Vol.055【アカウント】
安藤……
お前、ひょっとしたら……
ありとあらゆる言葉で、俺は安藤に錯覚させられていたのかもしれない。
安藤がSoRaの情報に執着する理由……
たぶん……
俺の憶測が正しいのなら、その理由もわかる!
俺はその憶測が正しいのか確かめるため、ある行動を起こした!!
安藤に再び電話をかける。
長い呼び出し音が鳴り響き、しばらくして安藤が出た。
安藤「気が変わった?」
漓久「わかったよ!
できるだけ協力するよ。
アンタの言い方は好きじゃないが、俺も疑いを晴らしたいんでね。」
安藤「賢明な判断ね!
良かった。」
漓久「本当に俺もSoRaの情報を詳しくは知らないんだ!
でも少し前にトークで話したことがある!
調べてアンタに話すよ!」
安藤「それで?」
漓久「けどアンタは俺にSoRaの情報を個人的に教えろっていうんだろ?
俺が警察に行って話すと、アンタも何かと都合が悪いんじゃないのか?
電話も状況によってはマズイ時もあるだろ?」
安藤「……続けて。」
漓久「だからアンタのLINEに俺とSoRaのやり取りをコピペして貼っておくよ!
なんならその画像もスクショして送ってやる!
それでどうだ?」
安藤「じゃ、私のメールアドレスを教えておくわ。
それでいい?」
漓久「メールじゃダメだ!
俺だってアンタが確実に見たか、既読になってるのを確認して次の情報を流したい!
それにメールは結構時間がかかってしまう。
LINEで頼む。」
安藤「LINE?」
漓久「そうだ!
メールはレスポンスが悪いだろ!
LINEの方が俺も情報を流しやすいし、リアルタイムで情報交換ができる!」
安藤「わかったわ!
アカウントは×××××よ。」
漓久「了解だ!
メモした。
登録して繋がったら、またLINEを入れる。」
安藤「お願いね!
じゃあ。」
そう言うと、安藤は電話を切った。
これでいい!
あとで登録しておこう。
とりあえず不審に思われるので、俺は先ほど怪しげな女の影がぶつかった木の周辺を調べることにした。
木の根元は生い茂った草むらだった!
そこに光る物がひとつ……
漓久「ん?なんだこれ?何かが落ちている!」
俺はそれを拾い上げた。




