アヴァターラ
夜半過ぎ、髪が戻って来た
面白そうなので、
「お疲れ様」
と、労いつつ触ってみる
僅かではあるけれど、残留思念というか何というか、伝わってくる物はある
『ほうほう』
これは、是非!ハリーくんにも見てもらいたい
できれば、フローレンスさんにも…
気配?毛の存在に気付いてフローレンスさんが
「よろしいですか?」
と、声をかけてくれた
「気付きましたか?」
と、私が聞くと
「一応は…」
と、フローレンスさんは答え、
「そこに隠れていないで、出て来ればよろしいかと」
と続ける
何故か、ハリーくんとハンスくん
そして、ダリウスまでが跋の悪そうな顔をして姿を見せる
「では…」
と、私が見せたものに、集って来た人たちが目を見張る
「こ、これは…」
驚きますよね、まぁ落ち着いて
「そやからな、うちはえべっさんの言う通り、書いたろ思てたんや
そしたら、えべっさんの字ぃ何か古くそうて、伝わらへんねん」
クソピンクの髪が、いや半分は私の髪か?
手の平サイズの人型クソピンクになって、何か言うてはります
皆さんドン引きです
ダリウスが
『出たな!魔物め』とか言って、襲い掛かろうとしなかったのは、小さい○ンさんチュドーンを体験したが故の経験値のなせるわざか?
固まる人々を尻目に、このクソピンクjrは続ける
「うちも、はよ帰りたいし〜えべっさんもそう言うとったから〜
こんなんなりまし」
(ぺち!)
取り敢えず、人差し指で突っ込んどく
「あ痛!何でやねん!」
頭を両手で撫でてる
何だこれ、小さいとちょっとだけ可愛いし面白いかも
「はよ、先言うて」
と、私
あかん、方言の伝染力きつい
「あ、そうそう、それでこの形になったろ思て」
うわ、面白いなー
他人事ならワクワクですわ
「それで?」
「それでな、この形で言われた通り『呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン』って言うたったら…」
ダリウスとハンスくんは、理解できていないようで
「それは、何の呪文だ」
と、呟いている
かろうじて、ハリーくんとフローレンスさんは、話を聞こうと努力はされてますし、おすし?
楽しそうにクソピンクjrは続ける
「皆んな、ひっくり返りよった」
No〜!…やって来れた喃〜
そりゃそうだ
小さいクソピンクが現れて、チャカチャカ関西弁(風)を喋って来たら、ひっくり返りもするわ
私は脱力しつつ
「で?」
と、話を続けさせる
「うん、それでおもろなって帰って来た」
うんうん、
「で?」
低めの声で続きを聞くと
「大丈夫!」
クソピンクjrは、誇らしげにより一層平らになった胸を張り、仕事内容を語るのであった




