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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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さよなら三月


三月が終わるまで



三月が終わるギリギリのところで書いてます。多分、更新するのは四月です。

意外にも、今年が始まって三か月が経ってしまいました。あと九か月。僕はどうなるのでしょうか。どうなってしまうのでしょうか。先のことなんていつまでも分からないままだけど、どうしようもないような奴にならないことだけ願います。


今年の三月は何があったかなと考えた時、気分の浮き沈みが激しいと思いました。そりゃあそうだよね、本が発売されて、どこまで売れてるのか分からなくて、販売から二週間ほどで僕は現実に引き戻されて普通に生きていくことを覚悟しました。あれは夢の出来事で、頑張った三か月ほどはたかが一週間程度の喜びとして消えていくのだって。だから君は諦めて普通に歩いて行けって。ここが終着点だよって思いました。ていうか今でも思ってます。ただ、諦めっていうか呆れがついてるだけで。


一冊出したところで終わることだって多々あります。書き続けなくてはいけない。新しいものを、新しいものを。でも、一度あの喜びを手にしてしまった。言葉をもらえる喜び、形になる喜び、そこに至るまで沢山頑張ったのに、また一からなんて滑稽もいい所だと思ってしまいました。結局そうなのです。しょうがないから書き続けるけど、時代の端に取り残されて川の流れについていけず落ちていくのは嫌だなと思いました。だからまだ頑張ります。頑張ることしかできないから。


本当に嬉しいのは、一言でも、感想を頂けること。長ければ長いほど、内容があればあるほど。その嬉しさは増しました。本当に本当にありがたくて、誰かの人生のほんの一コマに僕の作品が生きているのなら。何かを変えるきっかけになったのなら。それほど嬉しいものはないのだと思いました。今、どれだけの人が手に取ってくれたのかは定かではないけれど、僕の向き合った時間よりも皆が読んだ時間の合計が超えたなら。そこでやっと報われたと思うのではないでしょうか。なんて、分からないけどね。


映画化はしないんですか、次の本はないんですか。言われます。本当にそれは僕の手では何も出来ることはないです。皆に出来ることと言えば、友達に勧めて一冊でも買わせてください。所詮売れなきゃ意味のない世界なので、少しずつ、少しずつ、そう言ったことからしか出来ません。もし、次の本と思われた方がいたら、なろうでも見てください。多分何かしら更新してます。形になるかは分からないものばかりだけど、それでもちゃんと書いてるので。


もしいつか。そう言ったお話が来たら。僕は皆のおかげと言うでしょう。皆のおかげで形になったと。叶ったと。人の持つ力も捨てたもんじゃないなと。そう言うでしょう。だから忘れないで下さい。


時間は止まってくれないので、過去に何かを落としてきても拾うことは出来ません。進まなくちゃいけない、止まっていることは出来ない。それはもうずっと、書き始める前から思っていることです。理解していることです。だから、進むだけ。出来ることを懸命にやって。歩き続けるだけ。過去の栄光に縋り付いても、今得るものは何もないから。


三分前です。さよなら三月。来年の僕は、今までより変わるだろうけど、変わらず歩き続けていることを願います。

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