テンプレとは現実では儚いものである
さて、森に連れてこられたネクトは何をするのでしょう?正解は...このあとすぐ!
一応言っておきます。血とかが嫌いな方は閲覧注意です。
何とか先程俺が落ちてきた森に戻ってまいりました。そして、2度目の【粘液耐性】レベルアップ。泣けるぜ...
とまぁ、無事に綺麗な泉の場所まで来れた訳だが、どうしようか。ナージャさんにはああ言っちゃったし
ーーアスタ、俺にも倒せる手頃な魔物はいないか?ちょっと今の実力を確認したいんだが。
ここはアスタ任せで行くことにした。
そういえばアスタについても全然知らないんだよな。足速いし、体も大きいし。ただの狼じゃないってことは分かってるけど...あ、鑑定できるかな?
ーーアスタ。鑑定を試してみてもいい?
コク
いいらしい。ではステータスを拝見っと。あれ、アスタの口角が上がったような...
ーー【鑑定】
〈個体名[アスタ]の鑑定に失敗。使用者にペナルティを加算します〉
〈【鑑定】がレベル3アップしました〉
ーーえ?って、いでぇぇぇぇぇぇ!!目がぁ!目があぁぁ!
鑑定が失敗すると使用者に痛みが発生するらしいって、あーいってぇ。小指をタンスの角に思い切りぶつけたみたいな痛さだ。
この痛みの引き換えにわかったのが名前だけか...やるせないな,
俺が痛みに悶えている間アスタがこちらを目を細めて見下ろしている。気のせいかニヤニヤしているように見える。
ムムム、今度こそステータスを暴いてやる!
そんな勝手にアスタに挑戦状を叩きつけてるうちに目的の場所に着いたようだ。
ーーあー、アスタ?ここはどこだ?
「ワフッ」クイクイ
アスタが顎の先で指す方向を見てみるとそこにはゴブリンが野営をしていた。数は3匹、寝てる奴、見張りが2人だ。はじめてこのユッカのゴブリンを見たが醜悪って感じではなく案外綺麗好きなようで衣服の汚れがあまり見かけられなかった。
それよりも3匹か、できれば1匹が良かったんだが。まぁアスタがオススメする程だしちょうどいいのだろう。
ーーじゃ、行ってくるよ。周りの警戒はよろしく!
「ワフッ♪」
アスタにそう頼むと快く引き受けてくれたようで周りを警戒している。これで心置きなく戦えるぜ!
さあ、狩りの始まりだ!!
俺はまず草むらの陰に隠れながらその集団に近づくことにした。近くで見ると寝ているやつだけ薄く緑に光沢がかかっているようだ。
なんだか警戒してる2匹が護衛みたいだな。とまぁ、まずは鑑定っと,
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【ゴブリン】(個体名:ごぶろう)
Lv.3 職業:村人
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【ゴブリン】(個体名:ごぶぞう)
Lv.4 職業:村人
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【デミゴブリン】(個体名:ゴブルーク・タリス)
Lv.10 職業:王子
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お、王子?そんな偉い奴が何故ここに...てかデミってことは他の血も入ってるってことか。
まぁ現状考えてもわからんしこれからどうするかだな。流石に最初からLv.10を相手にはしたくないし。
「ガ、ガガ?ガ!」
あれ、気づかれたか?王子が護衛っぽいやつに命令してこちらに一人向かわせてきた。たぶん、気配察知みたいなやつ持ってるんだろうが...ふむ。
その向かってきた一体のゴブリン、もといごぶろうくんは恐る恐るながらもこちらに向かってきた。その腰は逃げ腰であり彼が臆病者であることがすぐにわかった。
となると試してみるか...ふっふっふ。
ーーーーーーごぶろうside
うっす、おらごぶろうっす。村人ながら王子の護衛やってます!おいら誰に向かって挨拶してんだろ?まぁどうでもいいっすね!
今日は森で虫追いかけてたら突然やってきた王子に連れてかれ、こんな鬱蒼とした山の中に連れてこられたっす。もう1人俺と一緒に連れてこられた奴もいるっすけど。おいらの村でも王子のやんちゃぶりは噂になってたっすけどここまでとは思わなかったっす。
「ん?おいごぶろう!あっちの茂みを見てこい!」
え?!はぁ、王子のためならしょうがないっすけど命令されるのは好きじゃないっす。それにおいら怖がりなのに...
なにも出てくるなっすよー、絶対っすよー。
そう念じながら茂みに向かったっすけど、その願い叶わず何か落ちているようっす。それは...骨
それも森の中でよく見る人間というものの骨っした。
ひっ!?な、なんでこんなところに骨が...それも武器も一緒に。ここらで狼にでもやられたんすかね?武器も木でできているっすからあらかた森に初めて入って狼に食われたっすかね?
まぁ、王子に持ってってあげるっすか。しょうがないっす。
「王子ー、茂みには骨があっただけでしたっすよー。今そっちに持っていくっすー。」
おいらが王子にそれを持っていこうとすると王子がなんかギャーギャーこっちに向かって叫んできたっす。はいはい、今持っていくっすからー、ってこの骨重いっすね。手でも掴んで引きずっていくっすか。
でもおかしいっすね?狼たちは骨も一緒に持って帰るはずなんすが...
