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落ちた先の気分は浮気者

主人公によるはじめての浮気...


 これはシリーズ化はできませんね...1回で打ち切りになりそうです

 

〈新規プレイヤーのニーナヴァイトへの入場を確認。この世界でのあなたの名前を教えてください。〉


 いま、それどころじゃねーー!!やばい落ちてる、マジで落ちてる!このまま地面に追突したら死ぬ!


 魔女神に落とされた俺は今だ雲の中にいる。俺が落とされた場所は積層圏からだったみたいですぐに雲らしき場所に突っ込んだ。その速さはジェットコースターほどで現実だったらチビってるレベルだ...ジェットコースターぐらいの速さでちびるとかダサいと思ったあなた。パラシュートなしでスカイダイビングしてみ?


 と、早すぎる!骨の体のせいか空気抵抗があまりないので体にそんな衝撃はないが、その分だんだんと落ちるスピードが上がってるようだ。周りの景色が一瞬で上に流れてゆく!って呑気にしてる場合じゃない、


〈この世界でのあなたの名前を教えてください。〉


 これは教えるまで何回も言うパターンか?!今はこの状況について考えたいんだが!取り敢えず!


ーーえっと、じゃあ[ショウ]で!!

 〈その名前は既に使用されています。〉


 まじか!魔女神の話ではそんな経ってないはずなのにもう埋まってしまったか。て、それどころじゃない!もう地面が見えて、なら魔物をやることだし名前も威勢よく変えちまうか。


ーーなら[ネクト]でお願いします!

〈承認、プレイヤー[ネクト]様、自由溢れる生をお楽しみください。〉

ーーあぁ、楽しませてもらう!ありがとう!もうその生も風前の灯火だがな!


ヒューーー


 地面まで体感的に50秒ぐらいか?もう、諦めるしかないか...


ーー今気づいたが今って夜なのか。


 落ちながら体を仰向けにしてみると、無事に景色に色がついたようでその空の色を見ることができた。

 そこには快晴の空に壮大に星が散りばめられた美しい光景が広がっていた。ああ、これだけは言える。


ーーサナさんよありがとう。


 この空を見てサナさんへの怒りなんかどっかに吹っ飛んでしまった。今はただこの空を見ながら生を枯らしたい...あぁいい骨生であった。


 ...というかもう50秒ぐらい経ってるんだがまだ死なないのか?いや生きてるってのもいいんだが、覚悟決めた手前こうも死なないとな?


 そう思って地面の方を見てみると視界が緑に包まれた。


 !?...この状況を把握するのに数秒かかった。わかると同時に心臓が(ないけど)ドクンと強く脈打った気がした。

 そうこの緑は草、地面に生えている草。ということは今目と鼻の先ぐらいにあるのは地面って訳だ...はぁ、死ぬかと、思った。むぐ!?


 謎の力が消えたのか俺は地面に顔を巡りこませた。骸骨だからか嗅覚もないおかげで息苦しくはない。そのまま俺は先程の疲れからしばらく地面に顔を地面に突っ伏したまんま放心していた。


 ちくしょう...


 ...そろそろ起きるか。現実逃避してるだけじゃ勿体ないしな。とまぁこのおかげで魔女神にする仕返しが増えた訳だが。まぁあの空も見れたしよしとするか!ポジティブ、ポジティブ!

 はぁ、許すまじ...!とそんな茶番は置いといて、今いる場所を確認するか。

 

  その落ちた場所は鬱蒼とした森の中のようで、明かりも月の光しかなく見通しが悪かった。

 見回すとすぐ側に紙切れのようなものが...


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名知らぬ魔物へ

  拝啓

 貴様があの魔女神の仕業ではるか上空の蒼空から落ちてきたので手助けさせてもらった。あの魔女神はお主の慌てる姿が見たかっただけらしいが、安心しろ。私がお・は・な・しをしておく。そのまま貴様は魔物Lifeを謳歌してきなさい。

                   敬具

 重神より

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 重神さん...ありがとうございます!多分重力とか操る神なのだろう。それで俺にかかってた重力を消したみたいな?まぁそれこそ神のみぞ知るってやつだな、うん。


 さて、これからどうするかなーって、え?なんか木が大きくないか?というか全体的に何もかもが大きいような...


