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祝!骨は居候を脱した!

ついに主人公がニー〇から働き者に...!


「これから儂の側近を紹介したいのだが時間はいいかの?」


 側近...もしかしてこの人って偉い人なのかな?もしくは王族とか。まぁこの家にしばらく住まわせてもらえるようだし挨拶ぐらいしたほうがいいかな


ーーええ、いいですよ。それでその側近の方と言うのは?

「もうこの場にいるのじゃ、カムイ」

「はっ、主様。この方が次の候補ですか」


 えっ?!い、いつのまに

 気づいたら俺の後ろにそのカムイという奴が立っていた。こいつ...やりおる

 てか首の付け根辺りを掴むなー!持ち上げるなー!俺は借り物の猫じゃねえんだぞ!


「うむ、このネクトを仲間に引き入れようと思っての。そちが見てこ奴はどうかの?」

「気配の察知は今後期待というところですが、冷静さ、対応力は及第点というところですかね。私はいいと思いますよ。これからの成長が楽しみですな、フォッフォッフォ」


 突然現れたカムイさん(一応側近の人らしいため敬称で)は見た目が60代ぐらいの白髪でオーラが歴戦の戦士みたいな風貌を醸し出している。

 服装は漫画やアニメで見るような執事服で似合っており、おじ様ファンには絶大な人気が出そうだ。てかいい加減に下ろしてくれ!


ーーカムイさん?そろそろ下ろしてくれませんかね?

「おお、すいません」

ーーふぅ...それでナージャさん仲間にひきいれるとはどうゆうことですか?

「ん?そういえば言ってなかったの。なに、儂ら義遊魔王軍の仲間に入ってほしいだけじゃ。何せ所属してるメンバーが少なくての。あと何人か入ってほしいところじゃ」

ーーそうか、義優魔王軍ね...魔王軍、魔王?!

ナージャさん魔王軍なの?!それで、肝心の魔王はどこに?

「そんなせかせるでない。うむ、儂は義遊魔王軍所属、そのリーダーである魔王を務めておるのじゃ。改めてよろしくなのじゃ。ネクトよ」

 

 これはご丁寧にどうもって!魔王だったのかナージャさん、あれ?公式では男って聞いてたんだけどな?


「ああ、お主が思っている魔王とは違うぞ?儂は正規の魔王軍から引退した元魔王での、この義遊魔王軍は引退した後に作ったのじゃ。なにせ引退したあとは暇での?暇つぶし感覚に儂と共に引退した元側近達で結成したのじゃ」


 いや、暇つぶしで魔王軍作っちゃうのかよ。ここの世界の住人は自由な人ばっかだな...

 てか引退した人...魔人か?そいつらは元魔王様の側近だったんだろ?歴戦の猛者というやつじゃないか。なら、この強さにも納得だ。


ーーそれで俺をその義遊魔王軍に引き入れるってことですか?いいんですか?俺はまだまだ若輩者の骸骨ですよ?このアスタにすら勝てない、というか抵抗すらできないのですが。

「なに、この義遊魔王軍はただ皆が各々の好きなことをやりたくて結成した集まりじゃ。お互い、困ったことがあったら助けるという決まりはあるがの。それに、このワンコもこういうなりだがそなたが背伸びしたとして勝つ可能性は無に等しいぞ?それでどうじゃ、入る気はないかの?」


 おう...なにげに戦力外通告されとる。まぁまだオープン初日だし!弱いのはしょうがないんだけどね!はぁ...。

 元魔王軍までが困ることに俺が手助けできるとは思わないが、こちらを助けてくれるのはありがたいな。それに正規の魔王軍ではないにしろれっきとした魔王軍だ。魔物Lifeを送る俺にとってはありがたいものじゃないか!


ーーええ、ええ!是非入らせてもらう!まだまだ弱い骸骨な俺だが、よろしく頼む!

「うむうむ、こちらこそよろしく頼むのじゃ」


 そういうと俺たちは笑って握手を交わした


〈称号【義遊魔王軍所属遊撃担当】を手に入れました。以降、所属が義遊魔王軍となります。〉


「そうと決まったら、カムイ!」

「はっ、皆の者を連れてまいります。」


 サッといなくなったカムイさんは誰かを呼びに行ったようだ、多分他の引退したメンバーだろう。誰が来るのか楽しみだ...

 それと、正式に魔王軍に入ったらしいがステータスはどうなってるのかね?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【骸骨:頭欠損】(個体名:ネクト)

Lv.1     職業:未定

       所属:義遊魔王軍 功績0/100

障壁100/100

魔液:50/50

力:40 +3

守:10 +3

精:100

敏:20 +5

技:30

運:10


保有スキル

【魔力感知】【魔力操作】【魔液急流】

【魔力念話】【統率】

【移動速度上昇Lv.1】【鎌術Lv.3】【鑑定Lv.1】

【粘液耐性Lv.3】【頭変換Lv.1】【テイムLv.1】

固有スキル

【首刈りの才Lv.1】【骨吸収】【首切衝動】

《弱体化スキル》

【打撃脆弱】【光脆弱】【核軟化】

信仰スキル

【魔女神の祝福】

称号

【タラシボーン】

世界旅者(ワールド・トラベラー)

【スキルメイカー】

【進撃の攻略者】

【義遊魔王軍所属遊撃担当】


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 お、所属の項目が増えてるって功績?たぶん軍の中でどれだけ役に立ったかってことなんだろうけど...取り敢えず置いとくか!


