#7.5-1 きみょうな会話
「報告は以上になります」
「フレイム」
「はい」
「そういえば、もうそろそろ7月も終わるな」
「あと2週間ちょっとはありますけど」
「終わるな」
「……はい」
「うみの日も近いな」
「あーそうですね、そういえば」
「………」
「………」
「え………っと?」
*****
第7.5話 幕間 うみの星
*****
なんか最近変だ。
なにがどう変なのか、わかんないけど
7月25日──SCR本部内通路にて
「龍斗さん。今日午後外での─」
「わーーっと、え?何?」
怪しい。
すごく怪しいんだよね。
例えば今、隣でギグシャクする男達。優也が何かを言おうとするとあわてて龍斗さんが口を塞ぐ。何もないって言ったって怪しすぎる。何隠しているんじゃないの?
「どうしたの?」
「今日の午後は俺と優也で外出るから、その確認かな。後でやろうな優也」
「……はい」
「ふーん?」
「午後は適当に休んでろ。仕事は特にいれてないから。あぁ、あと俺の部屋に勝手に入るなよ絶対」
「え〜なんか怪しいな〜?何か部屋に隠してたり?」
あてはないけど、とりあえず疑ってみる。部屋に隠してるなら優也の部屋に入るためのコードをは知ってるから自由に入れるけど、本人がいなさそうで用もないなら入らないって言うのが暗黙のルール。
昔に色々あって、龍斗さんが優也に何かあった時にすぐに駆けつけられるようにコードを知ってる。それに朝ごはんと夕ご飯も一緒だし私も知ってる。優也もそれを了解してるけど、一応プライベートってもんがあるし。
「別になんもねぇよ」
「海美ちゃん。男にはね、部屋に見られたくないもんってのがあるのよ……」
「っあ〜〜ごめん!配慮が!配慮が足りなかった!」
「んなもんねぇわ!龍斗さんも変なこと言わないでください!!」
話を逸らされた。龍斗さんはこう言うのが得意なのか、核心に迫ることを聞くと優也の口を無理やり塞いで別の話題を持ってくる。こりゃ龍斗さんがいる限りは聞けないな。かと言って優也と2人になろうとしても最近は龍斗さんが優也を独占してる。何?まさか特秘事項ってやつ?
「さて、じゃあ朝のメディカルチェック行こうか」
「はーい!ね、龍斗さん。先行っててくれない?優也にちょっと聞きたいことがあって」
「ん?あぁいいけど、メディカルチェック後じゃまずいかな。先生待たせちゃうし」
「あーそっか。うん。そうだね。ありがとう!」
こんな調子だ。無理やり何隠してるんだー!って聞いてもいいんだけどさ、もし本当に言ってはいけないことなら問い詰めるのもなぁと思ってしまう。
それぞれ別れ、いつもの医務室に入った。




