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覚書/こよい会う人みな美しき

しばらくお会いしていない方とか、故人とか、あるいはペットとかが、夢に出てくることがある。


5歳のときに幼馴染が病気で亡くなり、数年、その子の誕生日と命日に現れ、遊ぶ夢を見た。――今でもご近所に住む親御さんは、亡くした子と私を重ねていたようで、しばらく夢に出て来るか聞いたものだった。


18歳のときに学生寮のキャンプがあり、海水浴場の砂浜で二日酔いの影響があって昼寝していると、中学生時代の同級生が夢枕に現れてこちらを見下ろしている夢を見た。キャンプが終わると家族が車で迎えに来た。車中で、家族から、三日前、遊泳中にそこで溺死したことを知らされた。


学生時代の恩師とか上司、亡父の夢はときどき見る。よく知る上司の夫人が亡くなった報せを受けた数日前に、向かい合ったリビングソファで医師三人が、「駄目ですね」と話している夢を見た。――突然死とのことで、ソファに横になっていたところを発見されたのだそうだ。


先日の豪雨で所有物件が被災した前日は、母が出て来て、相当な散財があるから覚悟するように忠告された。――ただし母は入院中で、意識はないものの、まだ生きている。


飼っていた文鳥が亡くなっても、しばらく夢に出て来る。逆に生きている文鳥が出てくるときは、別れを言いに来るとも言われているので、ゲージの温度とか気を付けるようにしている。


何年か前に、中学生時代の同級生だった女性達に出会った。連れ合いと一緒にスタバに行ったとき、偶然横のテーブル席に三人がいた。一人は遠縁の親戚、もう一人は嫁いだ地方から3.11のため住めなくなり故郷に戻って来て家を建てた人、あと一人は隣の席だった人だ。

ありがたいことに、クラス会企画のお誘いを受けたのだけれども、人前に出るのが煩わしく感じる面倒なお年頃になった私なので、丁重にお断りした。

最近、このうち3.11で故郷に戻って来た人の訃報を、人づてに聞いた。


3.11の数日前は、瓦礫を片付ける人の群れと、大量死している犬の夢をみた。――郷里に帰るとリアルでそのままの光景を目にする。犬は親族を表すものだが、往来のないかなりの遠縁の方で一人いらしたそうだ。恐らくこの場合の犬は「郷里の人」を意味していたのだろうと解釈している。


話しを戻しクラス会と言えばまた別件で、就職してから頻繁にお誘いして下さる方がいた。中学生時代はお付き合いというほどでもないのだけれども、いい感じに仲の良かった方だった。なにか良くないことが起きる予感がしたので、卒業後会っていない。なのに、どういうわけだかここのところ何度も夢に出て来る。不快な感じではなく、その方と私が連れだって、公園散策路を歩くものだった。――その人も亡くなっていた。


3.11のあと、相馬地方で大きな揺れがあり、さらに何度か私の郷里で洪水があった。直接的な被害で亡くなった人は少ないが、家屋に深刻なダメージを受けた人達は多い。そういうストレスがあったのだろう。天寿を全うせず、ここ数年で、かなりの同級生が亡くなっているのを聞いて驚く次第である。


断っておくが、霊能者に言わせると、私に霊能力はないそうだ。ただ守護霊が強力で、メッセージが伝えられやすいのだとか。

桜狩りの季節にふと――


ノート20240412



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