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『アダルティークエスト 前編』
ある種、冒険とも言える今回の旅から、自分の村に帰ってきた僕は、同じく、自分の村にいる友であるカノンに、
「帰ってきたよ」と、とりあえず告げにいき、その日の晩、カノンは、ワインを片手に僕の家を訪ねてきてくれた。
二人、テーブルを挟み椅子に座り、
「今回は、どうだった?」と聞いてくる彼に、僕は立ち上がり、壁に掛けてあった自分の旅バックを開け、小袋を取り出し、その中身をテーブルに、バーッと出した。
様々な種類の宝石類が、机に小盛られた。
「おーっ!」と、彼は僕の予想通りの反応で、ものすごくタマゲタわけではない。
宝石類は、ほぼ小粒で輝き方もビミョーなのだ。
僕は、この世界で『何でも屋』として生活していた。
自分の村の人達からも、もちろん仕事は請け負うが、村を出て旅行気分、半分で、各地を回っている。
迷い猫を探したり、
農業、酪農を手伝う、
大工仕事もする、
とにかく本当に何でも僕の能力で出来ることは、やらせてもらい、賃金をもらうのだ。
僕とカノンは、ワインの酔いがイイ感じで回り、顔が共に赤くなっている中、僕は、今回の旅のことを彼に話始めた。




