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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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一握りの後悔とちっぽけな勇気


チャンスは降ってくるものじゃない。



最近セブンイレブンで売っているしろもちたい焼きにハマっている。開発者よ、ありがとう。何だかこのままだと僕がセブンイレブンハイユーザーみたいになってるけど、そんな事無いからね。ただ、お餅とカスタードという最強のコンビを作り出してくれてありがとう。もし廃盤になる日がきたら教えて下さい。買い占めて冷凍保存しておきます。ちなみに、冷凍保存が出来るかどうかはもう実験済みです。


何だか今日は一切眠れなくて、一睡もしないまま朝を迎えたんだけど、たまにこういう不眠デーってあるよね。僕は基本よく寝て夢を見る事を楽しみに生きている人種だから、不眠になると物凄く困る。もう一回言う。物凄く困る。三ヶ月に一回くらいのペースで来るんだけど、一睡もできなかったのは久々でびっくりしたよね。特に変わった事と言えば、ゲームをしていないくらいで、もしかして自分は寝る前にゲームをしないと寝れないのではないかと危惧したよ。でも今日も元気に生きています。



チャンスは神様がくれるって言うけれど、僕は違うと思っている。

神様がお前にチャンスをあげたんだって言ったら、あ、そうですか、ありがとうございます。ってなるんだけど、そういうわけじゃないじゃん。欲しいチャンスって、歩いていたら突然降ってくるものではなくて、君の今までの人生の中で積み重ねてきたものからやってくるんだ。行動をしなければ、チャンスはやってこないって、今の僕は酷く理解している。そのうち話すと思うけど、まず自分が動かなきゃ、世界は変わってくれないんだ。


一握りの後悔とちっぽけな勇気が、僕を遠い所まで連れて来てくれた。果てはない。先は未知数。どこで踏み外すかも分からない。レールはとうの昔に壊れてしまっていて、ただ背高草が前を遮っている。空は酷く澄んだままで、きっとこの先も変わる事はないだろう。


人と違う道を選んだ。選ぶ分岐点をくれた。僕はいくつになってもこの事を後悔しないだろう。右に倣えの世界では、とてもじゃないけど生きていられなかったんだ。この先どうなるかは分からないままだけど、どうか、茨の道であっても前に進める勇気を。今ここで。


引かれたレールの上を走るだけの人生は、果たして自分の物だと言えるのだろうか。決断してもレールを引こうとしてくる人の為に、世界は変われるだろうか。変われないままだ。君は決断をしなかった。これまでもこれからも、挑戦する時間はあったはずなのにしなかったのは君だ。相容れない人は放っておくに越したことはない。嫉妬も羨望も放っておけ。彼らは君の苦労なんてこれっぽちも知らないのだから。


チャンスをものに出来るのかは分からない。それは運にも左右されるだろう。どれだけ頑張っても、変わらない事だってある。僕は何度もそれを言ってきたし、自分でもよく理解している。けれど、掴んだものを手から離すなんて馬鹿げた真似は、いくつになってもしたくないんだ。


スタートラインは白線も引かれていない。整備された道でもない。視界は背高草と花々が邪魔をしている。歩き続ければ、荒野に出るかもしれない。砂漠に出るかもしれない。街中に出るかもしれない。楽園に出るかもしれない。崖かもしれない。そんなの誰も分からない。けれど、分からないからこそ、人生は楽しくて前に進もうとするのだ。


君の心にもちっぽけな勇気を。一握りの後悔と、大きな絶望、淡い期待と自分への愛を。それだけで世界は変わるはずだ。僕らには何の力もないけれど、世界を変えられる事を忘れないでほしい。

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