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キリがいいところなので今回はちょっと短め。

「ありがとう。」


頭につけてもらったティアラへの御礼をいう。

私が命令口調だったから女王様だなんて酷い印象だとは思うが、買ってきてもらった物に文句は言うまい。

本命は隼人の手の中にあるカチューシャなのだろうし。


「どういたしまして。似合ってるよ。」


「女王様ですから。」


少しでも妖艶に見えるように笑う。こうなったら最後までやりきってやる!



そんな会話をしているうちに隼人はカチューシャをつける決心がついたようだ。

頑張れ隼人!ギクシャクした動きが初々しく可愛すぎてたまらない。ほんとに癒し系だ。

緊張が移ったのか徐々に頬を赤くしていく華穂様も可愛らしい。

純愛青春漫画の1ページのようだ。


目の前の光景に癒されていたら突然肩にドサっと重みが加わる。

一弥が突然肩を抱いてきた。


「あんまり隼人ばっかり見てたら俺妬いちゃうよ。」


何をおっしゃるうさぎさん。これっぽっちもそんなこと思ってないくせに。


「あら?お望み通りの展開でしょう??」


「ま、隼人にしちゃ頑張ったかなぁ。」


「評価が厳しいね。今日の最終目標は?」


「ん〜・・・・・手をつないで次の約束取り付けられたら上々じゃない?」


ちょっと待て。それは私も次の約束に巻き込まれるのか。


「私があんたのプランに付き合うのは今日だけだからね。」


「それは隼人に言ってくれないと。それにお宅のお嬢様が唯ちゃんのこと離してくれないと思うけどねぇ・・・。」


うぐ、確かに華穂様だったら決死の思いで隼人が誘っても『みんなでいこう』とかあっさり言いそうだ。


「ま、なるようにしかならないでしょ。俺らはちょっと手伝ってるだけだし。」


・・・・・・・頑張れ隼人。





いくつかアトラクションを楽しんでパレードの時間になった。

一弥がコネで入手したらしくパレードを特等席で見られるチケットを持っていたので席取りを頑張る必要はない。

開始15分前に席に着けるように向かう。っと、その前に。


「すみません。お手洗いに行ってきますので先に行っていてください。」


「うん、わかった。」


華穂様が軽く手を振ってくださったので振りかえして別れる。

パレードが始まったらしばらく動けないのでお手洗いは大事である。


私がトイレから出ると、なぜか出入り口前に一弥が待ち構えていた。


「今度はどうしたの?」


「んー、女王様を攫いにきました。」


「は?」


「ここから先はふたりでまわろう。」


あぁ、華穂様と隼人をふたりっきりにさせたいのか。


「『華穂様と隼人様をふたりでまわらせよう』の間違いでしょ。隼人様にはハードル高くない?」


「そうでもないと思うよ。だからこの時間まで待ってたんだし。

アトラクション回ったのでだいぶ緊張もほぐれただろうし、パレードが始まったら席から動けないから俺たちを探しに行けない。

パレードの間はそんなに話さなくても大丈夫だし、時間的にその後はデートの基本の食事。

食事中はパレードの感想で盛り上がれるし、タイミング的にはここしかないと思うよ?」


相変わらずだ。今日一日こいつの手のひらの上で踊らなければならないのは癪だが、隼人の荒療治に付き合うと約束した以上従うしかないだろう。


「で、どこにいけばいいの?」


「こっち。」


一弥が私の手を取って歩き出す。

・・・・・・・・隼人いないから手をつなぐ必要ない気がするが、面倒なのでもう何も言わなかった。


ジャンル再編成効果でしょうか!?

アクセス数が普段の2倍以上になっててちょっとビビっております(汗

初めましての方、どうぞよろしくお願いします。

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