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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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振り返って見て



価値とか変化とか





今年ももうすぐ終わりますがいかがお過ごしでしょうか。あ、僕は最終日まで仕事です。いえあ、はっぴー、ふうー。はい。


今年に入ってから色んな事が変わって、勿論情勢が情勢だからというのもあるのですが、自分にとっては変化の年でもありました。いい意味でも悪い意味でも変わり続け、多くの事を知り、最終的にはやっぱり人間嫌いだなと思いました。やっぱり人間嫌いだな!!!!はい。


そんな冗談はさておき、自分が変化するという事は周囲にとって変化の年であった事でもあります。僕の友人たちは皆変化していました。それは見かけがとかではなく、考え方や味わってきた痛みなど、この一年で随分攻撃されたくましくなっておりました。そう、まるでスパルタ兵のように。叩かれて叩かれて、それでも生きていくような。そんな経験ばかりで先日会った時は全員、「いや、普通に幸せになりたいだけなんだけど何でや」と言っておりました。わかるー。



きっと皆が思ってる普通の幸せって実は何よりも難しい事だと思ったのです。ていうか知った。僕にとっては小説を書くより普通の幸せを手に入れる方がずっと難しいと思いました。だからそれを手に入れている人たちはとりあえず凄い人なんだなあと子供みたいに思ってました。



ちなみにここで言う普通の幸せは、ある程度の稼ぎと恋人やパートナーと良好な関係を築き、変わり映えのない日常の中で幸せを見出す事です。これがすっごい難しいんだよ。大人になればなるほどそう思うようになりました。



手に入れたと思った幸せが手の中から零れ落ちるのは一瞬で、それに気づかず生きていていつの間にか失っているのも幾度なくあって。世界は相変わらず優しくなくて、不条理と不平等で出来ていた。せめて皆が各々個性を持っていて、同じスタートラインだったのなら。世界はもう少し優しくなっていたと思う。死んで欲しくなかった人は死んでいって、死んで欲しいくらいの人はのうのうと生きていたりする。優しい人から死んでいくというよりかは、優しいだから死を惜しまれているだけだと知った。間接的な死に触れた瞬間、それに気づいて、ならば僕が死んだ時はどうなるかと考えた。多分後者かな。僕はまだ何も成してない一般人なので。



今年は三作も出せて、よくもまあお仕事しながら頑張ったと思いました。いや、頑張ったよ。周りが褒めてくれないなら自分で褒めるしかないでしょう。君はよくやりました。でもまだもう少し出来たなとも思ってるでしょ。それは仕方ないねいつもの事だ。書けば書くほど足りないと思うんだから、きっとこの穴が埋まる事はないよ。


そんな感じで頑張ったのですが、お仕事はいつでも欲しいのでよろしくお願いします。あ、そういえばこの件で死ぬほどむかつく事言われて楽しかった気分が一瞬で消えた話もありますが、話すだけで多くの人を不快にすると思うので止めます。僕にとっても大変不快だったし、やっぱり言葉って難しいなと思いました。それが何一つ悪意のない言葉であっても書き方次第で受け取り方も変わる。僕はその中に悪意を見たし、ていうか嫌味を見たので、はいはい君は凄いね。そうだね。多くの人は君を正当だというよ。でも僕は君じゃない。僕は僕で考えた上でその発言をしてるんだから言われる筋合いはどこにもないし、僕は昔言っていた君のパクリ案件の方がよっぽど芸術家としてどうかと思うよ。クソだと思う。いちいち言わないけど、ただここで死ぬほどむかついたって事くらいは言っていいよね。いいと思う。いいと思う!!!



