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おねショタ好きな俺は転生したら異世界生活を楽しみたい!  作者: 井伊 澄洲
おねショタ好きな俺が転生したらエロフに騙された!
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0046 最後の三日間

 こうして様々な出来事があったが、俺はエレノアの教えの下、順調にレベルをあげ、魔法を覚えていった。

そしてついに約束の3ヶ月まであと3日という日になった。

この時点で俺のレベルは、なんと188だ!

魔法力は30万を超し、覚えた魔法はガイドブックの8割方はこなすという凄まじさだ!

鍛えられた俺自身が一番驚いている。

マギアグラーノの作成や、魔法結晶の作り方も教えてもらった。

エレノアの話によると、これはレベルと魔力量だけなら、魔道士どころか、とっくに平均的な魔法学士を超えているらしい。

しかもたったの3ヶ月、それも最初の3週間はエレノアの体に溺れていたので、実質は2ヶ月少々でだ!

はっきり言って、これは神様のくれた才能と、エレノアの指導力の賜物だと言って良い。

俺の努力など、この偉業全体の1%にも満たないだろう。

ちなみに一緒に訓練をしていたエレノアも多少はレベルが上がって、今やレベルは683だ。

そして貸し出し期限まであと3日と迫った今、今日はエレノアが何を教えるつもりなのだろうと思っていると、何故かエレノアが、俺におずおずと申し出てきた。


「御主人様、今日はお願いがあるのですが・・・」

「お願い?なんだい?」

「私の貸し出し期限まで、あと3日と迫りました」

「うん、そうだね」


俺は表向きは別にどうという事のないような様子を見せる。

しかし、本当は、この生活が場合によっては、あと3日で終わるかと思うと、心臓が爆発しそうだ。

果たして俺はどうするべきなのだろうか?


「それで実は今日からの3日間を旦那様とある特別な場所で過ごしたいのですが・・・」


特別な場所?

この3ヶ月間、魔物の巣やら砂漠やら迷宮で、特訓と称して、軍隊のサバイバルのような生活を強いられた事もある俺だ。

今さらどこへ連れていかれようとも驚かないぞ?


「それは別に構わないけど?」

「ええ、ただ、そこで3日間過ごすには金貨が12枚ほど必要でございまして、出来ればその御許可をいただきたいのですが・・・」


金貨12枚か!それは確かに高いな!

エレノアの貸し賃が3ヶ月で金貨3枚なのに、たったの3日間で、金貨12枚とは中々の高額だ。

しかし今は迷宮に入れば、一日で金貨1枚分くらいは稼げるようになった身だ。

したがって金貨12枚くらいなら1週間もあれば、取り戻せるだろう。

それになんと言ってもエレノアの薦めに間違いはない。

俺はそう考えて返事をする。


「別に金貨12枚くらいはいいさ。

最後の特訓でもしてくれるのかな?」

「特訓という訳ではないのですが、出来ればこの3ヶ月の最後の思い出に、ある場所で御主人様と過ごしたいのです。

しかし、何しろ金額が金額なので、このような事を奴隷の身として申し出るのは心苦しいのですが・・・」

「何を今さらな事を言っているの?

僕はエレノアがこうした方が良いって言えば、何でもするよ」


うん、自分で言っておいてなんだけど、もう完全に俺って、エレノアに飼いならされているよな?

しかもたった3ヶ月未満で、どっちが主人か犬かわからないほどに?

まあ、いいや、ワフゥ!

僕はエレノア様の忠実な犬です!

どうか何でも申し付けてください!ワフワフ!

