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しゅ、襲撃忍者か!?

 ある晴れた日曜日、日々の学業も今日はサボっても文句を言われない一日。羽を伸ばすにはもってこいだ。

「ふぁぁ。おはようー」

 寝癖で少し跳ねた髪を撫でながらテーブルに座る。

「お、コーサカ今日はゆっくりだな」

 朝から茶とかりんとうを齧りながら朝のワイドショーを見ている霧雨。

「そりゃー学校休みだからねーこんな日ぐらいは昼近くまで寝ていたいよ」

「駄目ですよ、高坂殿。日々いつもと同じリズムで生活しないと」

 背後から聞こえる声に振り向くと秋桜が立っていた。

「それは俺より早く着替えて寝癖を整えて言う台詞だと思うけどね」

 パジャマ姿で髪の毛の何束かが跳ねている姿で、いかにも寝起きですと言った顔。

 そんな会話をしているとき、家の中のある異変に気がついた。

「あっれ、桜花はまだ寝てるの?」

 いつもなら皿洗ったり、テレビ見たりしているはずなんだけど今日は姿が見当たらない。

「あぁ、桜花様なら襲撃忍者の備えの為に一度里に戻るみたいだな」

「うっそ、そんな話初耳!」

「一日程度で戻るってアイツ言ってたからまぁ知らせる必要ないって事じゃないの?」

 となると、この一日三人で過ごすのか。家の買い物とか行こうって思ってたんだけど。

「じゃー俺着替えたら出るわ」

「コーサカ、何処かに出かけるのか!?」

 なかなか食べ終わらないかりんとうを齧りながら霧雨の顔が輝く。

「うん、食料品とか買いにね」

 俺は自分の部屋に戻ると外に出かける支度をし、部屋の扉を開けると……。

「うわ、秋桜…何?」

 パジャマから着替え、寝癖のついていた髪を既に直した秋桜が控えていた。

「流石に高坂殿を一人で外出されるのは気が引けます」

「っく、秋桜でしゃばるな!?」

 かりんとうを抱えた霧雨も俺の部屋の前にやってくる。

「あぁ、わかったよ、一緒に行くよ。とりあえず霧雨がそのかりんとう片付けるの待ちね」

 ガリガリと一心不乱にかりんとうを齧る霧雨。まるでねずみだよ。

「準備完了だ、コーサカ! 早く行くぞー!」

 と、言うわけで食料品や日用雑貨を買いに街へ繰り出す。

 しばらく道を歩いていると妙な紙をまた見つけた。

「あ……」

「どうした、コーサカ?」

 胸ポッケに収まっている霧雨が俺を見上げて問いかける。

「あの紙なんだけどさ、最近良く見かけるんだよ」

「!」

 秋桜がその紙の下に走る。

「大方小学生の遊びだな、拙者はわかる。全く、近頃の子供のやることはわからん!」

 霧雨が腕を組んで何かを納得したように言う。

「高坂殿、コレは式神札です!」

「霧雨……」

 霧雨はふけない口笛を吹く真似をして、明後日の方向を見ている。

 同士の事ぐらい解ってやれよ。

「式神札と言っても、コレは霧雨とかより何ランクも下で主に動物などになり、情報収拾をすることが主です」

「……」

 俺は秋桜を見つめる。

「な、なんでしょうか、高坂殿?」

「いや、秋桜お前すげーな。こんなことわかるなんて」

「い…いえ、そそ、某は……」

 すっげー挙動不審になる秋桜。

「ここ、コーサカ…アレは?」

 胸ポケットに入っている霧雨が俺の胸を突付き、電柱を指差す。

「……」

 其処には、馬鹿が居た。

「霧雨、見ちゃ駄目。馬鹿と何とかは高いところが好きって言うから」

『ちょっとまてーーーい! 其処伏せるの間違っておるぞ!』

 電柱上の変な人物は相当の地獄耳なのか、電柱から離れた場所の俺たちの話を聞いていた。

『其処の者ども、しばし待っておれ!』

 ふわりと歩くように電柱から足を躍らせる変な人物。

「馬鹿ッ、あぶ……」

 口を開いた俺は言葉を失った。

 変な人物は重力をまるっきり無視した動きを見せる。

 落下するはずなのに、まるで上下する足場に乗っているかのような動きで降下してくる。

「高坂殿、あれは…忍者です!」

 秋桜が叫ぶ。

 なんだ、忍者ってのは人間じゃないのか!?

「と、とりあえず逃げましょう! 多分奴は……」

「しゅ、襲撃忍者か!?」

 俺と秋桜は互いに頷きあい、その場を走って去る。

『ちょっと待てと言っておろう、ちょっと待たんか!』

 背後でそんな声も聞こえるが、一切合切無視を決め込むしかない!

『えぇい、式神!』

 ちらりと背後を盗み見ると、襲撃忍者は懐から紙を出してそれを舞い遊ばせると、紙は姿をカラスへと変え、俺たちの後を追うように飛んでくる。

「ヤベェ、秋桜!」

「高坂殿、この近くに地下道はありますか!?」

「何でだよ!?」

「多分、あのカラスは攻撃は仕掛けて来ません! 監視用です。アレに姿を見られ続けては逃げるに逃げられません!」

「そういうことか! オーケー任せろ、こっちだ!」

 俺と秋桜は全力で地下道へ向かう道を疾走する。

「な、なんとか撒いたか?」

 二人息を切らして地下道の壁によりかかる。

 周囲の通行人たちが不思議な目で俺たちを見ているが、そんな事はどうでもいい。

「えっと、あれが襲撃忍者って言うのなら、とうとう此処にもやってきたって事なのか?」

「そのようですね……」

「しっかし、解らんことばっかりだなぁ」

 三人で首をかしげてみるが、どうにもなりそうに無い。

「とりあえず桜花と連絡を取って対策を練ろう」

 俺は携帯でメールを打つ。携帯を持っていたぐらいだから恐らく里にも電波は届くだろう。

 待つこと数分、桜花からの返信メールが届いた。

 簡単に訳すると、怪我は無いか、すぐに戻るという内容で電車とバスを乗り継いで帰ってくるだろう。

 いや、もう文明がどうのこうのなんて言わないさ。

 おおよその時間を予測して、俺たちは地下道から入ることのできるショッピングセンターの中で時間をつぶし、桜花が帰ってくるのを待つ。

 待つこと二時間ちょっと。

 俺たちは飲食店の隅に陣取り、襲撃忍者の対応を考えている。

「多分、俺たちの家は襲撃忍者にばれていると思う。襲撃忍者の式神の紙っぽいのが家の近くとかに落ちていたし」

「と、なると…逆に家で迎え撃つのは危険かもしれない……」

 桜花は腕を組んで唸る。

「桜花、そういえば襲撃忍者用の道具とか貰ってきたんだろ?」

「はい、それが……」

 桜花の表情はさえない。まさかだとは思うが、道具がもらえなかったのか?

「襲撃忍者への対応は危ないからやめるように注意を促されました」

「まぁ、当然といえばそうだけどよ…実際に俺たちは狙われているんだぜ?」

「やられるまえにやるしかないな!」

 霧雨の一言で皆頷き、体当たりで襲撃忍者に立ち向かうことを誓った。 

もう話が訳わかんないって。

襲撃忍者って何!?

もう少しで謎を解明させますんで、もう少しお付き合いお願いいたします。

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