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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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空想と現実


今日も明日も明後日も



昨日謎の寝方をしたことにより、首後ろから肩甲骨にかけて意味が分からないくらい痛みが続いています。今もです。もうそんなに若くないよね。世間から見れば、僕はまだ若いはずなんだけど、如何せん心が若くないもので。治りも遅いのかもしれません。まあ、どうでもいいね。


時代が一つ終わり、また新しい時代を迎えましたがいかがですか。実感は全然湧かないけれど、日本で生きていくなら節目に立ち会ったってことだよね。僕は平成生まれなので、もしかしたら次の時代にも立ち会えるのかなと少し思いました。だからって何かあるわけではないし、それまで僕が日本から出ていたらより実感が湧かなくなるのかもね。


ここから何年この時代が続くかは誰にも分からないけれど、なるべく争いがない幸せな時代であるといいし、災害も少なければいいと思います。失うのは悲しいからね。


失うというお話で、夏に空想を書き始めました。失ってからでは遅いんだってこと。伝えたい言葉は伝える術を無くすってこと。悲しいけれど、それが全てなんだよ。


いつかの恋の残骸がこの胸に残ったまま燻るのは美しいかもしれない。けれど、当人からすればしんどいことこの上ないです。どれだけ綺麗な言葉を並べた所で、この人生が美しいものであったと言われれば、それを決めるのは僕の知らない僕をコンテンツにした人間だと思います。空想はそんな身勝手な人間に対してのお話をしたかったのです。


亡くなった人の人生は、誰かの手によって美しい物語と成り果てるでしょう。僕が365を書いたように。そして今、空想を書いているように。僕はフィクションのキャラクターたちの終わった人生を、終わるまでの人生を美しく彩っているけれど、でも現実世界の亡くなった人を美しく彩れと言われたら中々難しいと思うし、やりたくないなとも思うでしょう。


歴史を学ぶことは好きだけど、偉人の言葉を知るのは好きだけど。あくまでその人の作った世界を美しいと思うだけであって、その人の人生全てを美しいとは言いたくない所があるんです。ひねくれてる。でもさ、きっと沢山傷ついて、色んな壁にぶち当たって、変わらない日常に嘆いている僕らと同じような人生を歩んだだろうから。それを人の美しさという人間がいるのなら、多分僕はその人と一生気が合わないと思います。そういうやつです。


失った人にしか分からない気持ちがあって、失った人にしか知り得ない誰かの人生がある。だから、失った人が故人を描くのと、そうでない人が故人を描くのでは全く違うと思うんだ。それを書きたかった。


夢を諦めかけた人生、愛を失くした人生、別れを受け入れられない人生。それでも反抗する余地があった時、人はどうするだろう。君はどうする?全てを諦めるか?それでも尚、反抗するだろうか。


これはもしかしたら、君の物語かもしれない。僕の物語かもしれない。どこかの誰かの物語かもしれない。子供の頃夢見ていた未来を、僕たちは手に出来ただろうか。きっとほとんどの人がそうではないはずだ。襲い来る現実の中で、ありきたりな人生を手に取ったはずだ。


果たしてそれは本当に良い選択だったのだろうか。そんなの誰にも判断できない。判断出来るとすれば、自分自身だけだろう。


何かを始める時は早い方がいいだろう。年齢も若い時の方がいいだろうし、早ければ早いほどチャンスも多いだろう。


でも忘れないでほしい。君の人生は君の物だ。いつどこで夢を追いかけてもいい。誰かに迷惑をかけるのはよくないけど、それでも君の選択だ。自由に決めていい。だから、もう遅いなんて嘆かなくてもいいよ。未来を変えられるのは自分次第だ。


これからまた新しい時代が始まって、色々なことが変わってくるだろう。僕が時代遅れと言われるのも遅くはない未来だと思う。でも、それでも。僕は僕を待っている人がいる限り書き続けていきたい。僕の心が折れて、もう書けないと絶望するその日まで。

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