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イニシエからの絆  作者: 炎の剣製
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044話 『来豪の最後、謎を呼ぶ漆黒の風』

秦が必殺を放ちます。



秦によってチャンスだと言われ真紅はサラマンダを召喚しようとする。


「は、はい! 紅炎の宝玉よ…力を!」


カッ!


「ハァアアアアーーーッ!!」


キンッ!

そして真紅も覚醒をはたして、

ズワァァァッ!!


「灼熱の炎よ!私の眼前の敵へと続く道となって!!」


ズバァーーーッ!!


真紅の強力な炎が来豪めがけて伝わっていき、そして捕縛し攻撃のロードとなった。


「な、なんだ!?この炎の鎖は!!?」


…そして、


「十二支が奥義! 必殺! 炎陣…烈封殺!! 出てきて! 炎の竜!! サラマンダ!!!」


ゴオォォォ…!

ズンッ!


「ガアアァアアァアァアアアアッ!!!!」


サラマンダが姿を現し、けたたましい咆哮をあげた!


「!?」


それに来豪は驚愕の表情をする。


「サラマンダ! お願いね!!」

「ガァッ!!」

「よし! 口を束縛せし鎖よ、今解き放たん!」


バチンッ!


「ヴアアァアアアァアアアアッ!!!!」


そして口を拘束していた鎖が抜け落ちサラマンダは雄叫びを上げた。


「サラマンダフレア!セット!!目標は前方の敵、来豪よ!!」

「ガァァァアアアア…!」

「!? な、なんだあの巨大な竜はよ!? なんかわかんねぇがやべぇ…! 早く抜けださんと…!!」


来豪はなんとか抜け出そうとするが中々炎の鎖の力は強く、抜け出せないでいた…。

そして一方ではサラマンダの口に炎の力が集中し始めた。


「その状態で少し待っててね、サラマンダ!…、準備は出来ました!秦さん!!」

「よし! 瑪瑙、もう一度斬鉄光魔剣だ!!」

『はいです!!』


カッ!


瑪瑙がもとの斬鉄光魔剣に戻ると、秦は刀を天にかざして、


「…大いなる風神の風の息吹よ…!」

『…そして、荒れ狂う雷神のごとき雷鳴よ…!』


ゴォッ!


「『今こそこのツルギへと集束し邪を打ち払う力となれ…!!』」


ズガーーーンッ!!

ズワーーーッ!!


すると天が黒い雲で被われ雷と風が渦を巻きながら斬鉄光魔剣へと集まってきた。


「まさか…秦さんはあれを使う気なのか?」


ズバババッ!


「くっ!!」


すると電撃が秦の体を走った。


「秦兄さん!?」

『秦様! 大丈夫ですか!?』

「ああ! 大丈夫、少し痺れがくるだけだ! では…真紅! いくぞ!!」

「はい! サラマンダ! 蓄めていた分お願いね!!」

「ガアッ! ガァァァアアアアッ…!! ヴァアアアアアーーーーー!!!!」


ズバーーーーッ!!キィーーーーーーッ!!


サラマンダがサラマンダフレアを発射したと同時に秦が、


「いざ受けよ! 十二支が奥義!! 疾風…迅雷…覇王斬魔剣ーーーーーンッ!!!!」


刄を振り下ろした瞬間、雷と風の力が斬鉄光魔剣の力とともに凄まじいエネルギーの塊と化して来豪にとてつもない力を放ちながら突っ込んでいった。


「っ…!! ウオオオオオオオッ!!!」


ドガアァァァァッ!! キッ! チュドーーーーンッ!!!!


サラマンダフレアと疾風迅雷覇王斬魔剣との二つの奥義は見事来豪に直撃した。

だがあまりの激しさに来豪を中心としてすごい爆発が起きた。


『うわぁっ!!』

「っ!!」


一同が衝撃にさらされている中、クリスが咄嗟に構えていた。


「グオオオオッ!! こんなもんで死んでたまる―――…」


一同は爆発の光の中へと包まれていった…。



◆◇―――――――――◇◆



一方、町中で影の掃討をしていた四人は…、



ドガアァァァァッ!!キッ!チュドーーーーンッ!!!!


