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かっこ悪くて面白い
「そういうわけにも、いかない事もありますよ」
ふわっと、肩を抱いてくれたのは、フェルデナンドさん
あれ?前の『チュドーン』の時は、あんなに怯えていたのに?
「怖くないのですか?」
不思議そうに言えば、
「まぁ、大丈夫ですね、少し慣れましたよ」
ハゲが輝いて見える
「今度は、私がお茶を淹れましょう」
フローレンスさんが言ってくれた
でも
「いえ、出来れば、この髪を切ってください」
と伝える
感情の起伏によって伸びる毛も、また何かに使えるかもしれない
フローレンスさんも、少し微笑んで
「そうでした、途中でしたね、切りましょう」
と答える
フェルデナンドさんは、ダリウスに向かい
「君も少し、自分の事を思い直す、良い機会かもしれませんよ」
と、話しかけた




