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神様からのいらない贈物  作者: ケンケン
戦いの終わりと闘いの始まり
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第106話

 「ここは……」


 いつの間にか寝ていた真は目を覚まし開口一番に言葉を漏らした。

 真が言葉を漏らしたのには訳がある。起きた場所が違っていたからだ。すぐにあたりを見渡す真の視線に入ってきたのは見慣れた顔であった。


 「大丈夫か?」


 声を掛けてきたのは慧であった。


 「どうして慧がいる? それにここは?」


 思った疑問を目の前にいる慧に問いただす真。その答えはすぐに慧からもたらされる。

 

 慧の話を要約するとどうやらここに運んできたのは優志の指示らしいとのことだった。事だったというのはどうやら慧は真がこの部屋に運ばれてきてから呼ばれたようだったからだ。

 ちなみに今いるこの場所は先ほどまでいた控室ではなく、会場の一室であった。


 「そうか……」


 慧の説明に納得した真は再び目を閉じ眠りにつこうとする。


 「おい、おい、ちょっと待て待て!!」


 焦るように慧は真の眠りを妨げてきた。


 「……なんだよ。疲れてるんだから寝かせてくれ」


 煩わしそうに真は目を開けると慧に抗議のボヤキを呟く。

 だがその抗議は受け入れてもらえず尚且つ目を覚まさせるものを見せられることになる。


 「寝るのはアレをなんとかしてから寝てくれないか」


 慧はうんざりとした表情で真にとって死角になっている方向を指さす。

 真は横になっている場所から起き上がり慧の指の指した方向に顔を向ける。


 そこにいたのは言い争いをしている蒼空とレイヤであった。





 真はその光景を見て何も言えなくなっていた。

 

 言い合う二人は真や慧なんかをそっちのけで言い合っている。そして言い合っている内容はすで中身が伴っておらず、聞くに堪えないような小学生同士が言い合う様な悪口が飛び交っていた。


 「あれはなんなんだ?」


 状況が全く分からない真は知っていそうな慧に問いかける。

 だがその答えは慧からもたらされなかった。


 「私達もよくわかんないんだよね」


 真に答えをもたらしたのは七海であった。声のした方に目を向けるとそこには七海のほかに梓も一緒にいた。


 「みんないたのか……」


 「真君おつかれー」


 梓は真を見るとすぐにねぎらいの言葉を掛けてきた。真をその言葉を心地よく思いながらも耳に入ってくる喧騒の事が気になって仕方がなかった。


 「どうも……けどわからないってどういう事だ?」


 「そのまんまの意味だよ。この場所に案内されたらすでに二人がいて言い合っていたんだよね。だから私達にも何でこうなっているのかわからないんだよ」


 「……そうなのか」


 状況の読み込めない四人はどうしていいか迷っていた。


 そんなところに来客があった。


 「お邪魔しますよ」


 そう言って部屋にはいってきたのは優志であった。


 「取り込み中のところ悪いけど真、今大丈夫かい?」


 「……はい」


 横になっていた身体を起きおあがり真は毛だそうな感じを出しつつも真は立ち上がる。


 「ちょっと真を借りていくよ」


 優志は言い合いをしていた二人に怪しげな笑みを送り話しかける。


 その言葉に二人は言い合いを止め


 「はい」

 「わかりました」


 あまり納得していなさそうな顔で返事をするのであった。

お読みいただきありがとうございます

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