最終話 追記
以上が、私が遠野で体験した出来事です。
これをそのまま素直に信じる――というのはいささか難しいでしょう。実際に体験した私も、今思い返せばこれは夢だったのではないか、と思ってしまいます。
しかし記録は確かにあります。お疑いなら、作中にも出演いただしている■■■■■刑事に連絡を取ってみてください、突き出た下あごをさすりながら保証してくださるでしょう。なお当然ながら、栗下林太郎というのは架空の名前です。彼の栗のような様相から連想してつけました。
閑話休題。
前述したように、この原稿は先生にお預けいたします。これをどのようにするかは一任いたします。
さて、私と桐也氏はこれから、長野県は安曇野へと向かう事となります。
流石にまたこのような出来事には合わないと思いますが――
また何かあった連絡させていただきます。
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これ以降、彼と連絡は取れていない。SNSも更新していないが、彼は元々そんなに頻繁に更新していない人だった。
頼りの無いのは元気な証拠――という。きっと健在だと信じたい。
今も、どこかで取材をしているのだろう。
追記
この原稿を受け取り拝読した一週間後、私は顔面神経麻痺を発症した。
現在、快方に向かっているが、それでも後遺症は残るらしい。
右の眼瞼下垂という病気だ。
因果関係は、不明である。




