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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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夜明けを待つ君への


最近忙しすぎて完徹の常連になっています。こんばんは。いや、むしろおはようの方がいいのかもしれません。おはよう。どうか、どこかの誰かが、同じ時間にこのページを見ていない事を願います。寝ててほしいです。


忙しいのはありがたい事だし、まあ、しゃあない事なんだけど、忙しいって言葉でやらなくちゃいけない事を疎かにしたくない。

ギリギリだししんどいだろうから、って言われるんだけど、でも、それが出来なきゃやる意味がないでしょと思ってしまうのはどうしてなんだろう。それしきで務まる仕事じゃないと思っているからなのか。全てをやり切ってこそ、意味があるものだと、どこかで分かってるからかもしれないね。


辛い事やしんどい事って、いつか終わりが来る。明けぬ朝がないように、必ずいつか終わりが来て新しい何かが始まる。夜が明けなくなったらそれは人間がもう生きていられない環境になるから多分生きてるうちは明けぬ朝はないと思うよ。少なくとも僕はそう思う。


だから、夜が明けぬ前にどれだけ頑張れるかが人の一生を左右すると思うんだ。


しんどくても辛くても。他の人より忙しくても。それでも立ち上がらなくちゃいけない時はあって、大嫌いな努力をしなければならない時もある。


きっと、夜が明ける前に頑張る君のことを、真昼しか動けない誰かは気持ち悪いというかもしれない。そんなに努力をしてないだとか、暇なんじゃないのとか、酷い言葉を口にするだろう。君の頑張りも知らずに、自分が一番頑張ってると主張するだろう。


けれど。いつか夜明けが来た時、君はそんな奴らよりもずっと先にいるだろう。地道に積み上げてきた夜が、君に味方するだろう。朝焼けが出陣の合図となり、前へと歩き出す事が出来るだろう。


だからどんなことを言われたとしても。君は君のことが好きな人の言葉を信じろ。君の権力でも立場が好きな奴でもない。君という人間を好きな人の言葉を信じ続けろ。君を傷つける誰かを無理して自分の世界に迎い入れなくていいんだ。無理して首を絞めなくても良いんだ。傷つく事から逃げても良いんだ。


君の未来が夜明けのような美しい世界でありますように。


でも、僕が一番好きな空は春の良く晴れた日、雲一つない午後二時の空だけど。そこは一度置いておこう。ついでに今日は朝日が昇ってから寝る形になりそうだけど、それも一旦置いといて。


夜は決して寂しいものではない事。朝に向かうまで、力を蓄える時間である事。君の人生にも、いつか必ず夜明けがやってくる。


僕がそうだったんだ。だから、きっと大丈夫。君の人生は意味のあるもので、意味を探せるものである。

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