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ぼっち・ダンジョン  作者: 内藤ゲオルグ


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やっぱり強かった金の天使

 いつものように、強敵と戦う時のフォーメーションを組む。

 もうなれて自然にやっているのに、パーティーで戦うんだって感じがしてちょっと楽しい気分になれる。


 盾を構えたリカちゃんを先頭にして、天使に近づいていった。

 するとたぶん、50メートルくらい離れた場所で天使がこっちを気にしたのがわかる。戦闘モードだね。

 そうなったらもう早い。


 天使のモンスターの羽がバサッと広がって、光のナイフみたいなもんがすっ飛んできた。

 でもこうなることは、最初からわかってる。

 リカちゃんが待ってましたとばかりに、構えた盾を地面についてスキルを発動した。毎度の頼れるスキル『不動防御』だ!


 どんな攻撃を受けても不動のリカちゃんに、とんでもない数の光のナイフが襲いかかった。

 やっぱりビクともしないね。


「リリカ、耐えられそう?」

「鋭さはあると思いますが、重さはないですねえ。わたしとしては楽な部類の攻撃です」


 うおー、めっちゃ攻撃が当たりまくってるのに、盾の後ろにいれば全然何事もない感じするわ。すげーよ、リカちゃん。


「数が多いし、途切れる気配もねえ。しかもあの光の攻撃は追尾性能もあるんだろ? 普通に考えたら、これ以上は近づけねえな」


 よっぽど速く動かないとムリっぽいね。


「だが、梨々花の防御が十分に通用することはわかった。これなら試しながらいけるな」

「では戦闘前に確認作業といきましょう」


 いいね。まずはツバキがお試しだ。ささっと攻撃を繰り返したね。


「……うちの『人形儀式』は発動しいひん。浄化も相性悪い。呪符はダメージ通る」

「よし、つばきは適宜の呪符使用と結界の維持に専念だ」


 あっさりしてるね。魔法の人形を作れるスキルが発動しちゃえば、一発で倒せるのになかなか上手くいかない。強すぎるモンスターとか、呪いの耐性が高いモンスターには効かないんだよね。


「次はアタシだ。あの天使に通用するかわかんねえがやってみる。どれ、『腐食の迷霧』はどうだ」


 いつもの『耐性喰い』はとっくに発動済みで、その状態で金属系に効きやすいとかいうまゆまゆの新スキルだ。どうなるかな。


「ちっ、金のメタル系には元から効果が薄かったがよ。あの天使は弱点がねえって話だったな? 思った以上じゃねえか」


 まゆまゆは『侵食の福音』とかいうクラススキルで、状態異常系の魔法が常にパワーアップしている。そこに『耐性喰い』で弱らせての魔法攻撃をくらわした。

 うーん? ちょっとは効いてるような気はするけど、目に見えて錆びたりしないね。銀のメタル系にはめっちゃ効いたのに。


「耐性の弱体化だけでも有効だ。まゆはそれに専念でいい」

「わかった、いまはな。もっとあの天使に慣れたら、アタシも前に出るぜ。次は銀子、本当に弱点がねえか試してやれ」

「やってみる。桜庭楓さんがスキルで弱点がないことを見抜いたらしいが、試して悪いことはない。梨々花、まだ余裕はあるな?」

「大丈夫でーす!」


 銀ちゃんはちょっと離れて、光のナイフがやってこない場所まで移動した。

 そんでもって、どでかい音を鳴らして狙撃銃をぶっ放す。すごい威力の青い魔法の弾丸が、天使の輪っかにぶち当たった。でも特にダメージはなさそう。それにあの輪っか、浮いてるのにビクともしなかったね。


 続けてガンガンぶっ放して、金の天使の全身に当てまくったけどあんまり効いた感じはしない。天使は完全に銀ちゃんを無視して、リカちゃんに光るナイフを飛ばし続けるだけだ。

