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ワタシハエミリー。

「おーい、高坂、聞いたか?」

「え、何が? 公太郎」

 朝、教室に入るなり、俺より早く学校に来ていた公太郎はこちらに駆け寄ってきた。

 自分の机にかばんをかけ、椅子に座ると公太郎の話を聞く体制に入る。

「留学生がこのクラスに来るんだってよ!!」

「へぇーで、そんな留学生が来るなんて話初めて聞いたなぁ。というか初めてなんじゃないのか?」

「うんうん、名門中の名門って学校でもないし、何か伝統ある学校でもないただの普通校にねぇ……」

 うーんと二人で悩む。

「おい、コーサカにハム太郎、朝からどーした!? そんな顔して!」

 朝から高いテンションである男が近寄ってくる。

 髪はいかにも染めたの隠してますて色してる黒髪と、耳に透明のピンが刺さってる。

「お、馬場、はよーさん」

「誰れがなのだ生物じゃ!! というか古いよ、もう!!」

 そういうなってっと馬場は笑い、俺の横の席に腰掛ける。

「で、留学生がこのクラスに来るって話だけどよ、男と女どっちだと思う?」

「やっぱり女だろ? というか女がいい。みんなで賭けるか!?一口ジュース一本!」

 馬場と公太郎はノリノリで賭ける準備を始める。

 女が良いと言っていた二人だが、物事に金が絡むと現実を取るらしく、二人とも仲良く留学生は男と言っていた。

「なぁ、二人とも男にかけてるみたいだけど、それじゃ賭けにならないんじゃないか?」

 俺が口を挟むと、二人はニヤリと口元を緩めた。

「そりゃーもちろん、コーサカ、お前は女に賭けるよなぁ」

「そうじゃねーと賭けにならないからなぁ」

 馬場と公太郎は二人で俺を陥れる気だ。サイッテー。

「あぁ、もう、好きにしろよ!」

 半ばやけになって机に二百四十円投げ落とす。

「よしきた」

「オッケーオッケー」

 そんな俺達の頭にパコっと教科書が降ってきた。

「なに、あんた達朝からショーもない賭け事してんの?」

『ウゲ、ツンデレ委員長!』

 三人そろって身を引いてみる。

「いや、その言い方嫌いだからやめて!」

「うぉ、ツン来た!ツン来た!」

 馬場がはしゃぐ。そんな馬場に容赦なく教科書の角が襲う。

「うぉッ」

 馬場が短い悲鳴をあげてうずくまる。

「ちょ、オーバーなのよ! そんなに強くしてないじゃない!」

「うぉ、デレ来た! デレ来た!」

 公太郎がはしゃぐ。 そんな公太郎に容赦なく教科書の角が襲う。

「いてぇッ!」

 公太郎が短い悲鳴をあげてうずくまる。

「あんた達ねぇ…人の行動を何でもツンデレとか…嫌がってるのをツンデレとか言われたらたまったもんじゃないわよ!」

「嫌も嫌よも好きのうち」

 ぼそりとつぶやいた俺に容赦なく教科書の角が襲う。

「ギャァッ!!」

 そんなことをしてるうちに朝のHRの時間になった。

 ドクリ、ドクリと心臓の鼓動が聞こえる。多分、馬場も公太郎も同じ心境だろう。

 ガラリと教室の扉が開く。

 眼鏡をかけた、いかにも教師っぽい面の我が担任様が入ってくる。

「あーみんな多分知ってると思うが、今日は留学生が飛び入りで入ってくることになった。さ、自己紹介を」

 ゴクリと喉を鳴らす。

 男か…女か……

 その留学生の姿を見て、一目瞭然だった。

 ビバ、ビックサイズの国! あの髪の色はまさしくビックサイズの国だ!

「ミナサン、コンバンワ! オー、ワタシエミリー!アメリカから来たデス!」

 おぉう! いい感じの片言だ! 今は朝ですよエミリーさん。

 まぁ良いか。俺は勝ったんだし、あの二人に。

 俺の視線の先には悔しそうだが、心底嬉しそうにエミリーを見る二人が居た。

「早速だが、自己紹介を始めてくれ」

 順番に自己紹介を始める。エミリーは一人一人にオーバーにリアクションを取っている。

 流石ビックサイズの国! リアクションすらビックだ。

「井上公太郎、アルバイト大好き!」

 元気よく公太郎はエミリーに自己紹介している。

「おー、イノウエ!? そっちのイノウエも、イノウエデース!! ブラザーデスカー?」

「いやいや、別人、えっと、ノットファミリー?」

「なら、そっちのイノウエはイノウエデ、コタローはコタローでオッケーデスカ!?」

 そんなやり取りに周囲から『ハム太郎で良いぞー』と野次が飛ぶ。エミリーはワカリマシタ! と元気に返事をしていた。

 ついに、俺の紹介の番が来た。

「高坂 忍、えっと、趣味は……」

「オ、オォッ!! コ、コーサカシノビ!! ニンジャデスネ!」

「うぉ、しのび違ぇ! し・の・ぶ!」

「おーシノビね!」

 クラス中から湧き上がる笑い声。いや、漢字は一緒なんだけど……そうなんだけどッ!


 何とか自己紹介を終えて、俺は公太郎、馬場からお金を巻き上げていた。

「クソ、負けた! が、後悔はしていないさ」

「そうだよな!」

 二人は机にカランと百二十円を置く。

「あんた達……」

『うぉ、委員長!』

「ところで、高坂君は二口ぶん出していたわけだから、一人二百四十円じゃないの?」

「クソ、ばれた!」

 二人ともさらに百二十円出す。うぉ、俺一人の大勝!!

 そんな俺達のところにエミリーが来る。

「オーシノビニ、ハムタロー、ババ! 何してるのデスカ?」

「あ、エミリーちゃん」

 俺達三人と委員長の視線はエミリーに向けられる。

「憧れニッポン、ベリーエキサイティング! アニメ、ジダイゲキ、ハラキリ、ゲイシャ! イロイロミタイデス!」

「あぁ、それならテレビ見てればすぐ見れるよ」

 とりあえずハラキリは無理だがな。

「あとは、メイド、オタク、アキバ見たいデスネ!」

「まぁ、それは…行くとこ行かなきゃ見れないなぁ……」

 日本の文化ってやっぱりかなり有名なんだなぁ。

「まー、ソレハイイトシテ、エミリーと、フレンドニナッテクダサイ!」

 それはいいとしてって、結構凄い日本語しってんなぁ。

「友達なら大歓迎だよ!」

 俺達はエミリーと握手をする。これもやっぱりビックサイズの国の文化か。

「オー! サンキューベリーマッチ! ニンジャノフレンド、ニッポンで出来マシタ! 流石サムライノ国デース!」

「いや、もうサムライ日本には居ないから……」

 そんなこんなで、これまたすごい知り合いが増えてしまったわけだが、霧雨は置いておくとして、桜花と秋桜にあったらエミリーはどうなるんだろう……?

 倒れたりとかしないよな!?

何とか続きが書けたわけですが……一体どーなるんだろ、この話。いや、話の展開というよりジャンルが。コメディーになってるんですけど、此処まで女の子増えたらラブコメ……まぁ、とにかくがんばっていきますよ!

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