四人はその町中に響くほどの爆発の音を聴き動きを止めた。


「な、なに!? 今の爆発は!」

「まさか…! 二つの奥義同士の衝突!!」

「奥義同士の衝突!? 本当なの、輝羽さん!!?」

「えぇ! 過去にあのような爆発を目前で見た事がありますから間違いありません! 皆さんがご無事でよければよいのですが…」

「みんな…!」


雫はみんなの無事を祈った。


「やれやれ…これでは校庭が使い物にならなくなってしまうではないか…しかしそれ以上にあの爆発…さて、彼らは無事であろうか?」

「見てまいりましょうか…?」

「いや…、我らは影の掃討に専念しよう。彼らなら大丈夫であろうからな」

「わかり申した! ご主人!」


久刻は真紅達を信じた。


「すごい…爆発だ! 真紅お姉さん達は大丈夫だろうか…?」


睦月は心底から心配していた。


四人はその爆発音を聞きそれぞれ同じ考えを抱いていた…。



◆◇―――――――――◇◆



そして爆発を起こした校庭では、


ザラッ…

爆風で舞い上げられた砂が山となっている中から気絶していた翔と鈴架が姿を現し、


「くっ…大丈夫か? 鈴架?」

「ペッ、ペッ!…なに、いきなり?」

「わからねぇ…だが真紅達がどでかい事をしでかしたのは確かなようだぜ!」


そして爆発の中心点では、一同はクリスの極覇閃光の守護の護りにより守られていた。


「………」

「クリス…! ありがとう!」

「い、いえ…この程度のこ…と…は、とう…ぜん…で…すわ…」


ドサッ!

すると突然クリスは倒れてしまった。


「クリス!?」

「クリス君!!」

「やっぱりあの衝突の衝撃を完全には防ぎきれなかったようです! 早く治療を…!」


その時、


シャアァッ!


突然、影の手が爆発した場所から伸びてきてクリスの体を掴み引きずり込んでしまった。


「うっ!!」

『!!?』

「クリス!!」

「グガガッ! 危うくマジで消滅しちまう所だったぜ!」

『来豪!!』


そこには体のあちらこちらがぼろぼろに砕けてはいるが少しずつ修復していっている来豪の姿があった。


「来豪! クリスさんを放すんだ!!」

「いやだね! それに俺様の体には力を使いすぎると爆発する爆弾がしかけられていたらしい…ならてめぇら一人ぐれぇ殺さなきゃ死んでも死にきれねぇしな!!」

『なっ!!』

「お前はそれでいいのか! 闇の王の捨て駒にされたんだぞ!?」

「グググッ…かまやしねぇよ! もともとこの命は闇の王により永遠の闇から救われたものだ! 後悔はしねぇ!!」

『ッ…!』


一同はクリスを助けようと駆け出したが、


「おっと動くんじゃねぇ! 一歩でも動いたらこいつを握り潰すぜ!?」


ギリリッ…


「うわぁぁあっ…!」

「クリスさん!」

「ちくしょう! どこまでも卑怯な奴だぜ!!」

「吠えていろ! もうすぐ俺様の体は爆発する…てめぇらも道連れだぜ!!」

「くっ…! 万事休すか!」


だがその時、


《そんな事はさせないわ!!》

『!?』


その時、謎の女性の声が聞こえたと同時に光の球体が現れた。


「!?…、誰だ!!」

《必殺! 拳武魔閃光!!》


ズガガガガガッ!

その光の球体は人の形へと姿を変え、来豪の言葉を聞かず光の拳を来豪めがけて放ちまくった。


「ガァッ!! か、体が…! 強烈な光で焼ける!!?」

《はっ!》


ズガァッ!


「ぐうぅっ!」


そして足蹴りをかましてクリスを助けだし真紅達の所へとやってきた。


《………》

「あなたは…?」


その女性は徐々に形をなしていき、すると突然瑪瑙が声をあげた。


『りゅ、劉輝様!!』

《瑪瑙…久しぶりね》

『でも…どうして?』

《…私は、もう死んでしまったのよ…》

『えっ!?』

《今は魂を具現化させて形を保っていられるけどそう長くは保たないわ…だから、私は光真の生まれ変わりのクリスさんに光真に伝えなければいけなかったものを今、託したいのよ…!》

「劉輝さん…(…死してなお想われているなんて…光真さん、いえクリスさんは幸せ者ですね…)」

《それでは私にクリスさんの『白煌(びゃこう)宝玉(ほうぎょく)』をかしてください…今から私もこの中に入ります…! 皆さん、これからもクリスさんと仲良くしてあげてください》

『はい…!』

《それでは…》


そして劉輝は宝玉に吸い込まれるように溶け込んでいった。

そして、


クリスは精神世界に連れてこられていた。


『……、あら? わたくしは…?』

『…クリス、わらわの声が聞こえる?』

『光真、さん…?』

『そうだ。そしてこちらがわらわの母様の…』

『劉輝よ。よろしくね、クリスさん』

『あ、はい。よろしくお願いしますわ……、え? なんで、その…光真さんのお母様がわたくしの中に…?

