疑惑
厳しいご意見もどしどしお願いいたします。
「やっと着いたぁ~。」
「久しぶりの家ですねー!」
「それでコルネリウス話って何よ?」
ハーベストフェスからバタバタであまり家で寛いでいなかった彼らもやっとのことでたどり着いた。
すると直ぐにディアボロがコルネリウスへ内緒にされていた話を聞きたがっている。
「まぁまぁディア。取り敢えずお茶でも飲みながら話せばいいだろ?何でそんなピリピリしてんだ?」
「や、弥太郎には関係ないわ!兎に角早く聞きたかったの。」
「うむ。実はディアボロにも関係のある話じゃからな。薄々気づいておるのじゃろう?」
いつもは冷静なディアボロが珍しくツンツンしている。そのディアボロにアテラが意味ありげな目配せをしながら話を始めようとしている。
「遅くなりました。どうぞ皆さん。久しぶりのベネのお茶が入りましたよ。」
「すまない。アウレリア殿。それではこれより私とアテラ王女が軍から離れるここに来たのかを話そうと思う。良いですか?アテラ王女。」
出されたお茶を前にコルネリウスのいつもの厳しい表情がさらに強ばんでいる。
「うむ。まずは説明をコルネリウス頼む。」
「はっ。‥‥実は先日、間者として魔族王国である「ルシフ国」へ放っていた者からある報告が入った。
それは、ルシフ国を代々統治する魔王の一族で現魔王の孫娘が失踪したと言うものだ。
その孫娘の父はすでに戦にて若い時に討ち死にしており、その娘が次期魔王候補の筆頭なのだ。」
ガシャッ‥‥‥
突然話を聞いていたディアボロがお茶の入ったコップを落としてしまう。
「おいおい、ディア!大丈夫か?」
「え、えぇ。」
あまりに動揺していているディアボロに弥太郎が声をかけてお茶のかかったスカートを拭いてやっている。
するとコルネリウスが畳み掛けるように話を再開する。
「間者の話ではその娘はなぜか突如ルシフ国から消息を絶ち、おそらくこのアネルタ王国へ入ったのではないかと言うことだ。そして、その出で立ちは褐色の肌に長い黒髪であると。しかしこれだけでは特定はできなかった。が、合わせて間者から届けられた写真には幼き日の魔王の孫娘が写っていた。
それが、これだ!」
コルネリウスが早口でまくし立て、最後に出した写真を弥太郎、アウレリアは見入る。ディアボロは空を見上げ、アテラとコルネリウスはディアボロを見つめている。
弥太郎とアウレリアの見た写真には‥‥幼き日の、見知らぬ筋骨隆々とした男と写るディアボロそっくりの人物が写っていた。
よろしくお願いいたします!




