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イニシエからの絆  作者: 炎の剣製
43/71

043話 『来豪、真の姿!暗黒大来豪!!』

激戦が続きます。




…今、膨大な力を無限に体から放ち続ける来豪により巨大な時空閉鎖広域結界が発生し町を包み込み町中に影が溢れだした。

そしてそれを阻止しようと真紅達新生十二支達は来豪に戦い必死に戦っていた!

…だが…、



「はぁっ!」


ズバァッ!


「ギャァッ!」


秦が影を切り裂くが、


「ゴオオオッ!」

「シャシャシャッ!」


爆影と瞬影による炎と風の攻撃が秦を狙った!


「!…、うおーっ!!」

「秦先輩危ない! 爆雷陣!!」


ズガァンッ!


鈴架は瞬時に秦の前に出て爆雷陣により雷の防御結界をはった。


ズドーンッ!


そして攻撃は未然に防がれた、だが攻撃は未だ衰えず、


「くっ、くぅうっ!」

「す、鈴架!? 結界にヒビが!!」


バリーンッ!


爆雷陣は攻撃に耐えられず砕けてしまった。


「!? そんな!!」


ズドドドッ!


「きゃあーーっ!」

「うおーーっ!」


爆影と瞬影の攻撃がすべて二人に直撃していった。


「鈴架!」

「鈴架! 秦兄!」

「秦兄さん!」

「…うぅっ! 俺は…大丈夫だ! だが俺の前にいた鈴架が直撃を受けてしまった!」

「…うぅ…」

「鈴架! しっかりして!」

「僕が水の力で治癒させます! 大気の力よ、この者を癒したまえ! 聖水治癒功!」


パアァァ…


水の泡が鈴架を包み込み傷を受けた箇所を治したが鈴架は気絶してしまっていた…。


「っ! よくも鈴架を…! てめぇら、許さねぇぜ!!」


カッ!


すると翔の『紫重極(しじゅうきょく)宝玉(ほうぎょく)』が光りだした。


「これは!?」

「これは私と同じ…翔くん! 宝玉と心をシンクロさせて!」

「お、おう!」


カァァァァ…!


そして翔の精神世界では、


『…あ゛? やっぱりこの世界か?』

『あぁ? なんだ…おまえらがピンチなんで力貸してやろってのに、なんだその不貞腐れた態度は?』


鳥翔が翔の態度に眉をピクリと動かす。


『いや、なんていうかよぉ…やっぱり“あんたをいつか越えてみせる”なんていっときながらまた力を借りるのはどうかと思ってよ…』

『かぁー、やっぱりお前は俺の生まれ変わりなんだよな! 改めて再確認させてもらったぜ! ま、せめて俺の半身の宝玉の使い勝手くれぇ覚えとけ…、それよりなんでこんな時にお前の気持ちに応えたかわかるか?』

『…なんだよ?』

『…いや、わかってねぇんなら俺からはなにも言わねえぜ? ま、せいぜい頑張るこったな!』

『おい! なにを頑張れって!?』

『それは自分で考えるこったな! そんじゃまたな! はははははっ!!』

『あ、おい! 待てやぁ!!』


だが翔の呼び掛けにも見向きもせず鳥翔は高笑いしながら消えていき、同時に翔の意識回路に宝玉の使い方が流れ込んできて無理矢理現実に引き戻された。


「………」

「…翔くん?どうしたんですか!」


海斗が無言の翔に心配になり話しかける。


「…なんでもねぇよ。ただ…俺の前世は相当性格悪い奴だと心底思ったぜ。ま、そんな事より早速だが使わせてもらうぜ! 紫重極の宝玉! 俺に力を貸しやがれ!」


カッ!


そして翔のひたいには真紅とは違うが『酉』の紋章が浮かび上がり、目の色が紫色に染まった。


「いくぜっ! 必殺! 重力磁場法陣!!」


ズバーンッ!


