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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0598 新団員たちの昇級試験

 俺たちはまずは大アンジュに戻って、春の種蒔きだ!

この1年の間に開墾ジャベックやオリオンたちのおかげで耕地面積は昨年の5倍にも増えていたので、作業量も5倍だ!

もっとも農業人員やジャベックも増えていたので、その点はあまり問題はなかった。

ニコラスは誰よりも張り切っている。


「よし!ここであらゆる農業の仕事を覚えて自分の領地で全て出来るようにするぞ!」


それを聞いてオスカー・ケンネルが笑って答える。

彼は今年の帝都での新年会の後で面接して採用し、俺がうちの領地の農業監督兼農地開発責任者に抜擢した男だ。


「はっはっは、ニコラスさん。

そんなに気を張ってちゃ最後まで持ちませんよ?

何しろ農業ってのは長い間の勝負ですからね」

「そうでした、ケンネル殿もどうか御教授願いたい」

「いやいや、本当にそんなに肩肘を張らずに気楽に行きましょうや」

「かたじけない」


うん、どうやらこのコンビは中々良いようだ。

そして無事に大アンジュの春の作業を終えると、俺はオスカーやニコラスも連れてベルンシュタイン子爵領へと向かった。


「やあ、シノブくぅん!

よく来てくれたね!」

「あ、ホウジョウ子爵様、お久しぶりです!」

「夏の海水浴の時はありがとうございました!」


機嫌よくベルンシュタイン家の兄弟たちが俺たちを迎える。


「ああ、君の父上と例の約束があるからね」


俺はベルンシュタイン子爵と西瓜の育成の仕方を教える約束をしてあったので、ここへ来たのだ。

ベルンシュタイン子爵も上機嫌で俺を迎える。


「これはこれは、ホウジョウ子爵、遠い所をわざわざ申し訳ない」

「いえ、こちらも気になっておりましたからね」

「ではどうぞよろしくお願いしたい」


 そして俺はベルンシュタイン子爵領で西瓜栽培の基本を教えてきた。

最初の植え方から始まって、育ってきたら摘心てきしんをしたり受粉じゅふんの作業をする事等を説明し、うちで使っている肥料もお試しで分けてみた。

それをベルンシュタイン家の農業担当とオスカーやニコラスにも詳しく教える。

部下任せにせず、ベルンシュタイン子爵やビクトール自身も熱心に俺の話を聞いているようだ。

出来ればそれらの作業をしない畑も作ってみて、収穫にどれほど差が出るか比較もしてみて欲しいと頼んだら快く引き受けてくれた。


 無事にベルンシュタイン子爵家で西瓜の栽培法を教えて再び大アンジュへと戻ると、要請ミッションをするためにロナバールへ行く支度をした。

期間はそれほど長くはないはずなので、大アンジュはアルフレッドとキンバリーに任せて残りの全員で行く事にした。


「そう言えば、アレックたちって組合に入っているの?」

「いえ、私は入っておりません」

「私もです」

「私は一応3級の組合員です」

「私も一応4級です」


どうやらアレックとフリッツは組合員でないようだが、ライマーとニコラスは組合員のようだ。


「ああ、ライマーとニコラスは組合員だったんだ?」

「ええ、レベルを上げるのには組合員になって迷宮へ行くのが一番ですからね。

うちの「レベル絶対至上主義行動部」の先輩に言われて組合員になりましたよ」

「私の場合は単純に稼ぐためですね。

学生が授業の合間に稼ぐのには一番良いですから」


なるほど、確かにそうだ。


「じゃあ、この際だ。

全員組合員になって、青き薔薇うちの団員になっておくかい?」

「えっ?我々が「青き薔薇ブルア・ローゾ」の団員に?」

「よろしいのですか?」

「ああ、だって君たちは全員魔法学士だし、レベルからしても1級以上になれるのは間違いないだろうから、別に問題はないだろう?」

「ありがとうございます!」

「かの高名な「青き薔薇ブルア・ローゾ」の一員にしていただけるとは光栄です!」

「その名を辱めるような事無く努力いたします」

「うん、よろしくね」

「「「「 はい 」」」」」


さらに俺はライラに尋ねる。


「ライラはどうする?組合員になるかい?」

「ん~私はどっちでも良いけど?」

「そうか・・・エレノア、どう思う?」

「そうですね、組合としては天竜であるライラには是非登録をして欲しいでしょうが、あまりライラに人間界のしがらみを関係させるのも良くないので、豪雷や疾風同様、登録はしない方がよろしいでしょう。

