妹の友達とシてること
「やっ……これすごい……あっ……」
「……声、抑えろって。妹が、隣で寝てるんだから」
妹の明美は、隣の部屋で昼寝をしている。
そのすぐ隣。壁一枚挟んだ俺の部屋で、俺たちは身体を重ねてしまっていた。
「だって……やんっ……お兄さんの、気持ちいいからぁ……んっ」
「俺のせいにするな……」
俺は大学二年生の田町真人。
明美のクラスメートである瀬川夏希ちゃんに押し切られて、いつもこうなってしまう。
今日も、気付けば彼女に押し倒されてしまっているのだ。
セーラー服に包まれた少女が、俺のベッドの上で乱れている。
その跳ねるような腰使いに、俺の身体は支配されてしまう。
制服の上からでもよく分かる、スタイルの良さ。下から眺める双丘が、俺の心までかき乱してくる。
甘酸っぱい香水が、汗と混ざってふわっと香る。やばい、くらくらしてきたな。
「お兄さん……アタシ……もう……あっ……!」
俺の上で果てた彼女は、しばらく身体を震わせたあと、俺の胸の上に突っ伏した。俺に身体をあずけ、ゆっくりと呼吸を整えている。
茶色に染め上げられた髪に、長いまつ毛の大きな瞳。学校帰りなのにバッチリ決まったメイク。とろけた口元は、ややオレンジ色のグロスで妖艶に光っていた。
「キレイな顔……」
俺は、思わず声に出してしまった。
「お兄さんさあ……たまにドキっとさせること言いますよね?」
「あっ、いや……そういうつもりじゃなくて……。メイク、上手だなと思って」
「ふふっ。ちゃんと大人っぽいですかね?」
夏希ちゃんは、俺の胸の上ではにかむ。鼻息がかかってくすぐったい。
「うん……夏希ちゃんのクラスメートには、まだ早いんじゃないかな?」
「それ、どういう意味ですか?」
「え?」
「アタシが学校でモテてないか、心配なんですか?」
「あっ……いや別にそんなことは……」
「アタシが他の男の子に取られちゃわないか、不安なんですね?」
「そ、そんなこと言ってないだろ」
「取られちゃわないように、がんばらないとですねっ」
夏希ちゃんはそう言うと、また俺の上で腰を振り始めた。
俺は、いつもこんな調子で彼女に押し切られてしまうのだ。
——何かと少し大人っぽく、背伸びをしている彼女。
歳の離れた大学生である俺に寄ってくるのも、大人への憧れの表れなのだろうか。
かといって、なんで俺なんかに……とは思うが、据え膳食わぬはなんとやら。悪い気になる男がどこにいるだろうか。
普段は、「夏の希望」と書いて夏希と呼ぶにふさわしい、爽やかで元気な女の子。
明美が高校に入学してすぐ、こんなに可愛い女の子を友達にして家に連れてきた。当時は、純粋に兄として誇らしかった。でも、こんなことになってしまうなんて。
妹にこんな姿は見せられない。そんなことを思う理性が、わずかに俺に残っていた。
(……やばい。今、何時だ?)
俺は仰向けのまま、枕元の置き時計に目をやる。
あと十五分か。明美は「午後六時まで寝る」とアラームをかけたらしいので、それまでには終わらせないと。
「夏希ちゃん、そろそろやめにしないか」
「えー……まだ寝てますよ、大丈夫ですって」
「アラームより先に起きるかもしれないだろ?」
「じゃあ、あと一回だけ……ねっ?」
「いや、もうやめとこうって」
「え〜……あと十分『も』ありますよね? いいじゃないですかぁ」
「十分『しか』、だろ」
夏希ちゃんは俺の胸の上でうつ伏せになったまま、上目づかいでこちらを見てきた。
茶色い瞳で真っ直ぐに俺の目をとらえ、俺の心までをも射抜こうとしてくる。
セーラー服の胸元からは、ふっくらとした谷間がのぞく。俺に押し付けられた豊満な膨らみ。布越しでもしっかりと感じられる弾力に、俺の下半身は敗北した。
「……仕方ないな。あと一回だけだからな」
「やったっ♪」
夏希ちゃんは嬉しそうに笑って、俺の首に腕を回してくる——