「ゲボァッ!!」

「ぬっ?」


翔が放った技はその場のすべての影を重力の結界で何十倍もの重力にし押し潰した。


「はぁ、はぁ…今だぜ! 今の内にまだ生きている影共を倒しちまえ!!」

「はい!」


真紅達は一気に技を放ちまくった。


「ギャアァァァッ!!!」


そして影達は一掃された。


「ほう、中々やるじゃねぇか…?」

「へ、へへ…どうだまいったかこの野郎…!」

「あぁ、少ながらず驚かしてもらったぜ。……、だがな、力の使いすぎでてめぇはもう立ってらんねぇだろ?」

「…っ! だからどうしたってんだ!?」

「おとなしくそこの女と寝てな! 残りの奴らを片付けたらじっくりと料理してやるからよ!!」

「くっ! この…!」

「翔、無理はよせ! 今は悔しいだろうが奴のいうことの方が正しい! だからゆっくり休んでおけ」

『はいです!』

「そうですよ、翔兄さん!」

「後は僕達に任せてください!」

「あ、あぁ…だが負けたら承知しねえぞ?」

「えぇ! 任せて!」

「必ず勝ちますわ!」

「…そ、れじゃ…後は…た、の…む…」


言い切ると翔は気絶してしまった。そして鈴架と翔を急いで攻撃が及ばない所へと運んだ。


「…後、五人か。それじゃぁ影共をすべて倒したご褒美に俺様が直々に相手をしてやるぜ!!」

「気を付けろ! 影が強化されていたように奴も力があがっているはずだ!」

「その通りだぜ!だがなぁ…まだまだ俺様の力はこんなもんじゃねぇ!出てこい、影共!!」


ズワッ!

すると先程の倍以上の数の影が姿を現した!


『なっ!?』

「自分で言った事を破るおつもりですか!?」

「ちげぇよ! さぁ、影共! 俺様の体に集まりやがれ!!」

「えっ!?」

「……!!」


影は全員来豪の方へと向き、


「グオオオオッ!!」


影達は来豪に命令された瞬間、来豪の体に取り込まれていった。


「彼はなにをしようとしているんですか!?」


衛巳がそう叫ぶ。


「……、はっ!? そうか! 彼はもともと影だった存在、そして影自体は何体も融合する事によって“瞬影”“爆影”へと姿を変える事ができる! なら今の彼自身が影を取り込むという事は…!!」

「それじゃあの方はもしかして…!」

「その…まさかだ! ふん! ハァァァアアアアアアアアアアッ!!!!」


すると来豪の体から煙が吹き出し、そして黒く体が変色していき少しずつ大きくなっていった。


「な、なんてことだ!」

「ウガアアアアアアッ!!!」


来豪はすべての影を吸収しきった瞬間、完全に体が影そのものになってしまった。


「これが俺の最大の姿、その名も『暗黒大来豪』だぜ!! さぁ、覚悟しやがれ…!」


シュッ!


『!?』


突然来豪の姿が目の前から消えた!


「!、来ます!!」


シャッ!


「…こっちだ!」

『あ!? 秦様危ないです!!』

「なにぃっ!? くっ!」


秦は刀で防ごうとしたが、


「遅い!!」


ズガッ!


「グハッ!?」

『!?』


突如、にぶい音がして秦が横に吹き飛ばされてしまった。


「グウゥッ!」


ズザザァッ…

秦は地面に叩きつけられた。


「秦さん!!」

「秦兄さん!!」


そして一同は秦に駆け寄ろうとした瞬間、


シャッ!

今度は真紅達の目の前に現れ、


「てめぇらに奴を心配する隙をあたえねぇ…! 剛・幻影弾!!」


来豪の手から闇の波動が放たれる。


「はっ! いけない! Ver.3『盾化能力』! グランドシールド!!」


ドガーンッ!


「くっ…!やあーーっ!!」


衛巳は盾で攻撃を防ぐと来豪に向かって返した!

