Vol.018【正体不明の男】
マジかよ。
こんな所に呼び出しやがって沙羅は!
沙羅「漓久!ここだよ」
漓久「よぉ!どゆこと?」
沙羅「あそこだよ、みつき」
漓久「うん……そか……で?」
沙羅「さっきも言ったじゃん。
みつきに好きな人ができたみたいだって!」
漓久「うん。で?」
沙羅「今日も待ち合わせしてるみたいなんだよ。だから見てきて?」
漓久「なんで俺が見てこなきゃいけないんだよ!!」
沙羅「私たち、友達でしょ?」
漓久「お前の友達だろ!!ざけんな!」
沙羅「だって誰か来たら怖いじゃん」
漓久「なぁ沙羅!?マジで俺に何をさせる気?」
沙羅・漓久「あ!!!来た!!!」
漓久「え!?誰だアレ!?」
沙羅「知らない……見た事がない人!」
漓久「どうしてみつきはあんな奴とつるんでんの?みつきがデート?とても信じられねぇな」
沙羅「だよね!けど、ちょっと怖そうな人だよね」
漓久「怖そうな……確かに……待ち合わせか?」
沙羅「それは謎だね?」
漓久「みつき未だにガラケーじゃん?mixiとかの友達じゃね?」
沙羅「みつきが出会い系でオジサンと?考えられない!」
漓久「何気にサラッと聞くしかねえなぁ!」
沙羅「あれ?何か渡してる。
プレゼントって感じじゃないよね。
何を渡してるのかな?」
漓久「しかし、結構大胆だな。
大丈夫かよアイツ!」
沙羅「変なやつに捕まってなきゃいいけど……」
漓久「お前がちゃんと気をつけてやらなきゃ!」
沙羅「うん!そうだね。
みつきさぁ、中学生のいつ頃からかなぁ?
以前よりもだんだん消極的になっていってね、親友の私にまで気を使うようになったんだ。」
漓久「お前ら中学生の頃からの付き合い?」
沙羅「知らなかった?
漓久と同じ中学校だよ!
ホントに知らなかったの?」
漓久「し、知らなかった!
だって俺、こんなだし全くそういうの興味ないじゃん?
しかしマジかよ、嘘だろ……お前!」
沙羅「みつきは転校生だけどね。」
漓久「そうだったのか?」
沙羅「そう!
あの子、もともと転校してきた時からおとなしくて、なかなか周りに溶け込めなかった子だったなぁ。」
漓久「けど今のアイツ見てたら溶け込めないのわかるわ。」
沙羅「友達がなかなか出来なかったから私が声かけたんだよ。」
漓久「ったくお前のそういう性格、みつきとは正反対だよ。」
沙羅「みつきん家は家庭環境がちょっとだけ複雑みたいだったからそうだったのかな?とも思った。」
漓久「事情がありそうならそこは聞くべき事じゃないな。」
沙羅「そう。
だから私は今でもみつきの家庭環境のことは何も聞かないようにしてるんだ。」
漓久「俺も挨拶程度、お母さんと会ったけど、凄くいい人そうだしな!
兄弟はいるのか?アイツ。」
沙羅「多分一人っ子。
家にも何回か行ったけど兄弟いたらわかるじゃん!」
漓久「俺もだよ!
一人っ子。」
沙羅「わかってるわよ、そんなこと!
ならみつきと一人っ子どうし付き合えば?」
漓久「は?
バカじゃね?
なんで俺があんな奴と付き合わねーといけないんだよ!
俺は人間が嫌いだ!」
沙羅「アンタの未来、お先真っ暗だね。」
漓久「うるせぇ!」
沙羅「お父さんとお母さんもとってもいい人じゃない?
…でもね…」
漓久「なんだよ?」
沙羅「ある噂を聞いたんだ。」
漓久「噂?なんの!」
沙羅「風の噂だし大したことじゃなかったから!あはは!
まぁ気にしないで!」
漓久「なんだよ、お前!
気になる言い方しやがって。」
沙羅「え?
気になるんだ!!」
漓久「はぁ?
そんなのなる訳ないじゃん!
沙羅やみつきのことなんてなんも気にならねぇよ!」
沙羅「うん!
