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【プロローグ】

見てくれてありがとうございます! よろしくお願いします!

 


「お嬢様!」

「エレイン義姉(姉さん)、どこに? 式場はこちらですよ。」


 スカートをたくし上げ、全力で、歴史の古文書が並ぶ図書館の通路を駆け抜けた。


 あの声、どこから?

 そう思った瞬間、先ほどの弱い声が頭の中で答えた。


【助けて......。誰か......。目が......。開けない。】

「心配しないで! このエレイン・ハミルトンが救ってあげます。」と慌てて答えました。


 あそこ!

 頭上の棚にある一冊の本が、柔らかな光の魔法を放っている。背伸びをして、なんとかその眩しい背表紙を引っ張り出した。人間がどうやって本の中に閉じ込められるのか、そこまで全く考えなかった。ただその人を、違う、みんなを救わなければならないと分かる。しかし、手にあったものは、本などではまったくない。


 えっと、これは何ですか? お菓子の缶の大きさの薄い箱だ。表面には奇妙な文字と色々な幸せそうな男性の姿が描かれている。男たちの背後には、女性たちの影のような姿もある。男たちに囲まれて、一人の美少女が他の誰よりも私の目を引いた。


 この笑顔。この長い漆黒の髪。この紫色の瞳。この雪の肌。

 なんか見た事がありませんか?

「ひっ! 私じゃないの⁈」

 奇妙な容器を開け始めたが......。


【ゲホゲホ......チッ、火傷、失血、骨折まで。ヤバイ。イヴァン! お前、生きてるかい⁉】


 その哀れな声は以前よりはっきりと目覚めているようだったが、声の場所が移動した。私の頭かこの箱ではなくて、自分の頭上にあるような気がした。再び棚に見て、光の魔法がまだ残っているそう。他に手に取れそうなものは見当たらなかったので、その奇妙な箱を鞄にしまい、もっとよく調べるために棚を登り始めた。

「これは何でしょうか? 指輪?」


 手尾を伸ばして、本の間に挟まった小さな指輪は魔法をいっそう明るく輝いた。

 なぜだか分からないが、その指輪に素手で触れる代わりに、魔法を使って「魔法空間」に収納しようと試した。それは本能のか。運命か。子供じみた傲慢さか。いずれ、二つの魔法が接触した瞬間に爆発が起き、棚から転げ落ちてしまった。まだ落下している最中、闇の魔法の小さな球が飛んできて、胸に命中した。その瞬間、重厚な金属製の鍵が錠前を回すような大きな音が、頭の中に響き渡った。


 着地はしたが、石の床ではなく......。


「えっ? コールくん! なぜここまで追ってきましたか?」

「姉さん、もう何百回も言ったけど、僕は守......。」


 優しい義兄弟の言葉は聞こえなかった。


 上の棚から分厚い古文書が落ちてきて、自分の頭に完璧に当たった。



 **********



 意識は戻ったものの、目から火が出て、頭はまるでフライパンで殴られたかのようにズキズキと痛んでいた。さっきの怖い痛みが消えたので助かったと思ったが、今度は誰かに地面に押さえつけられている。イヴァンか? 脅威か?  もう警察が来たのか?


「姉さん! 姉さん! 起きて~。」

 足音が近づいてきた。二十人分の足音を悟った。

「コール様、何があったの? エレイン様が大丈夫ですか?」


 ヤバイ、ヤバイ。あのクライアントは、この屋敷の廃墟は放棄されていると言ったはずだ。

 やっぱり、この仕事を引き受けるべきではなかった。

 とりあえず逃げることしか出来ない.....。いつものように。


 襲ってきた相手の手首を掴み、その腹に足を当てて蹴りながら後ろへ転がって、相手はウチの体から弾き飛ばされ、バタバタで何かと叩きつけられた。なぜか、相手の体は予想よりもずっと軽かった。視界が徐々に晴れてきたが、自分の目が信じられなかった。ウチはどこかの図書館のような場所にいて、恐怖に震える小さな子供たちの集団が立っている。誘拐された子供たち⁈ いや、最初子供だと思ったのだが、なぜか彼らの背丈はウチと同じくらい。


