第7話 凄いのに無駄?
久し振りにネタがおりました。
お久しぶり、作者です。
今回は余り派手な能力ではなくて、地味~な能力者です。
なにせ、見た目では判らないし、誰の役にも立たない能力だとか…。
本当に、それ、能力なんでしょうか。
ま、まあ、とにかく行ってみましょうか。
?能力者、津賀沼道治 26才。
現在○△大学の大学院生。
恋人が1人。うらやましくなんかないやいっ!
「何1人で怒ってるんだ?」
えっ、あ、失礼しました。
「はあ。」
あなたが津賀沼さんでよろしいですか?
「そうだけど?」
くっ、イケメンじゃないか、腹立たし…、いえ、何でもないです。
「本音漏れてなかったか?」
な、何のことやら…。
「それで、何の用事だよ?」
実はあなたの能力について聞かせていただきたくて。
「…あー。」
よろしいでしょうか。
「まあ、良いけど…。」
それじゃ、インタビュータイムです。
-それでは早速インタビューです。津賀沼さんはどんな能力なんですか?-
「速読。」
-…聞き間違いでしょうか?-
「速読だよ。」
-それのどこが能力?-
「悪かったな。」
-ま、まあ、それでどんな能力なんでしょうか?-
「だから本が早く読める。」
-ちなみにどれくらい?-
「文庫本1冊くらいなら2、3秒かな?」
-は?-
「ちょっと厚みの厚いハードカバーなら6、7秒。」
-へ?-
「広辞苑なら13秒。」
-ほ?-
「最高記録は百科事典全12冊を25秒だったか?」
-す、す、すごいじゃないですか!?-
「何の役にも立たんけどな。」
-そんなことないでしょう!-
「じゃあ聞くけど、何の役に立つ?」
-例えばいろんなことを早く調べられるとか。-
「百科事典12冊を早く読んだとするよな。」
-はい。-
「お前、それが頭に入るか?」
-え?えーっと…。-
「読めると言うことと解る、ということは違うんだよ。」
-何か嫌な思い出でも?-
「ああ、高校時代この能力があるから一夜漬けなんて簡単だと思ってな。」
-でしょうね。-
「一夜漬けをがんばったんだが…。」
-ふんふん。-
「いくら教科書が早く読めても解らんかった。」
-…。-
「おかげで追試の嵐が待ってたよ。」
-あー、それはお気の毒様です。-
「それから勉強は真面目にやるようになったよ。」
-で、でも何か別の役に立つでしょう。例えば好きな本がたくさん読めるから…。-
「読書は何のためにする?」
-え、楽しみの為じゃ?-
「それが2、3秒で終わって楽しいか?」
-ですよねー。-
「暇つぶしにもならないんだぞ?」
-秒単位で終われば、ねぇ…。-
「だから、こんな能力はあってもどうしようもない。」
-本当に何の役にも立たないんですか?-
「正確に言えば一つだけある。」
-何です?-
「コンビニでマンガの立ち読みをしても、してると思われないことだな。」
-2、3秒ですからね。-
「まあな。」
-確かに地味で、何の役にも立ちませんね。-
「改めて言われると腹立つな。」
-それじゃ、失礼します。-
「ああ。」
本当に役に立たない。
地味だ。
使ってても解らない。
だのに。
何故、彼に同情できないんでしょう。
…。
……。
決まってます。
イケメンで。
可愛い彼女がいるんだから。
それだけで充分じゃないですかぁぁぁ!!
どうせ、自分なんか能力すらなくて、ボッチの寂しい中年ですよーー!
今日も寂しい作者の叫びが夕焼け空にこだまするのであった。
あまりに不定期なので、ここら辺で一遍完結にしておきます。
ネタが降りてきたらまた書きますけど。