  そう、周りの木が現実で見る木よりも大きく感じるのだ。こころなしか木々の隙間から見える月も一回り大きく見える。

  んー?と疑問に思っているとちょうど草陰から犬というより、狼?に似た生き物がでてきた。

 とは言っても、その大きさは自分が見上げる程なのだが...

 現実だったら俺の首なっちまってるよ。

 ほんとどんだけでかいんだよ...こんなでかいなんてこいつもしかして、魔物か?


  魔物であれば自分の知識よりもかなり大きくてもなんら不思議はない、骸骨が動くほどだし。


  まぁ、そんな考えてもしょうがないかってなんかこちらに近づいてないか?どうしてそんなに獲物を見つけたような目でこちらを見るんだい?俺は美味しくないぞ、狼さん。って、まさか?!


  俺の系統の特徴をよく思い出してみると()()、そう骨なのだ。


ぺろぺろ、パク


  何度か俺を舐めて(怖くて足がすくんでにげられなかった)味が気に入ったのか今度は口で俺の胴体をくわえて、何故か急に走り始めた。こいつ、もしかして自分のすみかに持ち帰って楽しむつもりか?


ーー狼さん俺を食べても美味しくないぞ!俺なんて魔物だし毒かもしれない!はら壊すぞ!ほれペッしなさい、ぺっ!

 

  なんとか念話で説得してみようとしたが俺の言葉を理解出来なかったらしく、そこら辺をだれー?とキョロキョロした後すぐに走り始めてしまった。


  これはもう詰んだか?これから俺はこの狼にぺろぺろガリガリされてしまうのだろうか...


  そんな未来に絶望しながら狼に運ばれること10分ぐらいして前方に何かあかりが見えてきた。

  人か?っと思ったが人だったら俺が殺られる可能性あるし、期待はできないかと思いながらそのまま流れに身を任せていると開けた場所に出た。


ーー綺麗だ。


 そこは木々が泉の周りを囲み、そこを照らす物は光る苔のようなものと蛍のみ。そして、その場で蛍が照らす光が舞踊り幻想的な光景を生み出している。

 その泉の中心には先程サナさんの場所で見たような青い渦が佇んでおり、今の俺にとっては、ああ、あれは天国への入口かと想像することしかできなかった。

 同時にサナさんへの怒りがまた混み上がってきたが。


ーーーー◇


 一瞬の浮遊感を感じ、さっきの森の景色から一変、草原の景色に移り変わった。

 時間的には昼間っ頃のようで、草原は見る限り地平線まで続き、山どころか雲すら見えない。ほんと不気味なほど広大な草原と青空が広がっている...


〈初めてニルヴァーナ以外の世界に到達したプレイヤーが現れました。〉

〈これより他世界の情報について閲覧可能となります。是非その情報から他の世界を見つけてください。〉

〈一番最初に他世界に到達したプレイヤーには【世界旅者(ワールド・トラベラー)】の称号が与えられます。〉


 またやらかした感が半端ない。というか、初めてニルヴァーナに着てそうそう他世界に行くとか、俺はとんだ浮気者みたいだな。


 そうしているうちに狼さんは壮大な草原を突き進み、ある程度走ったところで前方に何かモヤのようなものが見えた。なんだろう、昔の映画でよく見た光学迷彩がぶれるのににてる。

 そのまま狼さんは気にもせず進みそのモヤを貫通した瞬間、いきなり目の前に昔の和風の屋敷のような家が現れた。突然何も無かった場所にだ。


 えー、さっきまでここ草原しかなかったのにいきなりとか。なんか魔法でも使っていたのか?認識阻害みたいな...


 そんな悩んでる俺を気にせずその家に狼さんは近づいていき、玄関脇の水桶で前足、後ろ足を洗い、その横にある綺麗そうな足ふきマットで足を拭いてから中に入った。


 吉報、狼さんは意外と綺麗好きだった。尚、俺は水桶で懇切丁寧に尻尾を使って洗われました。


 中の様子も外見と同じく和風みたいで、懐かしいという感情が俺の心の中を満たしていくようだ(実際俺はその時代生きたことないのだが何となくね)。狼さんは一つのふすまの前に立ち止まりその前足を使って器用に横に開きそのまま中に入った。


 追記、狼さんは意外と器用な方のようです。


 狼さんに咥えられて中に入るとそこは茶の間のようで、畳が敷いてあり、その中心にちゃぶ台が置いてあった。今はっきりとわかったがこの狼さんは大きい。なにせちゃぶ台の高さよりも4倍ぐらい大きいのだ。あと、俺の身長はちゃぶ台の高さ丁度に肩があるぐらい。そして、その茶の間には130cmぐらいの幼女がいた。


・・・あくまで例えであって他意はないよ?