だよね!」
漓久「まぁ、リアルな世界の話は俺には関係ないさ!」
沙羅「漓久は現実世界にあまりいないからねぇ~。
知るすべもないよね。」
漓久「俺だってそんな昔から仮想世界に入り浸ってた訳じゃないさ!」
沙羅「おや、それは初耳だ!」
漓久「けどよ、みつきや沙羅が同じ中学だったとしても、学年下の後輩に誰が居るかなんて別に知りたくもないけどな。
だいたい下級生なんてクラスも多いし、いちいち覚えてられるかよ!」
沙羅「下の学年の子たちは上の学年の人を意外によく知ってるものだよ!
私もケンジと漓久はなんとなく知ってたからね~。あはは。」
漓久「何となく、ほぉ……そんなものか?」
沙羅「まさか高校まで一緒だとは思わなかったけどね~。」
漓久「悪夢だよな!!」
沙羅「あれ!?
みつきがいない!」
漓久「え?
お前がくだらねぇ話すっからだろうが!!」
沙羅「なんで私のせいにするのよ!
相変わらず性格悪いわね!!」
漓久「とりあえず俺、辺り見てくるわ!」
沙羅「うん!
私、あっち見てくる!」
漓久「見つかるんじゃねぇぞ!」
沙羅「はーい!」
漓久「大丈夫かよ!」
俺たちは数時間、辺りを探し回ったが結局みつきを見つけることはできなかった。
内気な性格のみつきを心配する沙羅の気持ちは分かる。
だが、所詮俺には関係のない話だ。
それでも相手の身元だけは調べてやらないとって思った。
今度みつきに会ったら、それとなく聞いてみようか。
沙羅「みつき、いないね」
漓久「もう帰ったんじゃね?」
沙羅「かもね。
でも心配だなぁ。
電話してみようかな?」
漓久「だな!
安否確認だけはしといた方がいいから!」
そう言って沙羅はバッグから携帯を取り出し、みつきに電話をかけた。
電話の発信音の向こうでみつきの声がする。
みつき「もしもし?
沙羅ちゃん?どうかした?」
沙羅「みつき……
良かった」
みつき「え?
良かったって何が?」
沙羅「あ……
実はさっき、みつきによく似た娘が変な男と一緒に居たからさ!
ちょっと心配になって」
漓久「おい!
みつきにストレートに聞く気かよ!」
沙羅は携帯を手で覆いながら漓久に向かって言った。
沙羅「だって、気になるし、聞くなら早い方がいいじゃん!」
漓久「それはそうだけど」
みつき「もしもし?
沙羅ちゃん?
もしもし?」
沙羅「あぁ、ごめんみつき!」
みつき「傍に誰が居るの?」
沙羅「ううん、友達だよ!
気にしないで!
みつきじゃなかったんならそれでいいよ。」
みつき「私じゃないって。
沙羅ちゃん変なの、あはは。」
沙羅「じゃ、ごめんね、みつき!
また明日ね」
みつき「うん!ばいばい!」
そう言ってみつきは電話を切った。
漓久「アイツ、明らかになんか隠してるよな!
みつきにはお前からもチラッと聞いとけよ」
沙羅「うん、わかった!」
沙羅「……漓久?」
漓久「あ?」
沙羅「今日はありがとね」
漓久「あ、あぁ」
沙羅「なんか漓久さ!」
漓久「なんだよ。」
沙羅「この前より、少し変わったね!
丸くなったっていうか、ほんの少しトゲが取れたというか。」
漓久「はぁ?
俺は何も変わっちゃいないさ!
気のせいだよ、気のせい!」
沙羅「そっか。
うん、だよね。
ごめんね、今日は」
漓久「変なやつ!」
沙羅「えへへ。
じゃ気を付けて帰ってね。」
漓久「おぅ!」
沙羅「……あ、漓久?」
漓久「なんだよ。」
沙羅「うん……
たまにはさ、現実世界もいいもんだからね!」
漓久「はぁ?
お前笑ってるし!
じゃあな!」
沙羅「……」
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新着情報
SoRa 1時間前
日記にコメントをつけました
SoRa 1時間前
★を送りました
SoRaから来てる。
★もまた来てる。
SoRa 2016年12月15日 1時間前
ウン…トッテモウレシカッタヨ…アリガトウ…ワケアッテ…イマハ カギ ヲカケテマス…カイトクン?…ワタシトオハナシ…シテクレルノ?…ウレシイ…ワタシヲ…シッテホシイ…カイトクン…ソシテ…
SoRa 2016年12月15日 1時間前
ソシテ…トザシタワタシノココロノ カギ ヲアケテクレル?………マッテル…カラ……
マジか。
SoRa。
すぐにでも行きたい。
今日も★を送る。
俺が送った★は9個
SoRaがくれた★は2個




