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【完結】2度愛された女  作者: ぺこりーの
11/28

華の不思議

これまでのあらすじ



竜二はある日通勤電車の中で偶然に赤い帽子の女を見かける。


マスクを外した女の顔を見た竜二はあまりの美しさに一目惚れしてしまう。


しかし同時にその顔はどこかで見たことがある顔だと思った。



デジャブのように・・・



そして同じ日の夜、また竜二はその赤い帽子の女を見つける。



竜二の前に何度も現れる赤い帽子の女・・・


この女はいったい誰?



クリスマスパーティでついに竜二は謎の女の正体を知る。



徐々に明かされる女の正体とは・・・



謎が多い女だったが、華との生活は楽しかった。


好きな女と暮らすということはこんなに楽しいものなのか。




相変わらず華の健康志向はすさまじかったが、竜二もそれにだいぶ慣れてきていた。


今では朝からあの緑色を飲まないとなんだか物足りない気分になるほどだ。




『そういや最近ラーメンも食ってないな〜。


華、たまには渋谷の博多食堂で豚骨ラーメンでも食べないか?』




と竜二が誘う。


しかし華は




『ダメよ!豚骨ラーメンが一番体に悪いの!


ラーメンを食べるなら自由が丘にフォーを食べに行きましょ。』




華は竜二が豚骨ラーメンを食べすぎたせいで、若くして痛風の発作を起こしたことを知っていた。


だから華と付き合いだしてからというもの、竜二は一度も豚骨ラーメンを口にしていない。




『フォーはラーメンじゃねえよ〜!ブツブツ・・・』




いくら竜二が抵抗したところで華には勝てない。


これも不思議なのだが、竜二は華の言うことになぜか逆らえないのだ。




それは華の言うことに従順というだけではない。


なぜだかわからないが華の言葉には抗えない力があって、竜二が気付くと華の言う通りにしている自分に気付く。


これもだいぶ時間がたってから気付いたことだ。




『なぜ、華の言うことには抗えないんだろう・・・


催眠術か何か?』




竜二は華にそんな力があるような気がしていた。




そして華はもっと不思議なことをやってのけた。



つい先週のことだ。


竜二が康平を連れて広島へ出張した帰り、華も大阪へ出張に行くと言っていた。



竜二は東京へ帰る新幹線に乗っている。


そして華は東京から大阪へ向かう新幹線に乗っている。




竜二は華に『じゃあお互い新幹線だからどこかですれ違うね。』とLINEをした。


するとすぐに華からLINEの返信が届いた。




『名古屋駅で窓の外を見ててね。』




はぁ?


名古屋駅で?



と、竜二は訝しく思った。



まさか新幹線がどこですれ違うなど誰にもわかるわけがない。


しかも新幹線は16車両あるから、どの席に座っているのかもわからない。


ましてや同じ方向の席に座っているかどうかもわからないのに何を言ってるんだ??




まあ当然の話だ。


竜二は康平にそんなLINEが来たことを笑いながら話した。



そんなことがよもや起こるわけはなかった。




ところが!!


なんと名古屋駅に到着した竜二たちが乗る新幹線の横に、スルスルと大阪方面行きの新幹線がはいってくるではないか。



そしてゆっくり停車したかと思うと、なんと!!



竜二が座る席の窓の向こう側に華がいた。


華は驚く様子も見せず、さも当然のように竜二たちに手を振った。



それを見た竜二と康平は度肝を抜かれた!




ま、まさか。。。。




その時にまた華からLINEが届いた。




『ほらね』




竜二は華と一緒に住むようになってから、こういうことが何度起きたかもうわからなくなっていた。


華はこの世の人であって、何か別次元に生きる人のようでもあった。



決してSFめいたことを言うつもりはないが、そういう言い方がぴったりくるのだ。




華はどこからきたんだろう?


そういや広島出身とばかり思っていたから、どこで生まれたのか聞いてなかったな。




実は華の年齢を知ったのもつい最近のことだった。


華は竜二の一歳年下。


しかし華は31歳なのにすでに年齢不詳のように見えた。




それは華が幼い少女のように見えるときもあれば、色気たっぷりの成熟した女の顔をするときもあったからだ。



もしかするとそれはどちらも嘘で、どちらも本当なのかもしれないと竜二は思った。




ちょっとしたことで竜二は胸がざわつくのを抑えられない。



自他ともに認めるチキン野郎だ。





次は『秘密』へと続きます!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 私も胸騒ぎがしてきました。 続きが楽しみです。 [気になる点] 渋谷の博多食堂 東京に詳しくないので有名店なのかなあ? [一言] 今日もありがとうございました。
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