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霧子ちゃんち

末尾を変更しました。

変更前

食事中は、TV番組とか、芸能人の事とか、クラスの誰かが先輩に恋してるとかそんな話をしてた。

以前みたいに。


変更後

食事中は、以前みたいに、TV番組とか、芸能人の事とか、クラスの誰かが先輩に恋してるとかそんな話をしてた。


変更前の書き方だと、直ぐ終わるので。

「昨日はサラスさん所に行ったの?

何かサラスさんと一緒に車乗っていったって。」

と霧子ちゃん。


「サラスさんち凄いよ。凄いお金持ち。

メイドさんがお茶出してくれたよ。」と私。


「所詮私たちは庶民だし。」とえっちゃん。


「サラスヴァティーの化身のサラスさんの方がラクシュミーの化身の祥子ちゃんよりお金持ちってどうなの?」

と霧子ちゃん。


「だからラクシュミーの化身って何かの間違いだよ。」


「で、どんな話したの?2大女神の会談。」


「え、言えないよ。」


「言えないような事なの?」とえっちゃん。


「うん。」

インドに来いって言われたなんて言えないよ。


「ところで、今度の日曜、霧子ちゃんちに行けば良いのね。」


「朝祥子ちゃんちに迎えに行くよ。何時が良い?」


「10時でどう?」


「私も行くよ。」とえっちゃん。


「えっちゃんも来るの?」と私。


「何が起こるか見てみたい。」とえっちゃん。


 結局日曜の朝10時に私んちに集合して3人で霧子ちゃんちに行ったよ。


 霧子ちゃんちは東と西に大きなお寺のある間の町にあって、仏具屋さんが集まってる。

お坊さんの袈裟を売ってる法衣専門店なんてのもあるよ。


挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

西


「これがうちの店だよ。仏壇も売ってるけど、それ以外にも法具や数珠なんかの小物も売ってるよ。」


「仏壇は伝統的な漆塗りに金箔使ったものばかりじゃないよ。

現代仏壇って言って扉を閉じると普通の家具に見えるのが売れ筋なの。」


「祥子ちゃんにやってほしいのはこちらのコーナーなの。

最近は御朱印ガールって言って、お寺で御朱印集める女子が増えてるの。

そうゆう御朱印ガール向けに綺麗な御朱印帳やかわいい数珠やブレスレット、和小物なんかを置いてるの。

ここに、吉祥天様直筆で、運勢が上がるポップを書いて欲しいの。

例えば『幸運を呼ぶブレスレット』とか、『金運の上がる巾着』とか。」


「えー、そんな嘘書けないよ。」


「祥子ちゃんがそう書けば、吉祥天様がなんとかしてくれると思う。

なにせ祥子ちゃんは吉祥天様の化身なんだから。」


「ラクシュミーには化身だって言われたけど、吉祥天様には言われてないし。」


「一緒だよ。ラクシュミー様が吉祥天様なんだって。」


「えー、そうかな。」


「じゃあ、作業は奥の事務所でね。」


 3人で事務所に移動した。


「そうだって。じゃあこのケント紙にポスカで書いてね。」


「色鉛筆でイラスト描いた方が良くない?