青き薔薇ブルア・ローゾの一員になるのは問題ありませんが、組合員として登録するのはやめておきましょう」

「そうか、ではライラの登録はなしにしておこう」

「わかったよ」


 こうして俺は我が家のメンバーと共にロナバールへと向かった。

ロナバールへと着いた俺は、ある程度の用意をすると、組合に向かいながらアレックたちと話していた。


「さて、じゃあこれから少しばかり大変だな」

「しかし昇級試験に二日もかかるのですか?」

「ああ、黄金等級までは組合の闘技場で試験を受けられるけど、アレナックより上は外で受けなくてはならないからね。

外で特定の魔物を倒さなければならないんだ。

だけど、その魔物が確実にいる場所ってのは中々ないからね。

だから場合によっては時間がかかるんだ。

今回はアレナックが二人にオリハルコンが二人いるから、それくらいはかかるかも知れない」

「なるほど」


 組合に着くと、まずはアレクサンダーとフリッツの組合登録だ。

その後で早速昇級試験が始まる。

まずはアレクサンダーとフリッツからだ。

4級の相手である、傀儡の騎士くぐつのきしから始まる。

しかし今やレベルも230を超えた二人には傀儡の騎士くぐつのきしなど相手にもならない。

あっさりと勝利し、二人は4級合格だ。

そして次に3級の昇級試験ですでに4級組合員だったニコラスも加わって、それぞれがトロルと対戦するが、当然の事ながらこれも楽勝する。

次は2級のマーダードールで、ここからはすでに3級の組合員であるライマーも試験に加わる。

当然、4人ともあっという間にマーダードールを倒して合格だ。

そしていよいよ1級の昇級試験魔物であるキマイラとの対戦だ。

さすがにキマイラ相手には4人とも瞬殺とは行かないが、それでも全員が5分とかからずキマイラを倒して合格を手に入れる。

ここで俺は4人に一応問いかける。


「さて、これで4人とも組合の上級者になれた訳だが、どうする?

次も行ってみるかい?」

「はい、やってみようと思います」

「ええ、私も」

「私もです」

「私もお願いします」


4人とも白銀等級シルバークラスを受ける気満々のようなので、俺もグレゴールさんにお願いする。


「では次もお願いします」

「承知しました」


グリフォンが闘技場に出され、4人がそれぞれそれを倒す。

ついにこれで4人が全員、白銀等級シルバークラスだ。

ここでグレゴールさんが申し訳なさそうに話す。


「次は黄金等級ゴールドクラスのガルーダですが・・・申し訳ありませんが、現在捕獲してあるガルーダは1匹しかいないので、今回昇級出来るのはどなたか御一人という事になりますが?」

「え?そうなんですか?」

「ええ、実はガルーダを捕獲可能なほどの職員が出払っておりましてね。

何とか私が1匹は捕まえてきたのですが、私もグリフォンの方を優先して捕獲していたために時間が無くてこれ以上は捕獲に行けませんでした。

正直、これほど黄金等級ゴールドクラスの昇級希望者がいるとは思いませんでしたので申し訳ありません」

「なるほど」


確かにガルーダを倒すのではなく、捕獲するとなると、相当な猛者でないと難しい。

グレゴールさんにそう言われてアレックたちは遠慮する。


「それでしたらそれはアンジュ殿にお譲りしますよ」

「そうですね、我々は一気に白銀等級シルバークラスになれただけでも驚きなほどですから」

「私もそうします」

「ええ」


そう言って4人が辞退したので、グレゴールさんはアンジュを促す。


「ではアンジュさん、ガルーダの相手をお願いします」

「はい、わかりました」


アンジュがそう言うと、闘技場にガルーダが出される。

かつてアンジュの魔力が無かった時に、目の前に突然現れ、危うく黒焦げにされそうになった相手だ!

しかしアンジュはニヤリと笑うと落ち着いて火炎魔法を放つ!


「クヴィン・グランダ・フラーモ!」


凄まじい紅蓮の炎を浴びてガルーダは叫ぶ間もなく焼け焦げる。

アンジュの火炎魔法を受けて、あっという間にガルーダは消滅した。

おいおい!こいつ、よりによって火炎系魔物のガルーダを火炎魔法で倒したぞ!

グレゴールさんも感心して話す。


「火炎系魔物であるガルーダに対して火炎魔法で倒すとは、さすがは天賢者といった所ですね?

普通は氷結呪文で倒すものですが・・・」

「恐れ入ります」


こうしてアンジュは黄金等級ゴールドクラスとなり、アレック、フリッツ、ライマー、ニコラスの4人は白銀等級シルバークラスとなった。

いよいよ次はシルビアとミルキィの番だ。

俺たちは全員でスカイインに乗り、カーロンの平原へと向かう。

ここに来るのもほぼ3年ぶりだ。

俺たちは平原へスカイインを着陸させると、全員が外へ出て様子を見る。


「さて、後はカーロンが出るのを待つだけですな」


グレゴールさんがそう言ってしばらく待つと、一匹のカーロンがどこからか空を飛んでやって来た。


「来ましたな。

どちらからやりますか?」

「では私から・・・」


そう言ってシルビアが進み出ると、航空魔法で空へ飛びあがり、カーロンと対決をする。

すでにレベルも300を超えているシルビアは上位雷撃魔法を数発放ち、難なくカーロンを撃墜する。

その落ちてきたカーロンをグレゴールさんが確認する。


「カーロンの死亡を確認しました!

