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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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不自由だけれども


酷い状況だと思う





最近毎日が忙しくて、一日一日を乗り越えていたらいつの間にか更新を忘れていた。いや、本当にサボってたわけじゃない。結構忙しい、許して欲しい。


爆発的な感染症が世界中を襲って、まるでこの世は少しずつ終わりへ歩き始めたようで、人々の意思も意図も、全てが操作されているような感覚に陥ってしまう。いつか振り返った時にこんな事もあったねと言って笑えればいいのだけれど、当分それは来そうにもない。僕らの一日は実際の時間より随分と長くなってしまった。体感時間がすこぶる長い。それは多分、皆同じなんじゃないだろうか。


僕はこんな状況でもお外に出てお仕事に行っている。それに文句はない。そういう職種を選んだのは自分だ。けれど少なくとも一年前まではこんな状況になるとは思わなかった。誰一人として考えもしなかっただろう。今の僕は毎日お仕事に行って右往左往しながら頑張り続けているけれど、間違いなくこの状況のせいで頑張りが空回りしてよりストレスをかかっていると思う。これは本当にマジで。


可能な限り明るく振舞ってはいるけれど、ただでさえ新人としての苦労が山積みなのにそれにプラスされて結構だるいなあと思ってしまう。皆同じ事を思っているだろうから自分だけではないのも理解している。だからこそ、早く使い物になるよう精進して、少しでも精神的な重荷を共有出来たらと思ってるんだけど中々難しいね。今は自分のペースでいいよと言われても、皆そんな風に動けないと思う。間違いなく僕だけじゃない。



会いたい人には会えないし、行きたい場所には行けないし、桜は既に散って花は落ち夏が来てもまだこのままだったら、僕らはどうなるんだろうと仕事中によく思う。何も出来ない無力さを痛感する。どうしようもない事ばかりで、誰に怒っても意味がない。強いて言うなら指示する人たちなのかもしれないけど、まあさすがにこうなるとは思わなかったでしょう。皆目測が甘かったんだろうね。


一秒でも早く収束して欲しいと思って僕らに出来る事を精一杯やったとしても、全ての人間が取り組まない限りは無理なんだよ。全ての人間が失う悲しみを、人が簡単に死ぬ事実を知っているわけではないから自分は大丈夫、自分は関係ないって思ってしまうのだろう。一人でも死んで欲しくない人がいたら、僕らはもう少し変われたのかもしれない。


皆が皆イライラしているけど、それは誰の責任でもない。だからこそ僕らは今出来る事を最大限にやった上で、大切な人たちと寄り添い合い励ます事が重要なのかもしれない。あ、僕はコロナ収束したらPNG小林さん(大学の友人)とフグ食べに行って豪遊したいと思います。このPNG小林さん(本名一切関係ない)、数日前誕生日だったんだ。ここ数年二人でお祝いしていたのだけれど、今年はお祝いどころかどこかに行く事も出来なくて、先の約束はしたけれどどうか全てが手遅れになりませんようにと思った。いつどうなるか分からない現状で、先の約束を信じるしかないのは分かっているけれど辛いものがある。


先を信じるしかないのだ。きっと。小さな希望を見つけて、そこに辿り着くために努力をし、ただひたすら時が過ぎるのを待つしかないのだ。いつかその希望が目の前に現れた時、我々はようやく事態が収束したと涙を流せるのかもしれない。



だからこそ、今僕に出来る事をしようと思う。


今僕に出来る事と言えば、リレー小説と新刊のお話くらいなもので。ネタバレをしないように必死で隠しながら話さなくちゃいけないのだけれど、これ本当に苦手です。隙あれば展開をポロリと話してしまう。なので程々にしたいと思っております。


新刊の話をすると、一足先に読んだ家族はニヤニヤしたと話しておりました。今回のお話は前作とは違い、キュンにキュンを煮詰め、キュンを生成しながら素材の味を生かしたミートボールスパゲッティになっております。これ以上は言えない、とにかく前作と違うテイストの作品です。ちょっと賛否両論そうで怖いです。でもこれが世に出た後に、炭酸ゼリーみたいな作品がまた出て来るので、そこで上手く精神統一してください。現場からは以上です。



最後に僕も君も皆そうだけれど、不自由を強いられて苦しい思いをしていると思います。だから自暴自棄にならずに、いつかの希望が日常になるまでもう少しだけ頑張ろうね。

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