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私情入りプレゼント By魔女神

私情入り?私情が善意だけと誰が言った?


さて、まずは俺が選んだスキルの説明からーー


【移動速度上昇Lv.1】

 ステータスの敏捷にブーストをかける。

《上昇率はLv量×1%》


【鎌術Lv.1】

 鎌を上手く扱えるようになる。

《Lv上昇により扱い方に洗練さが増す》


【鑑定Lv.1】

対象の情報を詳しく盗み見るスキル。

ただその情報量はレベルに依存する。

《Lvにより読み取れる情報が増量》


 この【移動速度上昇Lv.1】は瞬歩がなかったので代わりとして入れた。首切りスタイルは暗殺スタイルとも言えるので、速さを底上げしようと入れた。将来的にお前はもうしんでいる、と言えることが目標だ。

 お次は【鎌術】なぜ入れたかって?それはロマンだからさ!このゲームの武器スキルには変化があって、その派生先に【大鎌術】があるそうだ。

 現実では非効率にしか扱えないやつでもゲームではステータスやスキルによって上手く扱うことが出来る。ロマンこそ正義!まぁ上手く扱えなきゃ終わりなんだがな...まぁこれまで何度もロマンを経験してきたので扱えるとは思うが。だぁ!!次だ次!

 最後の【鑑定Lv.1】は言わずもがな自給自足のためだ。俺の系統は骸骨なので多分食料に関しては問題ないと思う。

 だが、自分の防具だったり武器だったりは他人に作ってもらうか自分で作る必要があるので素材が分かる鑑定は必須だ。しばらくは一人で行こうと思うので自作だ。勘違いするなよ?友達がいない訳では無い、断じてない!


 とまぁ気を取り直して次に固有スキル。これは全ての系統で必ず1つ以上は保有しているスキルだ。

 スライムであれば【軟体】、ゴブリンであれば【知能低下】など、それぞれの系統に合ったスキルが設定される。尚、最初の強さが強ければ強いほど固有スキルの数は少なくなる。


【首刈りの才Lv.1】

 首を刈る時のコツがわかり、刈った時に対象の首がドロップするようになる。

《首を刈る行為に洗練さをプラス。

首がドロップする確率はスキルLv量×5%》


【骨吸収】

 自分以外の骨を吸収して任意の場所に設置または交換できるようになる。

《骨を追加、交換できる回数は一日合わせて10回まで》


【首刈衝動】

 長い間首を刈らないでいると禁断症状を起こして首を刈るまで何も考えることができなくなる。

《期限は2日間、それ以上を過ぎると日毎に衝動が大きくなり5日間を過ぎると首を100回刈るまで止まらなくなる》


 最初のふたつはいいんだが最後がかなり地雷だな...4日は大丈夫ってのが助かる。

 多分この【首刈りの才Lv.1】と【首刈衝動】が一般のスケルトンとは違うのだろう。まぁこれがあったから首刈りを決めようと思ったのだが。

 というか、この《 》はなんだ?最初の保有スキルの時も見えてたけど。


ーーサナさん、ちょっといいですか?


『ぶつぶつ...ん、なんだ?このたらし小僧め』


 なんか呼び方かわってる?!ま、まぁ今は置いておくとして


ーーステータス画面のとこに囲まれた文があるんですけも、これって何かわかります?


『あぁ、それはそなたが魔力を扱えるから見えているだけだ...いわゆる隠しステータスというやつだ。また魔力垂れ流しながらスキルでも使ったのだろうな。』


 隠しステータス?!そんなものがあるのか...

 ということは魔力使えないと各スキルの詳細についても分からないってこと?

 それってかなりやばいんじゃぁ。


『まぁ、この世界は努力すれば自ずとスキルの特性は分かるし、魔力感知も絶対手に入れられない訳でもない。ただ、一発で手に入れたそなたはただ才能があっただけで普通はそうはいかんがな。』


とサナさんが俺の顔からその不安を感じ取ったのかカラカラ笑いながら俺にそう言いきった。

そうか、一応これはみんな手に入るやつなんだな。一人だけができるとずるいとか言ってかまってくるから不安だったんだよな...でもこれって普通一発で手に入るやつじゃないのか。才能...なんか嬉しい。


と俺が現実であまり言われない言葉で褒めてくれたことに心でニマニマしながら照れているとサナさんが。


『なんだ照れてるのか?そんな顔もするのだな、そなたは...さて、そろそろ世界に旅したらどうだ?ここでかなりの時間を取ったからほかのプレイヤーたちより出遅れているぞ?』


え?顔がないのに顔が見えるつてどゆことってそれどころじゃない!ほんとにそんなに時間たってるのか?!はやくインしないと!


ーー急いで世界に入らせてください!さすがに出遅れ過ぎるのは自分のプライドが!


『ははは!!済まない冗談だ。そなたの慌てる姿を見たくての。安心して、この空間にいる間は時間の進みを遅くしてあるから出遅れてなんかいない。もちろん君の世界での決まりは破ってないよ?あとこれは餞別。』


〈【頭変換Lv.1】を取得しました。〉


 なんか手に入れたって、冗談かよ!あー慌てて損した!て、サナさんの口調が...?


『じゃ、行ってらっしゃい!いい魔物Lifeを!

私を退屈させないでね♪』


え?って、うぉぉーーー!?


〈【魔女神の祝福】を取得しました。〉


〈お知らせします、初めて女神からの加護以上をを受け取ったプレイヤーが現れました。〉

〈女神は【人女神】【魔女神】【物女神】の三柱にて成り立っています。〉

〈プレイヤーの皆様には是非女神からの加護を受け取れるよう一層の努力を望みます。〉


〈初めて取得したあなた様には【タラシボーン】の称号が進呈されます。〉


 絶対これサナさんの私情入ってるよ...


 そうして俺はこの魔女神サタナに冗談をつかれ、笑われ、最後には俺の足元に青い渦を出現させて強制的に世界に落とされた。上を見ると俺を落としたイタズラ女神がニヤリと笑いながらこちらに手を振っていた。


 くっ、覚えてろよ...。ああ、それでもあのしてやったりの笑顔が可愛くて、憎たらしいぜ。


 そして、俺は世界に落ちていった。


ーー次あった時は尻尾また触ってやるーーー!


 とモニモニしている手つきに、捨て台詞を添えて...


ついに骨の旅立ち(強制)の時!



ここで突然なる骨の悩み相談!


骨『あいつへのお仕置きはどうすれば良いだろうか?(ニッコリ』

??『引き受けよう』

魔女神『へっくしゅん!誰か噂してるのかな?あ、久しぶり!どうしたのこんな所に、な、なんで掌をこちらに向けるのかな?や、やめしゃれになら?!にゃーーー!!』


お話執行中...


(2018/10/30)

 一部を除く文章の終わりに『。』を付け加えました。

 主人公ネクトの口調を直しました。


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