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ポゼッション 2
中三。中学最後の年。あいつらとサッカーやれる、最後の年。
人数は、まあ何とかなった。そして何より。ちゃんとした指導者を拾ってくることが出来た。そうあのオヤジはまさにトラが拾ってきたようなものだ。
もしあの時助けてやらなかったら、未だに河原の葦の下に埋もれてんじゃねえかな。だから、無償で俺らのコーチやる位、人として当然だろう。
そう寅はタカを括っていた。
どうやら指導者としての経験はなさそうだ。だが心からサッカーを愛していることは感じ取れるし、大企業の重役(では無いのだが。彼は役員と部長の区別が未だつかない)やってた程の人格者みたいなので(それもどうかと…)、このまま面倒見てもらおう。
全てが寅の思ういい方向に向かっている。
ベットに寝転びながら、寅は独りニヤケ顔が治らない。
但し。オフクロの様子がこないだからちょっと変だ。何か、ウキウキしてる。何故にあんなしょぼくれたオヤジにウキウキすんのか、寅にはさっぱりわからんかった。