「王子ー、持ってきたっすよー。」
「馬鹿者!それを早く離せ!」
馬鹿ってひどいっすね。折角持ってきてあげたっすのに。これは王子でも許せないっすよ!ここは1つ文句でも言わないとって、あれ?おかしいっすね言葉が出ないっす。それにさっきまで動いていた足の感覚もしないっすし。それに、視界が傾い...て。あ、残しておいたリンゴ...食べたかった...。
ーーーーーーネクトside
〈『奇襲Lv.1』を会得しました。〉
余談だがこのユッカでのプレイヤーの呼び名には『ゲームプレイヤー』と『リアルプレイヤー』の2つがある。前者は生き物が死んでもその死体はポリゴンとなって消え去り、ドロップ品が自動で手に入る。またゲーム内での痛みはなく、腕を切られたとしても違和感が生じるだけで済む。
また、後者は簡単で、リアルと同じような仕様になっている。生き物が死んでもその場に残り、血も表現される。『剥ぎ取りナイフ』を使って解体が可能。痛みもリアルよりもすこし小さく感じるようになる。
圧倒的に前者しか選ばないだろうと思う人もいるかもしれんが、前者の場合ドロップ品の品質は固定、一部のスキル使用不可などデメリットがある。まぁ...グロいのが嫌いな人にとってメリットの方が大きいと思うが。
後者の場合は素材の品質はプレイヤー次第。全てのスキル使用可能などメリットが多い。剥ぎ取りの場合は慣れるまでが大変だとは言っておくが。
ちなみに俺は後者の『リアルプレイヤー』だ。やはりこちらの方が生きてるって心地がする。まぁ種族上死んでるんだがな。
ふぅ、上手くいったか。それにしても派手に血が吹き出しちまったな...俺の一張羅がベトベトだぜ...ってこれだけで奇襲が手に入るのか。思ったより条件は低いのか?
いかんいかん、また考えに入ってしまった。さて、王子は気づいていたっぽいけどこのごぶろうくんには感謝だな。普通に警戒せずに王子の手前まで持ってきてくれた。そこに敬意を込めて黙祷をって!?
「ガガガ!!!」
「ガ!?グガガ!!」
っと危ねぇ。いきなり攻撃してきやがった。この農民め!黙祷ぐらいさせろや!一応おめえの仲間だぞ!ってまぁ仲間を殺したやつが祈ろうとしたら当然怒るわな...。だけどごぶぞうくん?そんな怒りに支配された剣術は危ないっぞ!
「ガ...ガ?」バタン
「グガ!?ガッ...」ギロッ
魔力を込めた鎌で首1発か...感触はゴム切るみたいでギリギリだったけど、さてと。
ーーこれでお前はもう1人、こちらはもう腕試しは終わったから帰ってもいいんだが?どうする?
このまま帰ってくんないかなーって思ったんだが。
「グガ。」ヒュッ
?!
ガキン!
「ガ?」
「グルルル...ワン!」
た、助かった...あと1歩助けが遅かったら殺られてた。と、アスタが早く引けと尻尾で催促しているようだし、一旦離脱だ!くそ、自分の無力さが悔しい。
ーーアスタ!お前のおかげで助かった!ありがとう!
それにアスタは尻尾を振ることによって答えてくれたようだ。さて、草むらに隠れてもあいつの謎能力に見つかるだろうし、取り敢えず走るか...
ーーーーーー◇
そのまま走ること10分、そろそろ大丈夫かなと思って近くの木の影でアスタを待っていた。
ガサガサッーー
ーー?!だ、誰だ?
〈魔力の質が1段階向上。魔力操作難度が下がりました〉
うお?!なんだ立て続けに!質が向上?取り敢えずあとに保留だ!今はこっちにせんねんしなければ...やっちゃったぽいし。
そう、俺はさっきのこともあり思いっきり魔力を放出して『魔力念話』を発動させてしまった。それに驚いた小鳥やら虫やらがいっせいに飛びだって大空に舞い上がった!それは幻想的ってよりも騒がしいだけだった。木の葉も一杯落ちてくるし...ん?あれは...まさか。
この原因(自業自得)となったはた迷惑な奴は緑色の体にプルんとした粘液的見た目をもつ生き物だった。そう、紛うことなきあの...
スタッ
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【 リトルゼリー】(個体名:スラむ)
Lv.?? 職業:マスコット
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・・・スライムじゃないのかよ!!!
名前は惜しいけどな!!!
ということで、スライムだろうなーと思ったあなたは残念!予想の逆を行くことが私のポリシーなのですよ!
まぁ、普段通り進む内容も作る予定ですがね!
さて、今回は少し刺激的な内容もあったと思いますが、これから先戦闘シーンは少し注意ですよ!
事前に閲覧注意とは書いておくんでよく見ておいてくださいね!絶対ですよ!
(2018/11/01)
[アルム]→[アスタ]に変更。
何故かいない登場人物増やしててすいません!
文の最後に『。』を付け加えました。