ガリウスさんのお話では宝玉の中にはわたくし達が生まれ変わる前の皆様だけしかいらっしゃらないとお聞きいたしましたのですが…?』

『それが母様はわらわ達の事が心配で死んでしまった後にこちらに来てしまったそうなのじゃ…』

『だってとても心配したのよ?』

『わかったわ。だから泣かないで母様…それよりクリス、話を進めるがあなたも真紅殿達のように更に強くなりたいか?』

『……、わかりません。できればわたくしはやはり神の言葉に基づき話し合いで解決したいですわ。

…ですが今は真紅さん達が、そしてわたくし達の住むこの町が危険にさらされています! だから…! 今は皆さんを守れる力がほしいですわ!!』

『うむ! いい答えよ! それでは母様、お願いします!』

『えぇ…クリスさん。あなたにこれを授けます』

『これは…』


劉輝の手の平には『卯』の紋章が印されているグローブと新たな扇があった。


『これは私が使っていた『輝光鉄扇(きこうてっせん)』と『灼熱光拳(しゃくねつこうけん)』よ。使い方はあなたの中にあるわ。がんばって!』

『はい! ありがとうございます、光真さん! 劉輝様!』

『私の事は母と呼んでくれてもいいのよ…? あなたも光真同様に私の大事な娘なのだから!』

『はい、お母様!』

『わらわ達はいつも見守っているわよ! さぁ、いってきなさい!』


そして二人の姿が遠ざかっていった…。

クリスは涙を流しながら、


「…、ありがとうございます。光真さん、お母様…。いきますわ! 白煌の宝玉よ! わたくしに新たなお力を!!」


カッ!


するとクリスのひたいには『卯』の紋章が浮かび目が雪のような白さに輝いて、そして扇が輝光鉄扇へと姿を変え両手の拳には灼熱光拳がはめられた。


「いきますわ! 光迅拳、炎熱変化! 十二支が奥義! 邪をはらう拳! 輝光拳!! ハァアーーーッ!!」


ズガァッ!


「グハァッ!!?」


ズドンッ!


技は来豪の腹部に直撃し、光の力で影を打ち払い腹に穴を開けた。


「ガハァァァァッ!?」

「どうです! パワーアップしたわたくしの光の力は!」

「ぐっ…ふぅあっ! くっ…! もう時間がねぇか…残念だ。最後にてめぇらをぶち殺すのが夢だったんだがな…クククッ!」

「なにがおかしい!? もうお前は後がないぞ!」


秦がそう叫ぶが、


「黙れや!! 最後にてめぇらにとっておきのプレゼントをやるぜ! 影よ! 俺様の体に限界まで入り込め!!」

『なっ!?』

「まさか奴は自ら自爆する気じゃ!!」

「させるかっ!」

「みんな! 来豪を止めるわよ!!」

「もうおせぇよ! 力は臨界点を超えた…もう爆発するぜ!!」

『(間に合わない…!!)』


一同が諦めかけたその時、


「…自爆はさせん。…漆鱗月よ、奴の闇の力を吸収せよ…」


ズブッ!


「な、に…!?」


来豪の後ろに“漆黒の風”が立っており、『漆鱗月(しつりんげつ)』と呼ばれる剣を来豪に突き刺していた。


「あの方は! 漆黒の風!!」

「あの人が…漆黒の風、さん…?」

「さぁ、たらふく闇の力を吸え! 漆鱗月!!」

「あ、あ、あ、アギャァァァァッ!!!」


バシュンッ!!

そして来豪は漆鱗月によって存在そのものすら飲み込まれて消滅してしまった…。

ザァッ…

そしてチリだけが残り空へと飛び去っていった…。


「…敵は掃討した。ではさらばだ…」

「あ、待ってください!」


シュッ!


海斗がとっさに呼び止めたがすぐに姿を消して去ってしまった…。


「あ、あの人が漆黒の風さん!」

「あいつ、本当に人間か!? あれほど俺達が苦戦した来豪をたったひと突きで消滅させちまうなんてよ…!」

「はい! 彼からはまがまがしいとまではいいませんが邪気を感じましたわ! 特にあの武器から…!」

『秦様…あれも多分…』

「あぁ…あれも闇の武器なのだろう?」

『はいです…』

「何者かはわかりませんが…僕達の仲間でない事は確かですね…」

「お姉ちゃん…あの人、怖い…」

「うん…、でも彼は一体何者なのかしら…?」



そして来豪が消滅した事により町を覆う巨大な時空閉鎖広域結界は崩れていった…。

新たなる謎を残して…。



◆◇―――――――――◇◆



「来豪の気が、消えたか…まぁ少しは役に立てた。せめて手向けの言葉を贈らしてもらおうか…“来豪、闇の底で死に絶えろ”とな…フフフッ!!」

「…さて、それでは次は私の番のようね。闇の王!」


仮面の女が反応する。


「あぁ…頼むぞ! お前にも影を操れる力を与えてある…来豪の任は引き続き任せるぞ!」

「はっ!」


バシュッ!

そして仮面の女は姿を消した…。


「(さて、今度は仮面の女だ。次はどんな風にわたくしを楽しませてくれるんだい…? 十二支の諸君? フフフフ…ハハハハハッ!!)」




――to be continue.


最後は漆黒の風が持って行きました。

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