僕は割と素直なので、ていうか仕事に関しては本当に誠実に真摯でいたいので多少の文句や愚痴、叱りも全部聞き入れるのですが、それは聞き入れた先に良くなると分かっているから聞き入れるんです。でもただ人を否定する言葉を放ち聞き入れろとは無理があるよねえって昨日友人たちとご飯食べてる時に思って、死ぬほどぶちぎれてるやんと言われ肩を叩かれました。



SNSやこういった場を完全にビジネス化する考えや誰かに運用を任せるアイデアはずっとあるのですが、実行に移すのは今ではないんですね。それは仕事を辞めて収入のほとんどを小説で賄えるようになってから。自分の中で決めたタイミングがあるから、そこに至るまでは色んな事を続けていくし、思った事も口にしていくよ。ていうか問題発言や人を傷つけるような言葉を吐いて批判をするような事をしているわけではないし、そんな事してたら人として問題ですけどね!!はい!!


でもお腐りツイートやお腐り三秒前を続けるには訳があって。子供の頃からクリエイターたちのあとがきやちょっとした一言を見るのが好きでした。その人の口調で作品の事を語っていたり、どんな思いが込められているか知ったり、日常のくだらない話を見る度に、ああ、この人も生きているのだと感じられたからです。ずっとビジネスばかりを繰り返すのもいいでしょう。でも僕はそれを見るのが好きでした。マイナス発言もその人を作る要素の一つで、これがあるからこそ作品が輝いているのだと知ったからです。作品も勿論、作者の側面を見るのは僕にとっての救いの一つであったのは違いないでしょう。



孤高の存在になりたいのならしなければいいと思う。妄信的な人々を引き連れて、神格化された自分に酔いしれるだけなら側面なんて何一つ見せなくていい。でも僕はそんなものになりたくないのです。近しい存在とはまた違うかもしれませんが、あくまでも僕はここで生きていると、皆さんと同じ視点で物事を見て、すれ違っても分からないくらい普通にいるのだと証明するために色んな事を言っているのです。ていうか一番は、妄信的に信じないで欲しいから。だからこそ自分の醜い部分を晒す事によって、妄信的に信じる隙を与えないという所があります。



ある友人が言いました。それがあるから作品が輝いているのだと。きっと何も言わず醜い部分も出さず、綺麗なままで繕っていたらせっかく書いた作品の価値が薄れるかもしれない。でも君にはそれがある。君の腐った発言は君の強みでもあるだろうと。僕はその時、ああ、よかった。分かってくれている人がいたと思いました。強みは弱みにも変わるけれど、これがあるからこそ輝くのだ。僕は完璧とは程遠い。だからこそ完璧を目指すけれど、人間的には欠陥だらけです。でも、その欠陥すら認めなくてはならない。繕って繕って笑い続けて人の顔色ばかり窺った先に得たものは果たして自分にとって必要な物でしょうか。違うと思うんだよなあ。


勿論、それが欲しい人もいる事は分かっているので、違う事に関して否定的にはならないけれど強要したり否定する事は個性を潰す事と同じだよね。ていうか個性がないからそれをするのかもしれないけれど。



僕はいつになってもマイノリティーの方だし、この先も変わらずマジョリティーはなれないでしょう。そして人々がマジョリティーを求めるのならマジョリティーになろうとも思えないでしょう。それは死ぬのと同じだから。自分を自分と認めない事に繋がるから。



きっと来年もこんな感じだし、マジョリティーにならないと仕事あげないって言われたらいらないと言うでしょう。そんな風に得る名声なんて欲しくも何ともない。



しかし、せっかく才を純粋に評価する世界に入れたと思ったらどうやら違った事に気付いて悲しくなりました。こうあるべきだ、こうするべきだ、君の為に言ってるんだ、繰り返される言葉は僕のためではなく自分の利己心を満たしたいがための言葉だと、もうずっと前から知ってるのです。



だからとりあえず、この先も変わらず書き続けられるだけ続けていきたいけれど、いつか素晴らしい作品が書けた日にはくだらない理想像に左右されて純粋なる評価を受けられないみたいな、そんな事にならなければいいと思いました。




今年も関わってくださった皆様へ。真摯に向き合ってくれてありがとうございました。一緒に作り上げて下さりありがとうございました。応援して下さりありがとうございました。この先も変わらず同じように、向き合い続けてくだされば幸いです。



それでは、仕事納めなんてないから今日も楽しく仕事しようね!!!


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