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Vol.002【ネバーランド】

挿絵(By みてみん)


スマートフォンの普及により、

著しくSNSの世界は広がった。


blog

Twitter(現X)

Instagram

Facebook

Mixi

アメピグ

ポケコロ……


今、スマートフォンは一人一台の時代。

それは人々の生活の一部となり、

誰もが手放せないものになっていた。


一人の人間がひとつのアバターを作り、

現実社会と非現実社会を行き来している。


非現実社会で知り合う人々は、

互いの現実世界を知らない。


知り合った相手が男か女か……

年齢・職業・家族構成・顔。

すべてが謎のまま。


交わせるのは「言葉」というテキストのみ。


仮想世界に飛び込めば、

そこは自身が支配する「楽園」。


来てくれる人々はすべて「仲間」。


ある日、インターネットの広告で、

コミュニティアプリ『ネバーランド』が

目に付いた。


これはなんだ?


やった事のないジャンル……

面白そうだな。


「Kaito」

それが俺のハンドルネーム。

実世界では23歳。

写真を撮るのが好きだ。


写真をシェアするならInstagram。

でもTwitterやInstagramは友達と繋がっているから評価はいつも同じ。


フォロワーは増えても、

みんな中身なんて見ずに「いいね」を押せば

いいって思ってる。


俺はいつも思ってた。


情報交換だけならそれでいい。


でも、自分で撮った写真をどう感じてもらえるかなんて

やっぱり知らない人の方がいいって。


どこにもない国。

「ネバーランド」……か。

なんとなく、惹かれるものがある。


この時はまだ、それがどんな場所なのか、

何も知らなかった。


はじめてみよう。

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