「あの爆発で、一体どこまで吹き飛ばされたんだ⁈」とウチは叫んだ。

子供たちと一緒に立っていた女性の顔が青ざめた。

「先生か? えっと、ちびっ子たちを怖がらせてしまい、すまん。が、サツ(警察)が来る前に出口がどこかで教えてくれ。誰も傷つけない。約束。」


「お加減はいかがですか、お嬢様?」とウチの近くから新しい声が尋ねた。

 不意を突かれ、私は素早く振り返った。この服.....。

「メードか? ちょっと待って、お前たち、どんな変わった趣味やってるか⁈ この仕事がオカルトに関係してることは分かったけど......。子供の前か......。」と責めました。最後の部分は、小声でつぶやいたけど。

「落ち着いて、おじょ......え? コール様! その本、何をするつもりですか!」

 後ろから、小さな男の子の声が私に向かって叫んだ、「僕の優しい義姉の体から出ていけ、悪魔!」

 背後から、誰かが分厚い本でウチの頭をまともに殴打した。


 .....。


 再び炎に囲まれながら、深く息を吸い込んだ。

「は~、は~、は~......あっ、またここ。」

 足音が近づいてきた。

 今度は子供や侍女たちではなく、割れたガラスを踏み砕く重いブーツらしい。

「マジか、キツネ。そんな状態でまだ生きているのか? さすが~、世界一。」


 それがウサギの声? 何でここに......。


 全身の火傷があまりに痛くて、ウサギの声に答えることができなかった。この最悪な夜は、ますますひどくなる一方だ。痛みに頭が包まれる中、ある少女の優しげな顔が脳裏に浮かんだ。あれ? 誰だっけ? なんか見たことある。


「その面倒くさい爆弾を処理してくれてありがと~う。これで、私自身で安全に墓へ進めるよ。」とウサギは言った。


 爆弾? 墓? そうか。変な幻覚の前、イヴァンくんが複雑な錠前を破ってた。ウサギの言葉を信じたら、それは金庫ではなく、罠で守れた隠し部屋への扉だそう。まさか、イヴァンの方がその爆弾......。彼を悼む前に、またあの顔を邪魔した。天使? それとも神様? これがウチの最期なの? 少女は温かく微笑んだ。じゃ、自分の罪を悔い改めるべきかもしれないな~。先ずは、すまん、イヴァンくん、罠なんて知らなかった。


 天使は再び微笑んだ。

「た、た、助けて。」と人生で初めて必死に祈った。


 すぐそばで、ウサギは映画の悪役のようにキャンキャンと喋り続けた。

「ふふふ、もう救うべきものは何も残っていないよ。君の大事な指がどこ? あらあら、そちらで一本見付けた!」

「お前じゃない。」

「私しかいないよ~。」

 記憶の底から、ある図書館で聞いた名前が浮かび上がってきた。

「エ、エレイン様。おねがい。もう一度助けてください。」

 あの女神のように優しかった声が答えなかった。


「分かった、キツネ。もう意識が混濁しているようけど、君を助けるよ。でも、意外だね。変な宗派のヤツだとは思わなかった。」


【また君の声? ちょっと待って! 今回、絶対に助けます!】

 驚きで体がこわばった。

「は~.....。は~.....。エレイン様、本当に実在するの?」

【ひっ! あなたにも私の声が聞こえますか?】


 同時にウサギは、「ふふふ、はい、はい。あんたの女神へ送ってやる~。」

 顔のすぐ前あたりで、銃のハンマーがカチリと音を立てた。

「この長年、狐の仮面の下に何を隠しているかな~。見ないのはもったいでしょう。怪盗の素顔。ま、今夜の後、元世界一だけど。これから私の時代だよ。お邪魔します~。」

 長年の恋人が、銃でウチのマスクを持ち上げた。

「ーーーーさん? ど、ど、ど、どういう意味? 何で狐の仮面を?」


 ウチは謝ったほうがいいな~。「君のせいじゃない、ウサギ。初めて会った時に言ったでしょ、ウチは愛するのは『宝石』だけだって。」

「ふざけんな! ちゃんと説明して!」

「時間がねーよ。聞いて。イヴァンくんも来た。彼の家族に.....。」

「やめて、ーーーーさん。救急車を呼ぶ。」

「いや、もういいよ。私たち、うまく愛しました、ね? コハク。」


 現実を受け入れられず、ウサギは誕生日のために渡した銃でウチの胸を撃った。

読んでくれてありがとうございます。

もし分かりにくいところあるなら、ぜひ教えてください!


次は、第一章!


今度の新しいキャラ:冷静な母上、詐欺師、人気じゃない王子!

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