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行方不明のレン
翌日、闇の生成師の方の授業で教官同士が言い争いをしていた。
「ですから、教官の僕がレンの治療を行います。ユイが授業を……」
「ダメだ。医師免許持ってる俺から見たら、かなり危険な状態だった。それにまだ治ってないってどういう事だ? おまえが今日は授業をやれ。俺が治療するから!!」
あーあ。
レンの治療、上手くいってないんだな。
でも壊れるってどうなるんだろう……。
「レイ先生、レンはどこにいるんですか? 見舞いに行きたいんですが……」
「無駄だ、ナツキ。こいつ、吐かないんだ。いくら育成教官だとはいえ、やりすぎじゃないか?」
ユイは頭に来ている様子で、吐き捨てるように言う。
「えええ? レンと話せないんですか!?」
「ほらみろ。ガキまで変に思ってんじゃねーかよ。さっさと出せよ。城のどこの部屋に隠した?」
困ったなー。
これじゃあ、レンとまともに会話ができない。
「どこの部屋って、そんなにたくさんお部屋があるんですか?」
セツナがユイ先生に尋ねる。
彼女はレンのことをかなり心配しているみたいだ。
良い奴なんだな。
「ああ。城には千を超える部屋がある。城主以外、誰が借りてるか、知らない部屋も多い。下の方の階は客が借りてる部屋もあるしな」
結局、レイはどこかに消えてしまい、ユイがまとめて2クラス授業を行った。




