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星を一緒に見ていたい  作者: 電気の土星
第一章:一番星
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第38話:海のクローバー

大水槽の前にやってきた。一番の目玉はやはりジンベイザメ。上の方を優雅に泳いでいる。上から日光が差し込んでいてより一層神々しさを漂わせている。他にもイワシの群れやエイなどの有名な魚や、名前はわからないけど水族館の大水槽には大体いる魚がたくさん泳いでいる。

「あれ、先輩?」

周りを見渡すと端の方にある魚について書かれたボードを熱心に読んでいる先輩を見つけた。私はそっちの方へ寄っていった。

「ちょっと先輩。急にいなくならないでください。」

「ごめんごめん。なにか描いてるなって気になっちゃって。」

私も先輩の見ていたボードを読んだ。イワシのことが書いてある。え、イワシってあんなグルグル泳ぐのにちゃんと意味あったんだ。

「恵那ちゃん、見て見て。エイの裏側。」

「顔みたいですよね。可愛い。」

エイがガラスに張り付くように泳いでいる。ヒレの部分がひらひら揺れていて可愛い。ちょうどその真下にはネコザメが泳いでいる。この子、一匹だけ他のネコザメから離れたところにいる。昔の私みたい。


先輩と大水槽が見える椅子に並んで座った。一匹一匹の魚に注目して見るのも良いけど、こうやってぼんやりと眺めているのもそれはそれで良い。飼育員さんがダイバースーツを着て潜ってきた。子どもが手を振っている。

「このまま順路の方進んだらクラゲがいるんだって。恵那ちゃんクラゲ好きだったよね?」

「はい。好きです。」

立ち上がって順路を進む。今日の目的の一つはクラゲに会いに行くことだ。


「綺麗…」

青や紫っぽい色で水槽が照らされていて、その中をクラゲがふよふよしている。

「あ、いた。先輩、こっち来てください。ミズクラゲですよ。」

「ミズクラゲ?」

「はい。真ん中がクローバーみたいに見えるんです。私今日このクラゲに会いに来たので。」

「可愛いね。確かにクローバーみたい。」

しばらくミズクラゲを眺めて写真を撮っていた。先輩はその間にいろんなクラゲを見ていたが結局私のところに戻ってきて、

「このミズクラゲが一番可愛いね。」

「ですよね。」

名残惜しいけどクラゲを見るためだけに来たわけじゃないからそろそろ次に行くことにした。


次のゾーンは淡水魚。アフリカとか温かいところに住んでいる魚がいっぱいいる。カラフルな見た目をしている魚ばっかりだ。なにか生存戦略的な意味があるのだろうか。アロワナもいる。何回見ても大きいな。

そこからさらに進むとカエルやヘビ、ザリガニなどの爬虫類や両生類がいる。カエルとかヘビは苦手だからそこはあまり見ずに進んだ。

カクレクマノミと共生するイソギンチャク、そしてナンヨウハギのいる丸い水槽がある。映画の影響もあって中学生になるまでナンヨウハギの名前を知らなかった。

「カクレクマノミ可愛いよね。」

「先輩もあの映画見たことあります?」

「あるよ。だから私ずっとナンヨウハギの名前知らなかったもん。」

「私もです。」

その正面にはウミガメの水槽。アカウミガメが泳いでいる。あの頑丈そうな甲羅はどうなっているんだろう。


「恵那ちゃん、タッチプールあるよ。」

「ほんとだ。ヒトデいます?」

しっかり手を洗ってヒトデを触る。ヒトデのこのなんとも言えない手触りが小さい頃から好きだ。しばらくヒトデを撫でたあとナマコも触った。ナマコは思っていたより硬かった。

「もう外に出るんだね。ペンギンいるかな〜。」

屋外展示は空中をペンギンが泳いでいるみたいに見える水槽やイルカショーのためのステージ、アシカやセイウチなどがいる。あと噂で聞いた話だとペリカンもいるとか。


外に出るとカワウソがお出迎えしてくれた。元気に走り回っている子もいれば、丸まって寝ている子もいる。あと1時間くらいしたらカワウソにご飯をあげることができるイベントをやるらしい。穴に指を入れてタッチしてもらえたらご飯をその穴に入れてあげるやつ。あれやったことないからすごく楽しみ。絶対可愛い。

「恵那ちゃん、そろそろご飯食べる?」

「そうしましょうか。」

私たちは2階にあるレストランに向かった。

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