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華穂視点。

前のを読み返してみて一番最初の閑話に比べて華穂が堅すぎるなぁと思い今回からちょっと変えてみました。

今までの分は後日時間があれば修正します。

『ゴーストマンションで最後に出てくるゴーストが来ていた服装は?』


「燕尾服にシルクハットとステッキ・・・・っと。送りました。」


「次でラストだね!」


やっと9問目が終わった。

辺りはすっかり茜色夕暮れ時。

タイムリミットの夜7時まであと30分に迫っていた。


「はい。時間もないんで並ばないで解けるやつだといいんスけど。」


問題自体は難しくないんだけど、アトラクションに乗る必要がある問題は待ち時間がかかる。

それでこんな時間になっちゃった。


ピンポーン


隼人くんのスマホから耳慣れた音が流れてくる。


『ワンダーバザールの北側で中央通路から西に向かって5軒目にある建物の扉についているイラストは?』


「ワンダーバザールって入り口入ってすぐのお店がいっぱい並んでるとこだよね?」


隼人くんが地図を確認して頷いてくれる。


「俺たちが今いるのがパークの中央なんでまっすぐいけばすぐですね。」


「じゃあ、早くいこう!」


ちょっと焦るような気持ちで手を引っ張って歩き出す。

やっと唯さんに会える〜!

わたしはうきうきしながら歩いていった。




「5軒目5軒目〜あった!」


見つけた扉には時計を持ったウサギのシルエットが描いてあった。

隼人くんがすぐに写真を撮って送ってくれる。


ピンポーン


メッセージを開いた隼人くんはなぜか固まっていた。


「いっくんからの返信なんだって?」


「あ、いやっっ、そのっ・・・・」


「???」


「えっと、こっちの準備が終わってないから7時まで待って欲しいって・・・。」


「はぁ!?」


時計を見てみると7時まであと10分。

仕方ないから近くのベンチで待つことにした。


「これってわたしたちがどれだけ早く問題解いても、結局7時まで唯さん返してもらえなかったんじゃぁ・・・・」


「さぁ・・・・」


隼人くんが困ったような笑みを浮かべている。

そうだよね。隼人くんに愚痴ったって仕方ないよね。


「今日はよく歩いたね〜。足がパンパン。」


問題がパークのあっちこっちに散らばってたからパーク中歩き回った。


「隼人くんは平気?」


「はっはい!おっ俺、体だけが取り柄なんで!!」


スポーツ選手だもんね。あれくらい全然問題ないよね。


「隼人くんどうかした?」


なんかさっきから挙動不審なんだけど。

手は繋いだままだから今更女の子に緊張してってわけじゃないみたいだし。


「は、はい!いや、いいえ!!じゃなくて・・・うぅ・・・。」


なんだかパニックになってるみたいだから、視線を外してゆっくり待つ。

今日一日でなんとなく隼人くんがパニックの時はどうしてあげたほうがいいかわかった。


しばらく待つと落ち着いたようで俯いたままゆっくり話し始める。


「あの、華穂さん。今日は一緒に回ってくれてありがとうございました。

俺、けっこう緊張して色々やらかしちゃったのに華穂さん笑って許してくれて。

今も俺が話しやすいように待っててくれるし。

すっごく嬉しかったし楽しかったです。

それで・・・その・・・あの・・・」


意を決したような顔でわたしをまっすぐ見つめてくる。

いつもの隼人くんらしくない・・・ううん、サッカーをしている時の隼人くんみたいな表情に心臓が大きく跳ねる。


「また、俺とふたりで遊びに行ってくれませんか?」


繋いだままの手が熱い。

隼人くんの真剣さが目と手から伝わってくる。


わたしは無意識にこっくりとうなずいていた。


「ありがとう・・・・ございます。」


う、うわぁぁぁぁぁ!!

小説とかで読む花がほころぶような笑顔ってこういうことを言うんだって初めてわかった。

今夕方でよかった。じゃないと顔が真っ赤になっていくにがばれちゃう。

隼人くんの笑顔は本当に嬉しそうで、真剣に見つめられた時とは違うドキドキがわたしの心臓を支配する。


な、何か言わなくっちゃっ!!



「おっ待たせ〜〜〜〜」


口を開こうとした瞬間、ウサギの絵のついた扉が開いた。

中から一弥がのほほんとした口調で出てくる。

思わぬタイミングでの登場に動揺して何も言えない。


「ふたりとも10問回答お疲れさん。

お約束通り女王様をお返しに参りました。

女王様はこちらの3階にで皆様をお待ちです。」


最初は普通だったのに突然うやうやしくこうべを垂れる一弥に目を白黒させてしまう。

なんか怒るタイミング逃しちゃった・・・・。


わたしと隼人くんは大人しく一弥の案内に従って建物の中に入った。






※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


『10問回答おめでとう!

ここからは隼人だけへの特別問題になります。


華穂ちゃんに今日一日の感想を述べること。


ついでに勇気があったら告白しちゃってもいーよ?

いい結果が出るといいねー。

あ、華穂ちゃんがメッセージ気にすると思うから「7時まで準備中」とでも言っておいて。


では、検討を祈る!! ー 怪盗 いっくん ー 』

ブクマ、拍手ありがとうございます。

明日で初投稿から2ヶ月、毎日読んでくださる読者様のおかげで更新頑張れてます!

これからもよろしくお願いします。

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