ドカドカッ!


「おー!?」

「さぁ今の内に秦兄さんの所へ! ここは私が防ぎます!!」

「ごめんね衛巳ちゃん…お願い!」

「はい! いきます! はぁぁぁーーーっ!!」


衛巳が来豪を抑えている間に真紅達は秦の下へと向かっていった。


「秦さん! 大丈夫ですか!?」

「…っ、く…なんとかな。それより瑪瑙は大丈夫か?」

『はい、なんとか大丈夫ですぅ…少し目を回してしまいましたですが…』

「そうか。しかし奴はどうなっているんだ? なにかおかしい…」

「秦さんも気づきましたか…? はい、なにか来豪には得体の知れないものを感じます…今まで使えるはずなら使えるはずだったのに今まで使わなかったのはなぜでしょうか?」

「もしかしたら…なにかがあるのかもしれませんわね?」


秦がなにかおかしいと言い海斗も同意してクリスも考え込む。

だがその時、


「きゃあーーーっ!」

『!?』

「衛巳!!?」


一同が振り向いた先には来豪に首を絞められている衛巳の姿があった。


「くっ! 衛巳を放せぇー!」


カッ!


「瑪瑙!」

『はいです!』

「無幻慈殿! 俺に力を貸していただきたい!」

『よかろう!!』

「『!!』」



そして秦は精神世界へと連れてこられて、


『…久しぶりだな、我が生まれ変わり。そして我が友、秦よ! そして瑪瑙!』

『はい! 無幻慈殿! 早速でなにから放せばいいのか…』

『わかっている。岩蛇…いや、衛巳殿のピンチなのだろう? 今こそ我が半身、『灰無(はいむ)宝玉(ほうぎょく)』を使う時だ!

そうすれば真紅殿や翔殿のような更に強力な技が使えるはずだ! だがやはり使い方には気をつけよ! 力任せではすぐに力尽きてしまうからな…!』

『はい!』

『大丈夫なのです、ご主人様! そこはこの瑪瑙がしっかりと秦様の力を制御しますです!』

『いつもながら頼もしいな!』

『はいです!』

『では頼むぞ! それとそろそろ居合いの練習をしておくんだ…不完全にあの技は使えないからな!』

『はい!』


そして秦は現実へと意識を戻してくると、


「よし! 瑪瑙、やるぞ!!」

『はいです!!』

「はぁぁあああーーーっ!!」


カッ!


翔に続き、秦までもが第二の覚醒をはたしひたいには『丑』の紋章が浮かび目の色は灰色に染まった。


「『斬鉄光魔剣!!』」


カッ!

『そして…!』

「第二が秘剣…!」


ズワァァァッ!

すると斬鉄光魔剣が縮んでいき、そして二本に別れて、


「速度の最高峰に近い『毫』の名を関した二刀!! その名も…!」

『『鼇斬日光(ごうざんにっこう)』!!』

「そして『鼇斬月光(ごうざんげっこう)』!! いざ…まいる!! はああっ!!」


シュンッ!


そして秦は地を蹴った瞬間、残像が残るほどのスピードで姿を消した。


「あっ…?奴の姿が消えやがった…?」


ズバッ!


「なっ!?」


それは一瞬…まさに毫のごとき神速で二つの刀で来豪の二の腕を切り裂き、そして衛巳を抱えて直ぐ様その場から消えた。


「グギャアアアッ!!!?」


ズンッ!


来豪は二の腕を持ってかれてすごい悲鳴をあげ地面に足をついた。


「大丈夫か? 衛巳…?」

「…げほっ! げほっ!…はい。ありがとう秦兄さん…」

「よかった、安心したぞ…、よし! 今この好期を逃すわけにはいかない! 真紅! 同時攻撃でしかけるぞ! サラマンダだ!!」


秦は真紅にサラマンダを使うことを提案するのだった。




――to be continue.


次回決着します。

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