これにてシルビア・ノートン組合員をアレナック等級と認定します!」

「恐れ入ります」


シルビアがそう言ってお辞儀をすると俺たちが祝う。


「やったね!シルビア!」

「さすがです!」

「お見事です!シルビア殿!」

「さすがは次席秘書監殿です」

「素晴らしい」


俺たちがシルビアを祝っていると、グレゴールさんが注意を促す。


「おっ!早いですな!

もう次のが来ましたぞ!

しかも今度は二匹です!

では、ミルキィさん、よろしいですか?」

「はい、ですが二匹いるようですが、二匹とも退治してしまってよろしいですか?」

「ええ、それはもちろん構いませんが?」


ミルキィとグレゴールさんの会話を聞いてアレックたちが驚いて話し合う。


「なんと!カーロンを一気に二匹も相手にする気とは・・・」

「さすがはミルキィ殿」

「凄まじいね」

「いやはやボクには一生そんな事は出来そうにないな」


4人がそんな話をしていると、ライラが嬉しそうにミルキィに話しかけてくる。


「ねえねえ!ミルキィ姉さん!

それなら私に一匹やらせてくれよ!

私もカーロンって戦った事ないんだよ!

うちの近くにはいなかったからさぁ!

一度戦ってみたかったんだ!」

「ええ、別に良いですよ。

何も問題はありませんよね?

グレゴールさん?」


ミルキィの問いにグレゴールさんが答える。


「はい、もちろん、ライラさんがミルキィさんの方を手伝ったりしなければ何も問題はございません」

「承知しました。

ではライラ?

先に私が一匹片付けるから、残りは好きにして良いですよ!」

「やった!」

「ではお先に・・・」


そう言ってミルキィは飛び上がると、片方のカーロンに襲い掛かる!

アレナックの短剣をカーロンに突き刺し、そのままカーロンの内部に電撃魔法を加える。


「デュアル・フルモバート!」


魔道士であるミルキィは高位電撃魔法は使えないが、中位電撃でも体の内部に電撃を加えられたらいくらカーロンでもたまらない!


「クエエエェェ~!」


悲痛な叫びを出しながらカーロンは地面へと墜落する。

それでも頑健なカーロンはまだ生きているようだ。

そこへミルキィが突進し、ズバズバとカーロンを切り刻み、ついにはさしものカーロンも絶命する。

駆け寄ったグレゴールさんがそれを確認する。


「カーロンの死亡を確認しました!

これにてミルキィ・ハーベイ組合員をアレナック等級と認定します!」


それを聞いた俺たちはどよめく。


「おお~」

「やった!」

「さすが!」

「お見事!」


するとそこでライラが叫ぶ。


「さっすが、ミルキィ姉さん!

それじゃ私もいっちょ行くよ!」


ライラはそう言って大空へ飛び上がると、残っているカーロンに襲い掛かる・・と思いきや、そのままはるか上空へと飛んでいく。

一体何をしているんだ?と俺たちが思っていると、ライラは急降下して来てそのままカーロンに右ストレートをぶちかます!


「クエエェェ・・・」


カーロンは先ほどよりも悲痛な鳴き声を出して、そのまま地面に激突する!

その地面に落ちたカーロンにライラは容赦しない!


「はっはー!さあ!行くよ~」


そう言ってライラはそのままカーロンを打撃でボコボコにする!

魔力のこもった天竜の拳で打撃されれば、さしものカーロンもたまらない!


「クエェェ・・・・」


か細い声が平原にこだまする。

おいおい!何だかカーロンが哀れに思えてきたぞ!

そしてやがてライラの打撃に耐えかねてカーロンは絶命する。


「ふう!こんなとこかな?

なあ、組合長さん、一応確認しておくれよ」


ライラに頼まれてグレゴールさんはカーロンの死体に近寄る。


「カーロンの死亡を確認しました!

ううむ、惜しいですな!

うちの組合員ならばここでアレナック等級になれたものを・・・」

「はっはっは・・・それを確認出来ただけで私も満足さ!」


そんなライラを見て、グレゴールさんが残念そうに俺に話しかける。


「それにしてもカーロンを打撃だけで倒すなどと初めて見ましたよ。

さすがは天竜という事ですか。

シノブさん、やはりライラさんをうちに登録する事は出来ませんか?」

「ええ、そうですね、何と言っても彼女は天竜なので、あまりこっちの世界に縛らせたくはないので・・・」

「そうですか・・・残念ですが仕方がありませんね。

ではいよいよ次はシノブさんとエレノアさんのオリハルコン等級試験ですが、どこか希望はありますか?」

「ええ、確かレベル300以上のドラゴンを倒せば良いのですよね?」

「はい、その通りです」

「では、少々当てがあるので付き合ってください」

「承知しました」


俺たちはグレゴールさんと再びスカイインに乗ると、カーロンの平原を後にした!

いよいよオリハルコン等級の試験だ!


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