俺は完全にこのエロフによって調教済だ。


「そうですか、では今から御一緒に来ていただけますか?」

「うん、わかった」

「3日後には戻ってきますから、この宿は宿で、このまま借りておいた方が良いかと存じます。

よろしいですか?」

「うん、かまわないよ。

いつもそうじゃない?」


俺の言った通り、この3ヶ月間、特訓で外に泊まる時はいつもそうしていた。


「では申し訳ございませんが、金貨を12枚いただけますか?」

「うん、いいよ」


俺は金貨袋を出すと、そこから金貨を12枚出してエレノアに渡す。


「ありがとうございます。では、参りましょう」


エレノアはいつものように部屋を出る時にフードをかぶり、宿の主人に断りを入れる。


「私と御主人様は今日から外へ出かけますが、3日後には帰ってきますので、部屋はそのままにしておいてください」

「承知しました」


宿の主人も、俺たちが今まで特訓で数日留守にした事があるので、特に動じない。

それにすでに3か月分の宿代は払っているので問題はない。


外に出てエレノアについて歩いていくと、大通りに出る。

ここはロナバールの中心街で、魔法協会もバーゼル奴隷商館もある、この都市で、もっとも賑やかな地域だ。

エレノアはさらにその先を歩いていく。

俺はまだ行った事のない場所だ。

(ふ~ん、こんな場所もあったんだ?)

何しろまだ、この町に来て3ヶ月だ。

そして何と言っても、この町は大きい!

しかもその3ヶ月の大半を、宿に篭ってイチャコラしていたり、迷宮や見知らぬ土地で、特訓をして、ヒーハー言っていた身だ。

まだまだこの町で、俺の知らない場所はいくらでもある。

そのまま歩いていくと、妙に立派な建物があり、そこへエレノアは入っていく。

(何だか妙に立派な建物だな?何の建物だろう?)

その建物の作りは俺の知識を動員した限り、ホテルだった。

前世の知識と、転生してからのここ数ヶ月の知識を振り絞って考えても、ホテルか、それに類する物に見えた。

しかし自分たちは今この町の宿に泊まっているのだから、わざわざホテルに来るのもおかしい。

やはり別の目的の建物なのだろうか?

そう考えながらも俺はエレノアに付いて、その建物に入っていく。

中に入ると広いホール、ラウンジ、受付などがあり、やはりどう見てもホテルだ。


「手続きをして参りますので、少々お待ちください」

「うん」


エレノアに言われて、俺は近くにあったソファに座って待つ。

それは一流ホテルのラウンジにある物の様にフカフカだ。

2・3分すると、何かの手続きが終わったらしく、エレノアと一緒に案内人のような人間がやってくる。


「いらっしゃいませ!

当クラウンシールドホテルへようこそ!

シノブ・ホウジョウ様でいらっしゃいますね?」

「はい、そうです」


やはりホテルだったのか?

しかし、なぜエレノアはここに来たのだろう?


「お待たせいたしました。

ただいまお部屋の方へご案内させていただきます」

「?」


お部屋?何の事かとエレノアを見ると、エレノアは無言でうなずく。

この男の言う通りについて行けという事なのだろう。

俺はソファを立ち上がると返事をする。


「では、よろしく」

「はい、ではこちらへどうぞ」


男の案内で着いていくと、やがて立派そうな扉の部屋の前につく。


「こちらが御希望のスイートルームでございます」


スイートルーム?何の事だ?

案内されるがままに中に入ると、そこは凄い部屋だった!