書店とかで、手書きポップがあるじゃん。あんな感じ。」

とえっちゃん。


「じゃあ両方お願い出来るかな?」


「良いよ。そうだ、吉祥天様のモデル何か無い?」


「え、いらないんじゃない?」とえっちゃん。


「夢に出てくるラクシュミーと吉祥天様の仏像と全然ちがうもの。」


「ちょっと探してくる。とりあえず煽り文句だけポスカで書いておいて。」


 うーん。とりあえず、ポスカでさっき言ってたのそのまま書いたよ。


「ちょっと、祥子ちゃん。これ……」

えっちゃん、何ドン引きしてるの。


 えー、ポスカで書いた字になんかラメ入ってるね。うん。


「なんか金色の点々入ってる。

私の知ってるポスカじゃない。」


「細かい事はいいの。気にしたら負けだよ。」


「あんた、気にしたら負けって。」


「仏像の写真集もって来たよ。これ参考になる?」


「霧子ちゃん、祥子ちゃんがポスカで書いた字が変だよ。」


「え、どうしたの?」


「金色の点々がいっぱいある。」


「あー、本当だ。お父さ~ん。」


「どうしたんだ、霧子。」


「これ見て。」


「これは。金箔使ってない?」


「ポスカですよ。」と私。


「私の目には金箔を散らしたように見えるが。

知っての通り、伝統仏壇は金箔や金粉を使う。

だから私は金箔には目が肥えてると思ってる。

細かく切った金箔を散らしたようにしか見えない。」


「お父さん、彼女が(よし) 祥子(しょうこ)さんよ。

言ってたように女子向けコーナーのディスプレィ手伝って貰ってるの。」


「これはどうも。最上 霧子の父の最上 義夫です。いつも霧子がお世話になってます。」


「吉 祥子です。霧子さんにはいつも仲良くしていただいてます。

あ、彼女は恵 悦子さん。

いつも霧子さんと悦子さんと私と三人でお昼を一緒に食べる仲です。」


「あ、これはどうも。いつも霧子と仲良くしていただいてありがとうございます。」


「で、霧子さんのお父さん、これどう思われます。」とえっちゃん。


「何故そうなったのか分からないですが、金箔使ってるとしか思えないですね。

でも、仏具屋らしい装飾ですし、良いんじゃないでしょうか?」


「そうですか。」と私。


 霧子さんのお父さんは戻っていった。


「じゃあ、次は色鉛筆で煽りを描くね。」


「吉祥天様が手を商品の方に手を伸ばしてる絵をお願い。

それで吹き出しで『女子にお勧め。開運グッズコーナー』って。」


「開運グッズって大丈夫かな?」


「みんなに幸運を配れって言われてるんでしょ。」


「不幸な人にだよ。」


「開運グッズ買いたい人ってどっか不幸なところがあるんだと思うよ。」


「そうかな。」


「そうだよ。」


ま、いいか。

色鉛筆、ポスカ使って出来るだけと注文通りに描いたよ。


「祥子ちゃん、これまた。」とえっちゃん。


「え、何?」


「光ってる。」


「そう言えばそうね。

でも、今更絵が光るぐらいでおどろいちゃ駄目だよ。」と霧子ちゃん。


「駄目だよって。」とえっちゃん。


「だってそのために祥子ちゃんに頼んだの。光るの前提で。」


「え、そうなの?」と私。


「だから言ったじゃない。『隗より始めよ』って。

祥子ちゃんと私はずっとお友達なのに、単に絵の事聞きに行っただけのインド料理屋さんの方が優先されるのは納得いかないよ。

そりゃヒンドゥー教の信者じゃないかもしれないけど、仏教徒だし吉祥天様の御加護があっても良いんじゃないかな?」


「そうだね。私も霧子ちゃんにはずっとお友達でいて欲しい。

だから私が出来る事ならなんでもするよ。

そうだ。

女子向けコーナーのグッズを買ったお客さんににラクシュミーの加護があるようにお願いしてみる。」


「え、そんな事出来るの?」と霧子ちゃん。


「分からないけど、神様にお祈りするのと一緒なら。

ラクシュミーは私の思ってることは全部分かるって言ってたし。」と私。


お店の方の女子向けグッズコーナーに行って、手を合わせて目を閉じて祈ったよ。

これを買った人に幸運が訪れてますようにって。


目を開けたらやっぱり回りの人がビックリしてた。

自分の手を見たら少し光ってる感じだったよ。

そして女子向けグッズコーナーの商品もみんな少し光ってた。


霧子ちゃんはお父さんの所に行って少し何か言ってから私の手を引いて事務所戻ったよ。


「女子向けグッズの在庫持ってきてもらうからさっきのもう一度やってもらえないかな。」と霧子ちゃん。


「祥子ちゃん、あんた。」とえっちゃん。


「どうしたの?」


「後光がさしてる。」


霧子ちゃんのお父さんと他の店員さんが大きな箱持ってきたよ。


「さっきみたいにやってくれないかな。」


「良いよ。」


さっきみたいに買った人に幸運が訪れますようにってやったよ。

霧子ちゃんが大箱の中から商品を一個取り出してみたらやっぱり少し光ってた。


「今日出来る事はこれ位かな。」


「そう。

今日はどうもありがとうね。

お父さんがお昼食べていかないかって。

仕出し弁当頼んだみたい。」


その後三人でお弁当を食べたよ。

結構高級なのじゃないかな?

食事中は、以前みたいに、TV番組とか、芸能人の事とか、クラスの誰かが先輩に恋してるとかそんな話をしてた。



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