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三秒前と、お別れしよう  作者: 優衣羽
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アンラッキー


今日もぼちぼち生きてますが。



最近、セブンイレブンで売っているするめいかを使用したさきいかにハマってる。あたりめだと固すぎるんだけど、さきいかだと味が薄い。これを開発した人に感謝したいくらいには好き。この場を借りて言う。開発者よ、ありがとう。


そんなこんなで最近寒くなってきたけれど、君はどうお過ごしですか。僕は相変わらずの人生を送っていて、友人には今まで会ってきた中で一番ついてない人間とまで称されました。笑っちゃうね。


今まで会ってきた人の中で一番不幸でついてない。理不尽な不幸に苛まれ過ぎじゃない?って言われたんだけど、それ僕にはもうどうしようもなくないですか。

人にそんな話をすると、自分の方がもっと不幸だ、可哀想だとか言われるから、僕はこの手の話題には触れないようにしていたし気付かない振りをして笑っていたんだけど、人から見てそうなるってやばない?何なん?と少し自分に恐怖を覚えた。そんなについてないですか。まあ、思い当たる節は腐るほどあるんだけど、それは多分僕が前世女難の相を持って死んだからじゃないかなとか思ってる。


他人の不幸と自分の不幸を比べるなんて馬鹿げていると思う。だって感じ方は人それぞれなのに、想いに優劣なんてつけられない。そんな優劣をつけるから僕らは争いを止めないんだろ。


僕の不幸自慢なんて誰も面白くないから、楽しい話をした方がよっぽど懸命だ。始めに動く18mガンダムの話でもどうだろう。最高だよな。いつかのずっと先の未来で、それが悪用されない事を願うしかない。



幸せって何だろうか。僕にとっての幸せは、好きな事を認められてそれで生活出来て生きて行ける事がこの世界で叶えられる限界だと思っているんだな。子供の頃に憧れた世界はいつまでも行けないし、夢からは必ず覚めなければいけない。覚めたくなかったから、僕等は物語を作るんだから、その世界はきっとどこかに必ずあって、きっと絶対に僕がいけない場所にあるんだ。哀しいよね。


温かい家庭を持つ事?夢をかなえる事?出世する事?勝つ事?そのどれもが素晴らしい事だと思うし、幸せだと思うだろう。けれど、楽しい事って継続して続かないから、いつかはそれも滅びるという事を心の中で思っていた方がいい。人生がずっと上り坂なわけないから。


僕にとっての幸せは、きっと簡単に与えられるものではないのだ。ある日突然運命の人がラピュタも顔負けに落ちてくるとか、街中を歩いていたらセレブの目に留まってお金に困らない生活になっただとか。そんなんじゃなくて。

欲しいものを手に入れるのには、それなりの苦労が必要だという事を、これまでの人生で履修済みなのだ。それなりの苦労、それなりに捨てなくてはいけないもの。諦めなくてはいけないもの。沢山捨てて来て、最後に手に残るもの。僕はそんな砂粒を探して生きている。


欲しいものは誰かから与えられるものではなく、自分で手に入れなくてはいけないものだ。

じゃなきゃいつか後悔する。自分の実力でここに立っているわけではない。ラッキーだっただけ。いつか必ず辛くなる。実力不足が舞台に立つほど辛い事はないのだ。


愛も夢もお金も全部全部欲しいけど、全てを捨てて唯一を手に入れられるとしたら、僕は簡単にこれらを捨てるだろう。僕はそういう人間だ。

だから、誰かから見て僕の人生が酷くついていなくて不幸なものだとしても。最後に一つの砂粒を見つけられたなら、僕はそれでこの生が報われるし充分だと思っている。大体、人の味方をしようとするような八方美人なんて碌な奴じゃないだろう。そんな奴に裏切られたとしても、僕にとっては捨ててきた砂粒なのだ。傷つかないって言ったら嘘になるけれど、そんなのに構っていられるほど時間なんて無いのだ。


小説を書くために円滑な人間関係を築く才能を貰えなかったのなら、それで良かったんだと思ってる。だってじゃなきゃ僕はここにいないし、書く事は悩んで考えて心が折れそうにもなるけれど、楽しいからそれで良いと思える。ああ、そうだ。ポジティブにそう考えよう。僕が対人関係でついてないのも、単純についてないのも、ここにいるためだとしたら許せる。


だから、この先も。沢山傷ついて傷つけて傷つけられて、僕は生きて行くだろう。それでも僕の中で砂粒を見つけられたのなら、この人生に救いがあるってもんだ。



まあ、でも願わくば。このたまりにたまったアンラッキーを打ち消すようなラッキーをそろそろ降らしてほしいかなあ。

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