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芸術コレクション2

 放課後、裏門に向かっていると、雨宮からメールが来た。

『約束通り、動いていないようだが!!』

『ちょっと予定があって。後でメッセージを送る』

 それっきり、スマホは無視。

 俺は裏門で猫背気味の内海先輩の姿を見つけた。

「来てくれたんだね!」

「はい。あの、絵を観せてくださるんですか?」

「もちろんだよ。実家に絵を置いてあってね。友人が車で迎えに来るから、一緒に行こう」

 そこへ、吉野先輩がやってくる。

 原田も一緒だった。

 奴は暗い表情をし、うつむいている。

 な、なんなんだよ……?

 原田の目は何も映しておらず、空洞にガラス玉がはまっているかのようだった……。

 ダークカラーの車がやってくる。

 運転しているのは、全く知らない男だった。

 私服だから、あじさいの生徒会OBか何かだろうか?

「じゃ、行こうか」

 俺はダークカラーの車に乗せられた。

 車はやがて、住宅街がある学校の東側とは反対の、山のある西側に向かう。

「山にお住まいなんですね」

 俺が内海先輩の顔を覗き込んだ瞬間、車の助手席に乗せられた原田の嗚咽が聞こえてきた……。

『おまえ、どこにいるんだ?』

 スマホが振動し、雨宮からメールがくる。

『内海先輩の家に向かってる。車で学校の西側にある山をのぼってる』

 俺は雨宮にラインを送った。

「ねえ、白井。スマホを使うの、やめてくれない? 僕と話そうよ!!」

 内海先輩に腕をつかまれた。

 急に険のある口調に変わっている。

 そのまま、スマホは内海先輩に奪い取られる。

「内海……先輩?」

 俺は、内海先輩の目を覗き込んだ。

 そこには、獲物を見つけた獣のような底光りする不気味な光があった。

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