 さすがは金メタル系モンスター、すごい防御力だわ。


 銀ちゃんは天使の輪っか以外にも、首とか目玉とか、普通なら弱点になりそうな場所に当てたのにね。やっぱツバキの護符を使った呪いの弾丸じゃないと厳しいっぽいわ。


「ほんじゃ、次はマドカいく?」

「あたしの新スキルは多数の相手にこそ効果的なのよね。ダメージだけなら『業火装填』のほうが期待できると思うし」

「そんな感じ? あの天使、超硬そうだもんね」

「とにかく、試してみるわ。リリカ、少しの間『残像のスポットライト』を使うわね」

「いいですよ」


 リカちゃんが光に包まれるような感じになったら、マドカがさっそく走り出した。

 盾の守りから飛び出したのに、そっちに天使の攻撃が向かない。いい感じにマドカのスポットライトのスキルが効いている。これも便利な魔法だわ。


 マドカが天使にちょっと近づいて散弾銃をぶっ放した。すごい威力の魔法の銃だし、あんな近くで撃ったら普通のモンスターならこっぱみじんだよ。

 だけど金の天使は超硬い。もうメタル系の中でも特別に硬い。そんでもって、天使もマドカに反応した。


 でっかい金色の剣をすごい勢いで振り回して、マドカをぶった切ろうとする。見ていてちょっと怖いわ。だけどマドカったら、避けるのが超上手い。

 攻撃される前から避け始めてね? みたいな感じで避けてしまう。スキルの『第六感』のお陰だと思うけど、避ける上手さなら超すごい私でも負けちゃうくらいだね。


「……まどかは天使の動きを見極めていますね。さすがです」

「まどかお姉、すごい」

「そんなに余裕はなさそうだけどな、たいしたもんだ」

「あれを続けるのはまどかでも骨が折れるはずだ。おそらく、そろそろ次に移るぞ」

「新しいスキル、あの『夢幻爆花』は天使にどこまで効きますかねえ」


 攻撃がマドカに向いて暇になったリカちゃんも見物モードになった。

 みんなでじっと見ていたら、いよいよ新スキルの『夢幻爆花』を使ったね。


 ぶん回された天使のでっかい剣が、マドカの頭にもろに当たって――爆発した!


 結構な勢いの豪快な爆発で、大柄の天使も爆炎に丸ごと包まれる感じだ。だけど当然、マドカは無事だし、すでに天使をはさんで爆発の反対側にいて、散弾銃をぶっ放した。


 ところが天使はやっぱり硬い。爆発のダメージなんかなかったみたいに、また剣を振り回してマドカをぶった切ろうとする。

 またもろに当たったと思いきや、今度も爆発だ。


 攻撃されると爆発する幻を出すのがマドカの新スキルだった。マドカは『業火装填』もそうだけど、豪快な攻撃スキルが増え始めたね。



 同じ爆発を何回か繰り返して、マドカが戻ろうと動く。するとそれを天使が追ってきた。


「そろそろ私もいきますが、手加減なしでやります!」

「おー、じゃあ私もやるかな」

「倒すつもりでいきますね、スキル『研心』ッ」


 沖ちゃんの新スキルは、集中力を超高めるみたいな効果らしい。でもパワーとかも全体的に強化されるっぽいね。地味だけどなかなか強い感じだ。

 明らかにいつもより速い沖ちゃんを追って、私もいくよ!


 マドカとすれ違った沖ちゃんが、天使の横に回り込みながら刀で斬りつける。

 ちょっと遅れて、私は沖ちゃんと反対側に到着っと。


「おりゃーっ、『ビリビリハンマー』!」


 天使が沖ちゃんに向かった隙をついて楽々と攻撃だ。

 金の天使は弱点がないみたいだけど、普通のメタル系には火とか電撃とかの攻撃が効きやすいらしい。私も一応試してみるよ!


 ドカンとぶっ叩いたけど、めっちゃ硬い。やっぱり金の騎士とか恐竜より、全然硬い感じする。でもダメージは通ってるね。

 時間かかりそうだけど、これなら倒せるかなと思ったら、背中の羽が光って魔法のナイフ……ていうかよく見たら羽の形してるね。それが飛んできた。


「あぶねー」


 瞬時に『カチカチアーマー』で防御したけど、数と勢いがすごすぎてそんなに耐えられない気がした。やっぱ余裕で耐えるリカちゃんの防御はすごすぎる。


「だったら『ぬるぬるアーマー』でいけるかな?」


 硬いシールドから、超ぬるぬるしたシールドに切り替えたら、光る羽の攻撃がぬるっとすべって地面に突き刺さっては消えていく。こっちなら全然余裕かも。


 ここからどうするかなと思っていたら、マドカと銀ちゃんがぶっ放す呪いの弾丸が天使の頭にバンバン当たって、沖ちゃんもいろんなスキル全開で攻撃中だ。


 私も攻撃したいけど、下手に動くと邪魔になりそう。

 仕方ないね、今回はおとり役でいいかな。


 無限の勢いで飛んでくる魔法の羽をぬるぬるっと防御しながら、天使が力尽きるのを見守った。

 ちょっとだけ緊張感はあるけど、まあ1体だけなら普通に勝てるモンスターだね。

 この調子なら全然やっていける。レベル上げまくれるかな?


 次は私も思う存分、暴れたいねー。

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