「ここにあったはずなんじゃが、どこいったかのう。」


 その幼女は何かを探しているのか戸棚を漁っていた。ただそのとても低い身長のせい(俺にとっては大きい)か足場になる椅子にのって背伸びしているのだが、それが妙に可愛く思えてしまうが。てか、とても危なっかしい。今にもバランス崩しそうで...


「お、あったのじゃぁーーーーーーー!?」


 危ない!って思ったのだが、え?浮いてる。


「危ない、危ない。もう少しでたんこぶができてしまうところだったのじゃ。」


 そのまま見た目幼女な人は危なげもなく床に着地し今気づいたようでこちらを見た。


「おお、ワンコ帰ってきてたのじゃな。どうだったの、久しぶりの外は?それと結界に誰かが入ってきたような反応があったのじゃが知らんか?侵入者だとしたら厄介なのじゃ。ん?それはなんじゃワンコ。微力だが魔力を感じるのじゃ。」


 あ、バレたかーって思って訳を話すために幼女(仮)に魔力念話を試そうとすると何故か俺に衝撃が走って身体が痺れてしまった。


「小生意気に魔力を飛ばすでない!この骨!一度その骨を貸せワンコ。後でバラバラにしてくれてやる」


 やっべ、魔力をいきなり飛ばすのはやりすぎたか。嫌だ!バラバラにされてこの狼さんに食べられたくない、食べられてたまるかー!


 その場でじたばたしてみると狼さんは案外直ぐに離してくれた。これは好機と思って幼女(仮)の前に歩み寄り土下座をかましてやった。

 そんな俺の行動に唖然としたのかさっきまでの幼女が纏っていた剣幕は消え失せていた。そして恐る恐る魔力を伸ばしてみると今回は受け入れてくれたようで何も衝撃は走らなかった。


ーーさっきはすみませんでした。魔力を飛ばすことが失礼に当たるとは思わなかったんです。今回はできれば許してくだしい!今度から気をつけますから!

「ほう?骨が念話を使うとわの。いやこれは魔力念話かの。これはなかなかの使い手のようなのじゃ。それで?お主はなぜこのような所に?あと別に素の話し方で良いぞ?」


 これは好機と思いこれまでのいきさつを幼女に話してみた。ただ初対面で相手が偉そうだなって思ったら敬語で話すくせは直すつもりはないが。


「なるほどお主は旅人(プレイヤー)だったのか。先日魔女神様から近頃渡ってくると聞いておったがそうか今日じゃったか。それにしても渡ってきてそうそうワンコに連れてこられるとほ難儀だったの。いい機会じゃ、暫くはここに泊まってゆけ。別に行くあてもないのだろう?」


 ああ、全くだとその原因の狼さん、改めワンコを見てみると話を聞いていなかったのか毛繕いをしている始末。・・・まぁ、いい。ひとまずここに泊めてくれるらしいしせっかくだから世話になろうかな。


ーーええ、是非お願いします。そういえば名乗るのが遅れました、ネクト、と申します。改めて暫くお世話になります。

「そうかそうか、ゆっくりしていくといいのじゃ。そうだ、こちらも自己紹介しないといけないのじゃ。このワンコの名前は[アスタ]、そしてわしの名前は[ナージャ]という。改めてよろしくなのじゃ!」


 こうしてゲーム開始早々1匹のワンコことアスタと1人の幼女ナージャ、そして頭無し骸骨ネクトの不思議な生活が始まった。


だれが人といった?


 ということで人ではなく世界(人よりもスケール大きいかも)間の浮気騒動でした!てへ


 そんなことよりも、ついに主人公の名前が決まりました!由来は...皆さんで考えてみてください。

【ヒント】主人公が目標としてるもの


次回もお楽しみください!


(2018/10/31)

 主人公に頭がないのに頭で表現してた箇所を直しました。

『頭が飛び出るくらいだ』→『肩があるぐらいだ』


また、主人公の口調の修正。そして文の終わりに『。』を付け加えました

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