金魚すくい
ご感想お待ちしております!
「なんと楽しいのじゃ!このハーベストフェスは!のぉコルネリウスよ。」
「は、はい。このりんごジャムとやらを塗ったパンは甘さと酸味が絶妙で絶品でございますな。」
「うむ。何枚でもいけそうじゃ。」
「あの店はなんじゃ?あの魚を丸い杓子のようなものですくっておるぞ。」
「あれは、金魚すくいというものです。私がいた世界では祭りには欠かせないものです。ぜひコルネリウスさんもやってみて下さい!」
先ほどまで話し込んでいた部屋をようやく出た一行は子供向けの屋台通りを進み、そこで弥太郎が企画して知り合いのおじさんに任せていた金魚すくいのブースにに来ていた。
「うむ。‥‥と、とれぬ!なんだ網が水に浸ってダメなっておるではないか!あっ!穴も開いておるわ!このようなイカサマ許せん!」
おもむろに腰の大剣に手を伸ばそうとするコルネリウスに店主のおじさんがひひっと声をあげている。
「ち、違いますよコルネリウス様!これは弥太郎さんのお国の遊びで水につけて素早くすくい上げないと取れないものなんです!」
アウレリアが店主とコルネリウスの間に入る形で仲裁する。
「これが遊び方と申すか。よい。ならばこのコルネリウスの名にかけて全てすくい上げてくれるわ!」
「はっはっはっ。コルネリウスは剣術は一等であるが金魚すくいは二流じゃの。どれ、我もやってみようぞ。」
「これはなかなか難しゅうございますので‥‥」
「なんじゃ簡単ではないか!これは網の入れ方とすくい方にコツがあるようじゃのー。」
コルネリウスが全く取れずにいた金魚をスイスイとすくっていく。それを見ながらコルネリウスと弥太郎の顔がなぜか赤くなっている。
「どうじゃ弥太郎!我も上手いものであろう。」
「え、えぇ。とってもお上手ですよ。さ、さっ早くたっていただいて!」
まだ続けて金魚をとり続けようとするアテラを早く弥太郎が立たせようとしている。それもそのはずで、女性陣はアテラの隣で屈み込んでいるものの、弥太郎とコルネリウスはその後ろから2人で立ち、そこからは身長こそ低いもののたわわに実った胸が色のドレスからこれでもかと主張していたのである。これを一般市民に見せる訳には行かなかった。
コルネリウスもそう思ったが見惚れてしまい何もできずに顔を赤らめている。
「何を急いでおる。2人とも顔を赤くしおって!そんなに暑くもあるまい。」
「弥太郎さん?なにしてるんだすか?」
「弥太郎!あんたどこ見てんのよ?そっちの男も!」
勘の鋭いアウレリアとディアボロが弥太郎とコルネリウスを睨みつけている。
「な、なんでもないですよね?コルネリウスさん?」
「う、うむ。そうだな川崎殿‥‥。何もないな。」
よろしくお願いします!




