東京湾の死闘
11月9日、
日本は分岐点に立たされた
暗号:日の出は松ヶ谷
山越作戦は一体何なのか?
「まもなく時間です」
掛け時計を見る山本
「暗号打電ッ!!日の出は松ヶ谷!」
栗松の指令に通信班が動く
「森下!頼んだぞ!」
ここは、
東京湾口、そこには直援の航空機を身にまとった
浮かべる城が居た
その姿は、かつての雪辱を晴らさんと突き進んでいた
4月7日、
この艦は一度航空機の手によって沈められた
しかし、今は違う、
やがて、直援の航空機はある目標へ動き出した
レーダーに映るその艦隊は、
中国の絶対防衛ラインの艦艇の数々である
その様子を見る者達が露天艦橋に居た
「直援機が居るのって頼もしいですね」
そういって振り返る大和
「ここから先はコイツのおかげで魚雷にだけ集中できる」
そういうと、測定儀の上に増設された電波折曲機を見る
そして、
森下は雲の切れ端に無人雷撃機を見た
「来るぞッ!!総員戦闘配置!」
さて、ここで森下は指示用の伝声管だけを残し
全て閉じた
まさに今、レイテ、坊の岬、
その時の伝説のコンビが復活した
大和の情報は大和の脳に反映されるため、
森下も操艦に必要な情報が聞ける、
おまけに、余計な情報が入ってこないため
操艦に集中できる
まさに、一石二鳥である
「森下さんッ!左舷後方から魚雷2ッ!!」
「面舵一杯ッ!!対空戦闘ッ!!」
「ようそろッ!おもか~じいっぱ~いッ!!」
「対空砲火始めッ!!」
「森下さんッ!!左舷前方より魚雷3ッ!!」
「取り舵急げッ!!」
「ようそろ!とりか~じいっぱ~い!!」
「撃てぇぇッ!!撃ち落とせぇぇッ!!」
「近代化って...凄い...」
「何だ、あの化け物機銃は...」
「森下さんッ!!右舷から魚雷4ッ!!」
「面舵一杯ッ!!」
「ようそろッ!おもか~じいっぱ~いッ!!」
「!!ッ、信衛ッ!!危ないッ!!」
その瞬間、露天艦橋に銃弾が叩き込まれた
「司令ッ!森下司令官ッ!!!」
「俺は大丈夫だッ!!あと、何で下の名前を呼んだ!?」
「え~と、あッ!!魚雷、右舷後方から7ッ!!」
「舵戻せぇぇッ!!」
「ようそろ!かじもど~せッ!!」
「森下さんッ!!左舷前方魚雷5ッ!!」
「取り舵一杯ッ!!」
「ようそろ!とりか~じいっぱ~いッ!!」
「森下さんッ!!敵機直上ッ!!急降下ッ!!」
「舵そのままッ!!」
「舵そのま~まッ!」
「森下さんッ!!右舷前方8ッ!!」
「面舵急げッ!!戦速上げろッ!!」
「せんそ~くあげ~ろ~ッ!!おもか~じいっぱ~いッ!!」
「中間地点だッ!!皆、もう少し頑張ってくれッ!!」
『はいッ!!!』
「森下さんッ!!左舷前方7ッ!!」
「取り舵一杯ッ!!」
「とりか~じいっぱ~いッ!!」
「森下さんッ!!敵6機直上ッ!!急降下ッ!!」
「舵そのまま!」
「舵そのま~まッ!!」
「信衛ッ!!しゃがんでッ!!」
チューンッ!ガガガガガンッ!!
「ヒュ~、助かった」
「森下さんッ!!第一波引き上げますッ!!」
「最大戦速ッ!!」
「ようそろッ!!さ~いだ~いせんそ~くッ!!」
「第二波来ますッ!!」
「このまま振り切るぞッ!!」
「森下さんッ!!敵の雷撃禁止海域に入りましたッ!!」
「第一、第二主砲塔装填用意ッ!!」
「そ~うて~んよ~いッ!!」
「もうすぐ、要塞だッ!総員気を引き締めろッ!!」
「森下さんッ!!要塞までの距離5㎞を切りましたッ!!」
「テェェッ!!」
大和の主砲が実に77年ぶりに
その鎌首を上げ閃光と轟音を造りだす
そして、撃ちだされた砲弾は見事に敵要塞の中腹にピットイン
予備火薬庫を誘爆させた、一瞬にして要塞は東側と南側の装甲版を無力化した
しかし、大和は、まだ突き進んでいた
「南側のフロートを破壊するッ!!総員衝撃備えいッ!!」
目の前にはぽっかりと口をあけた要塞が重鎮していた
次の瞬間、艦体に大きな衝撃が走った
「森下さんッ!!フロートに浸水を確認ッ!!」
「本隊に打電ッ!!日ノ出セヨッ!!」
「扶桑、山城、武藏は主砲発射用意ッ!!」
栗松が通信を受け取り命令を出す
「攻撃隊発艦準備ッ!!」
山本の声が響く
次々とはずされる車輪止め
ジェットエンジン特有の風きり音を立てて
全機発艦した、
一方、扶桑と山城はフライホイール・バッテリーをフル運転させていた
武藏も揚弾作業中で少々時間がかかっていた、
「扶桑、山城、武藏の主砲発射準備完了しましたッ!!」
無線員が栗松に報告する
「主砲ッ!!テェェッ!!」
艦隊を衝撃波が襲い、
青い12本、火薬の塊6個
それぞれが一つの目標に向かって飛躍する
そして、着弾、
先に着弾したのは荷電粒子、
要塞の内部まで侵入し重力崩壊、
火薬庫を火の海にした
続いて46㎝砲弾が着弾
内部の主火薬庫でやっと信管が作動
要塞の上半分を吹き飛ばした、
そして、止めを刺すのが、
航空攻撃隊、
次々と急降下して爆弾を要塞にプレゼント
ここで既に要塞は半分沈んでいた
つまり、無力化に成功したのだ
こうして、聯合艦隊はやすやすと東京湾に帰等
長かった洋上生活に終止符を打った
「大和、ありがとう」
帽子を取り森下が礼を言った
「いえ、滅相もないことを...」
困惑する大和、すると
「あ!お姉ちゃん!何森下司令官とイチャイチャしてるの!」
突然武藏が割り込む
「そうゆうじゃなくて...」
「じゃあ何でほっぺ赤いの!?」
「これは...」
姉妹喧嘩はしばらく続きそうであった
作者:ヤッホヨーイ!航空母艦だぜ!
エンター:正直言って坊の岬沖海戦を参考にしただろ
作者:あたり、最近勘鋭くなった?
エンター:ん?そうかなぁ?
作者:ま、とりあえず、しばらくは日常に戻ります
エンター:恋物か?
作者:誰の恋が一番みたい?
エンター:民意に任せた
作者:では、アンケート募集しております
エンター:じゃあな!
武藏:ふんッ!お姉ちゃんの馬鹿




