74/440
CF 5
「しっかし。オマエ、中坊に助けられたって… オマエ割とケンカ強かったじゃねえかよ」
「どんだけ昔の話だよ。今はただの酔っ払いオヤジだっつーの」
「それはオレもだけどな。それより。さっきの話、コーチするかしないかって。どーすんだよ」
「それな。こんなオレがコーチ引き受けていいのかねえ。親は怒り狂うんじゃねえかな…」
クイーンがキッと向き直り、
「それはテメエ次第だろうが。テメエがキッチリガキの面倒見ますって気合入れんなら、親は文句言わねえよ。要は、オマエが覚悟決めたのかってコトだろ。違うか?」
何だろう、この正論。確かクイーンは中卒だった筈だ。なのにどうしてコイツはこんなに簡単に問題を端的に捉え、物事の核心を拾い上げることができるのだろう。
健太は思わず爆笑していた。似ている。クイーンとあゆみは、ソックリだ。
その事をクイーンに話すと、
「よし。今度連れて来い。酒飲ましてやる」
と上機嫌に言い放った。




