覚書/ドラクエ「遊び人」とニーチェ
ドラクエの遊び人は賢者になる資格がある……
ニーチェがかいたファンタジー小説『ツァラトゥストラ』において、堕落のあとに人間はウルトラマンになる。――これを読んだ太宰治を筆頭とした、坂口安吾、織田作之助とかダダイズム作家様たちは、ニーチェの言うことを真に受けてしまった。きっと、(『かぐや様は告らせたい』の)かぐや様なら、「まあお可愛いですこと」と言うことでしょう。
ドラクエは、漫画家鳥山明氏・音楽家すぎやまこういち氏もスタッフに加わった『ドラゴンクェスト』の略称です。
哲学者ニーチェがいうところ、人は堕落を経て超人に至るということを言ってわけですが、この言葉が当時、世界中の作家様たちにインスピレーションを与える一方で、ナチスの選民思想に一役買ったりもします。
ドラクエ制作スタッフは、ゲーム進行の中で、プレイヤーが扱う遊び人が、冒険者パーティーの足を引っ張るばかりでレベルアップなどしそうもない。それではキャラ立ち位置がなくなってしまう。そこで、――ニーチェの哲学「堕落」した「遊び人」→「超人」であるところの「賢者」にアップグレードするという設定を導入した所以であるとのことです。
学校時代、学部は違ったけれども就職内定した知人が、ドラクエをやっていて試験に行かず留年したという話を聞きました。――遊び人!
ノート20240730