【義遊魔王軍所属遊撃担当】

 義遊魔王軍の中で遊撃を担当している証明。

魔王からの良き働きを期待されている。

・魔王家の施設使用可能(功績によって順次開放)

・スキル【テイムLv.1】【統率】強制取得

・メニュー項目【陣営】を追加

・義遊魔王軍メンバーからの好感度up大

・イベント発生率up大


 おー、かなりいい称号みたいだ。スキルとかメニューの項目も増えたみたいだし。てか、俺は遊撃担当ね...まあ自由にさせてもらうか。

 と、あと気になるのは施設使用可能と最後のやつかな。特に最後のは吉と出るか凶と出るか不安だ。それ以上にワクワクもするがな!


 取り敢えずスキルの確認から...


【テイムLv.1】

 相手を弱らせる、又は自分に懐かせることで自分に従属化させることができる。

 成功率は(レベル量)×10%

※懐かせた場合成功率は上昇する。


【統率】

 自分の陣営の者達をうまく指揮することができるようになる。

《経験をつむことによって配下のステータスが上がる。》

熟練度 0/1000


 ふむ、主に主従関係のスキルだな。ずっとソロで行こうかなと思ってたけど...ゲーム内の仲間なら気使わないで済みそうだし良さそうだ。うん、そうしよう!そうと決まったら...


ーーなぁ、アスタ。アスタは俺と一緒に来る気はあるか?しばらくしたらここから出るつもりなんだが、アスタなら心強いと思ってな。


 そう俺が念話で伝えると自分を抑えてる尻尾を振って二パァっと目をキラキラさせてこっちを見ていたが、すぐにシュンっと顔を伏せて落ち込んでしまった。なぜって聞くと、ここから離れたくないそうだ。アスタにとってナージャさんは恩人だからだそうだ。

 それは残念って思って他にいないか聞くと、アスタは俺を抑えてた尻尾をナージャさんに向けた。どうやら聞いてってことらしい。


ーーなあ、ナージャさん

「なんじゃ?あと別に素でいいぞ?」

ーーいやそれはさっきのノリでしたから。やはり上司には敬語を使わなくては。それとテイムが手に入ったから何か...は違うか、誰かをテイムしたいのですがナージャさんのおすすめってありません?

「なんじゃ、そんなことか。ならそのワンコをテイムすればいいのじゃ。お主に懐いていたようだしの。」

ーーアスタはあなたの側にいたいようで断られちゃいました、あはは。

「ほう、ワンコがのぅ。ならばワンコと一緒に先程お主がいた森に行って好きな魔物をテイムしてくるのじゃ。ついでに実力も上げてくるのじゃ!流石に魔王軍でLv.1というのは見栄えが悪いからの。」


 そう苦笑いしながらナージャさんはアスタを撫でていた。その目はまるで我が子を見ているようで慈愛に満ち溢れていた。


「ほれ、さっさと行くのじゃ!時間は有限じゃぞ?どんな配下を連れてくるのか楽しみに待っておるのじゃ。」

ーーそう言われては気が抜けないですね。強い配下を連れてまた戻ってきます。では!


 そうして、俺はアスタに咥えられて先程の森の場所に繋がる青い渦の所に向かっていった。



・・・〈【粘液耐性】がレベルアップしました。〉


 ぐすん...




ーーーある王国にそびえる城の中


「え、新しいメンバーが入られたのですか?」

「ええ、先程姫様直々に魔王軍へと勧誘なさいました。」

「へぇ、姫様が。それで、その方はどう...ってその様子だと聞くまでもないようですわね。」


 終始ニコニコしながら話す男、カムイはその言葉に深く頷いた。


「ならば歓迎しないといけないですわね、義遊魔王軍姫担当として。そして、お姉様と呼ばれるためにも!」


 そうドレスをたなびかせ、白髪で色白な女性が目を輝かせて自分の野望を己の内に抱いていた。


ーーーあるドワーフの国の鍛冶場


「なに!?我が義遊魔王軍に新メンバーだと!」

「ええ、我らが姫様直々に勧誘なさいました。」

「あの姫様が自ら勧誘なさるとはどれだけの逸材なのやら。こうしちゃいられねぇ!今からそいつの祝い品を作る。おい、お前ら!というわけで今から私情の仕事に入るからあとは任せたぞ!」


「「「お頭ーーーーー?!」」」


 その日、ドワーフの国では数多くの男達の悲鳴が晴天の空に轟いたという。


ーーーある魔法国の研究所


《侵入者、侵入者、直ちに迎撃します 。》


「またネズミが入ってきおったか。」

「誰がネズミですと?」

「おわ!って貴様かカムイ。して何用じゃ、こんな辺鄙なとこへ」

「全くあなたは...まあいいでしょう。実は我らが姫様直々に勧誘なされた方がメンバーに入りました。」

「な、なんじゃと?あの姫様がか?」

「ええ、あの()()がです」

「・・・これは、大波乱が起きそうじゃの。さて、儂もその新人がすぐに死なぬよう魔術書でも記念に送ろうかの。それで?そやつの歓迎会はするのじゃろ?」

「ええ、一週間後に魔王家で」

「了解した。はやく、その顔を見てみたいものじゃ」


魔王軍に所属した主人公はこれからどうなるのか...!!今ここから主人公の怒涛のストーリーが紡がれる...!


途中の休息も大事にしますよ!


(2018/10/22)

ステータスの称号欄に


【スキルメイカー】

【進撃の攻略者】


を追記

(2018/11/01)

文の最後に『。』を付け加えました!

また[狼さん]→[アスタ]。

主人公の口調の見直しと修繕をしました。


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