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再び軍議

ご感想お待ちしております!

「それではこれより軍議を行う。昨夜の話通りまずは川崎殿に話をしてもらう。川崎殿、前にて説明を。」


「はっ。」


アテラのテントに集められた将校達の前でコルネリウスが弥太郎に作戦の説明を求め、弥太郎がそれに答えるように前に歩いていく。


「まずは先ほどディアとアウレリアより配った紙を見ていただきたい。」


各将校達が紙を覗き込む。そこには近隣の簡単な地図と作戦の概要が綺麗にレイアウトされている。


「この地図を見ていただきながら詳しく説明させていただきます。まず、騎兵10騎が森へ近づきニトロシシを森の外へ誘き出します。速さを調整しながらニトロシシ全頭を誘導し東にある岩壁へ誘導します。そして、岩壁に開いた割れ道の中に入って行き、そこから二股に別れた道を左に曲がってもらいます。これは、右は広場に出て行き止まりとなっており、左は壁の外へと続いています。

10騎が左の道に入るとすぐに岩にて配しておく歩兵の方が道を塞ぎます。

すると右の広場へ通じる道にしかニトロシシは行けなくなり、広場で足を止めることとなります。

そこで、岩壁の上から弓兵の攻撃を行います。

ニトロシシも恐らくすぐにきた道を帰ろうとするでしょうがここで出来るだけ討伐したいです。

それでも最後尾に来ていたもの達は引き返すでしょうが岩壁を出たところで重装歩兵の皆さんで囲み討伐します。それでも突破する者がいれば重装歩兵の後ろに控える騎馬隊によって追撃を行います。」


ここまで一気に喋り上げる弥太郎に将校達も食い入るように資料を眺めている。


「以上が私の作戦であります。いかがでしょうか?」


会場全体がざわつく。早めに資料を受け取っていたため話を聞いた将校達の理解もスムーズに出来ているようだった。

すると1人の老将が声を上げる。


「我々誇り高きアネルタ王国軍が、それもアテラ王女の側近である精鋭部隊が獣如きの討伐でここまでの作戦を使うなど恥ではないか!!」


老将は軍議の最前列の席から立ち上がり王国軍の誇りが傷つくと主張している。

しかしこの反論にアテラが声を上げた。


「そち達は我の大切な精鋭部隊じゃ。だからこそ、そち達を失う可能性のある作戦では駄目なのじゃ。これからさらなる、大いなる戦いも起こるであろう。そうなれば命を賭して戦ってもらわねばならぬ。それは我も同じじゃ。だがその戦いは今回ではない。今回は如何に効率的に獣を討伐できるかということが大切。そなたを含め1人も失うわけにはならぬ!!!」


アテラは最初こそ静かに話し始めたが最後には語気に熱がこもり、その熱がそのまま全ての将校に届いたようにみな目を見開き、体から闘気が漲っているように見える。


「は、はっ。王女様のお気持ちしかと心得ました。」


意見を述べた老将も納得したように席に着く。


「うむ。これで決まりじゃの。コルネリウス。騎兵の選抜や各隊の配置はそちに一任する。弥太郎と話し合いながら細かく決めていってくれ。」


「はっ!!!」


コルネリウスが大きく返事をする。


「それではこれで軍議を終わる。作戦開始は午後1時じゃ。これから5時間の間に作戦成功の為の動きに徹してくれ。よろしく頼む!」


「「はっ!!!」」


テントが揺れるほどの熱気と覇気の篭った返事に弥太郎たちは改めて圧倒されるのであった。


よろしくお願い申し上げます。

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