9/440
GK 9
残りの二人が後退りし、
「ちょ… 勘弁してくれ… してください…」
「さ、さーせんでした…」
すっかり戦意消失している。
男は二人を睨みつけ、一言
「行け」
と言うと、二人は仰向けに伸びている金髪と坊主頭を抱えながら立ち上がらせ、それぞれ肩を貸して歩き出す。金髪を抱えている小僧がふと思いついた様に、
「ひょっとして、蒲田のトラさん、っすか?」
巨漢の男は野太い声で
「そーだけど」
二人は真っ青になり、
「も、申し訳ありませんでしたっ」
と言って怯えながら土手下に消えて行った。




