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ビルドアップ 7
心外だ。あまりに心外である。あんな野蛮な男の子に、よりによって脳内お花畑少女呼ばわりされるとは。
怒りのあまり、あかねはお礼も言わず、さっさとタクシー乗り場に歩き出し、自宅までタクシーで帰宅した。
父親にこの顛末を三十分かけて話すと、
「あかね。いつかその少年に会ったら、ちゃんとお礼を言わなきゃダメだよ。そうでないと、その少年は救われないよ」
「? どういうこと?」
「その少年は危険を顧みず、あかねを助けてくれたんだよね。三人もの相手達に向かって行ってさ。だから、もしあかねがその行為に感謝しなければ、彼は自分の行為を正当化できなくなるんじゃないかな。もう二度と、他人の危機を救うことはなくなるんじゃないかな」




