#18-12 最終任務
「準備はいい?」
「セルヒールは持ったよ!あとスーパーセルヒールも」
「一応包帯とか、あんまり重くないやつも持っていきましょうか」
「隊服のタグ認識、OK」
「特殊戦闘部隊、集合ポイント指定しました」
「各自集合ポイント確認。現場には野次馬と思われる一般人が多くいるため、注意しろ」
「「「了解」」」
「マスコミの制御は」
「各局報道が飽和している状態ですね。研究所に特異生物が現れたという事実はどこもつかんでいるようですが、それ以上正確な情報は流せていません」
「あちゃー混乱してるマスコミの現場中継とか来ちゃいそうだな~」
「警官を配備。絶対に研究所周辺に近づけるな」
「了解」
「こちら周辺の特異生物反応のレポートです。研究所を中心とした約400 m圏内にオルガーが確認されます」
「ならばなおのこと人間は近寄らせるな。一般の戦闘部隊に対応させ、時間を稼げ。特殊戦闘部はオルガーどもを無視しろ。そこに構っている時間はない」
「「「了解」」」
「輸送車ルート確認。いつでもいけます」
「回収ポイントも取れています。三名は焼却後、ポイントαからΔのいずれかに集合してください」
「りょーかい。さて、そろそろ時間かぁ」
「うわぁ、なんかいつもの100倍くらい心臓ドキドキしてるかも」
「そうだねぇ。流石に俺も緊張してるかも」
「いつも通りやるだけです。特異生物を焼却し、帰還する」
「……」
「……」
「絶対に帰ってきます」
「そうだよね。まだ私、優也の作ったごはん食べたいし、三人でいろんな世界知りたいし!」
「俺も。一緒に帰ってこようね、日常に」
「あぁ」
「特異生物及びザセルが特殊遺伝子細胞総合研究所に姿を現した。奴は高さ約240mの大樹を研究所の中心に生やしている。そこからオルガー、オルガネル、オルガンが次々に発生し、街へ放たれ被害は拡大しつつある。現場に急行し、速やかに対象を焼却処分せよ」
「「「了解」」」
「────それと、最終任務を通達する」
「え」「今のがじゃないんだ」「なになに」
「お前たちの最終任務は、生きて帰ることだ」
「!」
「えっ」
「っ!!」
「ザセルを焼却処分しても、特異生物すべてが死滅する保証はどこにもない。そのための予防線としてお前たちが必要だ。一緒に焼け死んでもらっては困る」
「……へぇ~めずらしい。槍でも降るのかな?」
「ちょうかんんんん……!!うぅ……」
「……貴方もですか」
「以上だ。総員気をつけ!!」
白夜の声に、全員の背が伸びる。
「SCR特殊戦闘部隊、出動せよ!」
「「「了解!!!」」」




