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戦支度

サリーの色は悩みどころだが、生地の色はピンク、水色、エメラルドグリーンに黒

試着したのはエメラルドグリーンだが、ピンクの髪に水色合わせた時の…小さな双子星感が笑える

ピンクはなぁ…レンジャーだよなぁ、レンジャーしか思い浮かばない

黒は…これ、嫌がらせかもしれないけど、刺繍とかするとけっこう映えるかも?時間がないので却下

消去法で、水色かグリーン…


「ハリーくん、王室の女性で色にこだわりのある人っていた?」

情報は仕入れよう

「そうだな…王室にとって黄色は思い入れのある色だから、初めから選択されていないし

強いて言うなら、ブルー系にこだわりを持つ人はいだけれど、もっと濃く染めたものだったと思うよ」

誰のことだろう?高位の女性だろうな


「このピンク頭は、何色を好んでた?」

「ぴ、ピンク頭?…あぁ、元々のベスはピンクが好きだった…」

やっぱりか…ハリーくんも遠い目をしているが、私もだ!

レンジャーかよ?何と闘ってたのか、今は考えない

遠い目をしてる時間はない!

「よっしゃー、小さな双子星上等!むしろ、スカイブルーな小熊で行こう!」

「ベスは、偶に意味の分からないこと言うけど…」

ハリーくんが遠い目をやめて、戻ってきたようだ

「いつか、その意味も教えてね」


期待に添えなくて悪いけど、そんな大した意味はないからね?

でも、今は

「そうだね、いつかね」

と、答える

興味も現物もないレンジャー系の話を事細かくされたら、私なら萎える

今は、モチベーションと免疫力を上げていかなければならないので教えない


時間がないので無難(?)に、チョリとペチコートはピンクで作っていたので、それで良し


黒で作り直す事も考えたけれど、やっぱり黒は取っておきたい

刺繍してみたい

一瞬、自分の髪で刺繍したら…と考えたが、呪いのチェーンメイル(鎖帷子)を連想してやめた

脳内の事なのでセーフ?

フローレンスさんをチラ見すると、こちらを見ていた

「よからぬ事は考えていませんよ?」

と、先手を打ったつもりが、

「よからぬ事を、思い止まったお顔なので、あえて何も言いません」

と返された

さすがフローレンスさん


「では、ピンクの上に水色を重ねる、という感じですね?

了解しました」

フローレンスさんは、更にヘアースタイルのイメージを固めたようだ


気持ちは、合戦前夜

いや、何と戦うんだ?自分 


これは、多分…受験前夜



夜はふけていく








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