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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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真昼の月みたいだったならいい


たとえ話はもうやめよう。答えは既にこの手にある





今年に入って早25日が経過しました。一月ももう少しで終わりますが、皆さんはお元気ですか。僕はお元気じゃないです。嘘です。元気です。


今年は色々な事が変わっていくので、目の前にある事を精一杯に取り組んでいる最中です。先の事なんて見えないし、分からないけれど、目の前にある事を積み上げた先に待っているのが、求めた未来であればいいなと思っています。つまり、今日も明日も明後日も、いつでも仕事が欲しいです。もう無理だろこんなの!って叫んで狂うくらいの仕事量が欲しい。そのためには、これから先の僕が一つずつ確実に素晴らしい物を作らなくちゃいけないので、いつだって首を絞めている気分です。


実際は、今すぐに投げ出してゲームしたいくらいなんですけどそういう本音は気のせいにしとくね。


忙しくなる度に、嬉しい反面、この先の事を考えて不安になるのは今に始まった話じゃないんだけど、いつかその不安が無くなればいいと思う。いや、もうこれは職業病だから無理かもしれない。小説家って言う曖昧な定義のせい。仕事を貰う度に、次は無くて来年は書けないんじゃないかって思ってしまう。数ヶ月後には何もない日々を過ごすのではないかと思ってしまう。放置されませんようにって願うしかないんだけど、僕は僕の出来る事をします。


そういえば、Twitterの方でプレゼント企画してます。一月末までなんでよかったら見てください。


365が世に出てからもうすぐで一年が経とうとしていますが、僕は随分と変わりました。きっとこの先も変わっていく。描いた後悔が消えても、書き続ける人生でありたいと願いながら。


拙い物語は遠くまで届いて多くの人に愛されました。この先産み出す物語が、多くの人に愛されればいいなと思い続ける。365が好きな人、知らなかった人、気になっていた人、どんな存在でもいいから大切にしてくれればそれでいいやなんて思いながら。


いつか僕の作品が好きだと言ってくれた人たちに会って、会話が出来たらいい。それを実現するために、今は頑張るのみだ。


沢山変わった事はあるけれど、たとえ話をあまりしなくなったのは、答えがもうこの手の中に存在していると気づいたからなのかもしれない。いつかの約束は既に過ぎ去って、見えなかった未来は明確になり、敷かれたレールはいつの間にか消え去っていた。僕自身が壊して回ったのかもしれない。けれど間違いなく、僕は周囲に望まれた道を歩いてはいないだろう。


狂気に魅入られて、核心のない何かに突き動かされて、自分の足でここまで歩いたから、この先も変わらず自分の足で歩き続けたい。ボロボロになって、いつか多くの人に指を差される人生が待ち受けていたとしても、僕は僕の信じた道を歩いて行きたい。


真似なんてしなくていい。憧れの存在になんてなりたくもない。ただ、僕は核心のない何かを信じて歩きたいんだ。それが人生を変えたから、自分を変えたから、この世界で一番大切な物になってしまった。


出来る事なら僕に憧れる人はいない方がいいし、真似なんて絶対しない方がいい。


核心のない何かが、これまでの人生で僕が見つけた一つの答えだった。この先沢山の答えを見つけるだろう。けれど、突き動かされるような衝動には基本従った方がいい。本能は理性よりもずっと、尊いものであるかもしれないから。


このまま行けと、僕の中の僕が命じるんだ。だから、今はその言葉を信じて進もうと思う。先が暗闇だとしても、僕が選んだ道だからそれで構わない。けれど願わくば、まだ見えない先が透明な水のように澄んでいて、真昼の月のように鮮やかな場所であればいい。

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