20畳以上の広い部屋に豪華なソファ、机など調度品の数々が置かれていて、天井には高そうなシャンデリアも吊るしてある。

俺も前世でいくつかの高級ホテルのスイートルームをテレビで見た事はあるが、この部屋は、そういった部屋に匹敵するか、それ以上の造りだ。

驚いている俺に案内係が説明をする。


「では、明後日までこちらにご宿泊という事で、基本的な事は、そちらの奴隷がするという事で、当方は夕食だけ、こちらの部屋にお持ちさせていただきます。

何か御用事がございますれば呼び鈴を鳴らせば、担当の者が参りますので、よろしくお願いいたします。

それではごゆっくりとご滞在ください」

「はい・・」


俺がそれだけ答えると、案内人は俺とエレノアを残し、部屋を去っていった。

二人きりになった部屋で、俺は改めて部屋を眺めて驚く。


「こりゃ、凄い部屋だね~」

「はい、ここクラウンシールドホテルはロナバールでも一番と評判のホテルです。

ここはそのスイートルームです」


エレノアはフードつきのボロ服を脱ぐと、いつもの魅力的な薄い服になる。

その姿は、ここの豪華な造りとあいまって、いつもより5割り増しに美しく、かつエロく見える。


「へえ~、それで?ここで何をするの?」

「それは単に私が御主人様に最後のご奉仕をして、思い出を作りたかったからです。

そのために無駄なお金を使わせてしまい、申し訳ありません」

「最後のご奉仕?」

「ええ、あさってで私は貸し出しの期限が終わります。

その時に、御主人様が私を購入していただかなければ、これが最後のご奉仕になります。それをどうしてもここでしたかったのです」


そうだった・・・あさってまでに、俺はエレノアをどうするか決めなくてはならないのだった。

それを考えると俺は心臓を締め付けられそうな感じだった。

その心中をエレノアに悟られないように俺は話し続ける。


「いや、まあ、それはいいんだけど、その最後のご奉仕とやらに、ここが必要だったと?」

「はい、そうです」


見たところ、この部屋は確かに豪華だが、この部屋でなければできないという事は、ありそうにない・・・ここでしかできない豪華な気分を俺に味わわせたいという事なのだろうか?

まあ、確かにエレノアとここで3日ほど暮らすのは悪くない。

いや、悪くないどころか、とても居心地は良さそうだ。

確かに金貨12枚は大きいが、たまにはこんなのも良いだろう。


「何だかわからないけど、エレノアが最後のご奉仕ってのをここでするなら楽しみだね」

「はい、では早速させていただいてよろしいですか?」

「え?まあ、別に他にする事はないし、構わないんだけど?」

「では、こちらにお座りください」

「うん」


俺が部屋にあったソファに座ると、エレノアは部屋にあった豪華な茶器セットで、テキパキと茶を淹れ始める。


「では御主人様はこちらでお茶を飲んでしばらくお待ちください」


そう言って茶を入れ終わると、エレノアはいそいそと何かの支度を始める。


「うん」


俺は素直にうなずくとお茶をのんびり飲み始める。

見ていると、エレノアは部屋の端にあった扉を開けて、隣の部屋に入っていく。

(あれ?あんな所に扉があったんだ?

まあ、スイートルームとか言っていたから、2部屋続きでも不思議はないよな)

そんな事を考えながら、改めて周囲を見回すと、この部屋の豪華さに感心する。

壁、ソファ、テーブル、シャンデリア、柱、カーテンなど、全ての物に金がかかっているのがわかる。

(まったく凄い部屋だよなあ・・・)

そう考えながら茶をすすり、ふと、自分の後ろを見ると、そこにも扉があるのがわかる。

(おや?まだ部屋があるのか?)

俺は立ち上がると、そこの扉を開けてみる。

そこはベッドルームだった。

その部屋には天蓋つきの王侯貴族が寝るような大きなベッドが置いてあり、布団もこの世界で始めて見るような柔らかさだった。

俺はその布団に触ってみて、あまりの柔らかさに驚いた。

(ふっかふかだな、こりゃ)

何もかもこの世界に来てから初めて見るばかりの豪華な物なので、俺は感心した。

(こりゃ、見学と、ここに泊まるのを1回経験するだけで、確かに金貨12枚分の価値はあったかもね)

寝室ももちろん、メインルームに負けずに豪華な造りだ。

(あれ?そうすると、あっちの部屋はなんだろう?)

寝室が二つあるとも思えないので、もう一つの部屋はサンルームか何かなのだろうか?

俺が不思議に思って寝室を出ると、エレノアが全裸にバスタオル一枚の姿で俺を呼びに来る。

おいおい!タオル1枚って、何してんだ?このエロフ!


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